「10年ひと昔」とはよく言うが、およそ10年前の国産車は環境や安全を重視する傾向が強まっていた。そんな時代のニューモデル試乗記を当時の記事と写真で紹介していこう。今回は、レガシィ 2.5GT tSだ。
スバル レガシィ 2.5GT tS(2010年:5代目)
ニュルブルクリンク24時間レースなどで活躍している、STI(スバル テクニカ インターナショナル)が、新型レガシィ(編集部註:5代目)をカスタマイズしたコンプリートカー「2.5GT tS」が600台限定で発売された。
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エンジン本体へのチューニングは行われていないが、STI製のスポーツマフラーを装着。足まわりは徹底的に手が入れられ、STIがチューニングしたビルシュタイン製ダンパーやSTI製スプリング、フレキシブルサポート リア、フレキシブルタワーバー、ピロボール ブッシュなどを装着し、STI製アルミホイールとポテンザRE050を履く。
エクステリアはSTI製のフロントアンダースポイラーと、セダンはトランクスポイラー、ワゴンはルーフスポイラーとドレスアップは控えめだが、インテリアは専用の本革+アルカンターラのシート表皮、本革巻きステアリング、専用ドアトリム&インパネ加飾、専用コンビネーションメーターなどを装備している。
さて、実際にtSに乗ってみると、ひと言でいえばすっきりとした乗り味だ。低回転域で排気音がこもるのが気になったものの、それを除けば無駄な音の侵入が少ない。たとえば荒れた路面を通過するときにザラついた手応えや振動が伝わりにくかったり、大きな入力に対しても足元だけでスクッと上下してピタリと収まる。ピタリと収まるから残った振動を元にした音が感じられない。
音の侵入を防いでいるのではなく、音自体の発生を抑えることでノイズが少なく、ボディがフラット感を保ち、すっきりとした乗り味を生み出してくれている印象だ。このあたりはリアまわりのブッシュにピロボールを採用したことや、専用チューニングのビルシュタイン製ダンパーの採用によって路面追従性が向上した効果だろう。
わかりやすい数値の変化はないが、感じられるメーカーチューンの技
積極的に攻めていくと、すっきりとした快適な乗り心地とは思えぬスポーティなハンドリングを見せてくれた。まずコーナーアプローチでのステアリングの応答が実に正確だ。センター付近での座り感のよさはボディがフラットに保たれ、サスペンションが外乱に対しても乱されていない証しでもある。
そして、わずかに切り込んでいくと路面を正確にとらえている結果、応答に遅れがなくスッとノーズが反応する。このあたりは、横方向に強く上下方向には力を緩和してくれるフレキシブルタワーバーや、アンダーフレームに追加された補強材の効果といえるだろう。
速度を増していってもボディへのストレスが少ないことはステアフィールをみてもよくわかる。高速旋回を行なっている状態でもステアリングはピタリと収まっているし、そこから切りましていってもライントレース性に乱れはなく、速度に対する安心感は実に高い。
街中では、レガシィらしい静かな室内を保ちながらも渋滞でもストレスなく走れていることに気づく。最初は足まわりやボディ、ステアフィールと細かなことのひとつひとつに着目していたが、しだいに何年も付き合った相棒のように何も意識させない感覚がある。これが、誰が乗っても快適で大きさを感じさせないチューニングなのかもしれない。
数値でわかるような大きな切り札はないが、小さな技術の蓄積によって、ボディは小さく感じられた。これこそがメーカーチューンの技であり魅力。レガシィ GT tSは、コンセプトをしっかり形にしていると言えるだろう。
■レガシィ B4 2.5GT tS 主要諸元
●全長×全幅×全高:4730×1780×1490mm<4775×1780×1520>
●ホイールベース:2750mm
●車両重量:1500kg<1540>
●エンジン種類:水平対向4 DOHCターボ
●排気量:2457cc
●最高出力:210kW(285ps)/6000rpm
●最大トルク:350Nm(35.7kgm)/2000−5600rpm
●トランスミッション:5速AT
●駆動方式:フロント縦置き4WD
●タイヤ:225/45R18
●当時の価格(税込み):402万9900円<418万7400円>
<カッコ内はツーリングワゴン>
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