2023年シーズンのF1は3日間のプレシーズンテストが終了して開幕を目前に控えており、どのチームが躍進するのかといった予想が盛んになっている。ただ昨年のコンストラクターズランキング4位のチームであるアルピーヌは、エステバン・オコン、ピエール・ガスリー共にタイムシートの上位に食い込むことはなく、今のところは名前が挙がることも少ない。
アルピーヌはテストを通してロングランの確認に集中しており、燃料を軽くして柔らかめのタイヤでアタックを行なうようなことはなかった。そのため彼らのポテンシャルは未知数な部分が多いが、ライバルからはアルピーヌがアストンマーチンと共に中団グループの先頭を争うのではという声もある。
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アルピーヌのテクニカルディレクターであるマット・ハーマンは、チームが今回のテストの結果に満足しているとコメントした。
「我々には一定の自信がある」
ハーマンはそう語る。
「もちろんそう言える。なぜなら、我々がマシンのポテンシャルをフルに発揮していないのは明らかだ」
「そこばかりに気を取られたくない。正直他のチームがどういうところにいるのか分からないからだ。我々自体は自分たちのことを分析をして、現在地を把握している」
「そこにはかなりの不確実性がある。しかし我々から見れば色々と予想通りの反応を示していて、空力も想定通りの機能をしている」
「今回は興味深い開発を進めていったが、それがポジティブであることが証明された。だから開幕戦が楽しみだ」
チーム代表のオットマー・サフナウアーも、テストではポジティブな可能性を垣間見たようで、開幕に向けて楽観的な姿勢を見せている。
サフナウアーは次のように語る。
「我々は燃料を抜いて走っていないので、1周の速さがどのくらいかは分からない。私が楽観視しているのは、ロングランのペースがとても良かったからだ。ドライバーからもマシンに満足しているというフィードバックがあった」
「ここに関しては予想可能な領域で、何かが悪さをするようなことはないだろう。ただしやるべきことはまだある」
またハーマンは、早ければ開幕戦のバーレーンGPで最初のアップグレードパッケージが実装されることになると明らかにした。
「開幕戦では見た目にも違いが出るはずだ」とハーマンは話す。
「とても良いアップグレードが準備されているので、3番手のチームにはなれなくとも、3番手に対する差を縮めることに貢献してくれると思っている」
「そして今週学んだことを活かし、開幕戦に向けてマシンを改善することにとどまらず、昨年同様にアグレッシブな開発をしていきたい」
ハーマンが言うように、昨年のアルピーヌは他チームが大型のアップデートを数回実施したのに対し、新たなパーツを定期的に投入するというアプローチをしていたのが特徴的だった。ハーマンはさらにこう続ける。
「(アップデートは)毎戦とはいかないかもしれない。やはりマシンが進化していくにつれて、必要なパッケージというものはより広範囲に及んでくるからだ」
「ただ基本的には毎戦何かしらの試みをして開発を進めたいと思っている。例えそれが車体とは関係なくとも、目に見えて分かるものでなかったとしても、そしてラップタイムに直接関係のないものだったとしてもだ」
「我々はそう考えている。昨年やったことは誇りに思っているし、昨年と同じことができるリソースと資金がある。だからあとは我々がそれをやり遂げるだけだ」
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