映画『F1』の劇伴、ハミルトン無しでは生まれなかった？ アカデミー賞作曲家ハンス・ジマー「常に彼が隣に座っているようだった」

　映画『F1／エフワン』の劇伴を担当したハンス・ジマーが、7度のF1ワールドチャンピオンであるルイス・ハミルトン（フェラーリ）が制作に与えた影響を語った。

　6月末に公開が迫っている映画『F1／エフワン』。監督や主演俳優の面からも大きな注目作となっているが、劇伴担当も豪華だ。

　本作の楽曲を担当したのは、『インターステラー』や『グラディエーター』、『インセプション』『ライオン・キング』といった大ヒット作品を担当したことで知られるアカデミー賞受賞作曲家の巨匠ハンス・ジマー。劇伴制作にあたってはハミルトンから受けた影響が大きかったと語った。

「ヨーロッパ出身者として、私は（F1に対して）ほとんどのアメリカ人よりも馴染み深かったと思う。F1は常に我々の文化の一部だったんだ」

　ジマーはVarietyにそう語った。

「そして数年前、正確には覚えていないが、ルイス・ハミルトンと会って話をするようになった。そしてこの映画プロジェクトが立ち上がった時、ハミルトンと真剣な話し合いを始めた」

「そして面白いことに、インスピレーションや私のやっていることの多くは、ルイスとの会話から生まれているんだ。彼の手柄だと言いたい。作曲しているとき、常に彼が隣に座っているようだった」

　なおハミルトンは以前、2020年にジマーと初対面した時のことを次のように語っていた。

「年明けに、ハンス・ジマーと過ごすという素晴らしい機会に恵まれた」

「おそらく皆のお気に入りの映画も彼が手掛けているのだろう。彼のスタジオを見学し、どんなふうに仕事をしているのかを知れたのは素晴らしい経験だった。とても光栄なことだし、彼が時間を割いてくれたことに心から感謝している。凄く刺激的な人だった」

　なお映画『F1／エフワン』は先日、アメリカ・ニューヨークのタイムズスクエアでワールドプレミアを実施。F1ドライバーもこのイベントに参加し、レッドカーペットを歩いた。

　映画『F1／エフワン』は、6月27日に全国の映画館で公開予定だ。