■一番売れてるデミオを改名する意味
マツダは2019年7月18日、(現行車名)デミオのマイナーチェンジを発表。同日より新型車の予約受注を開始するとともに、同車を「マツダ2」と改名することを発表した。正式発売は2019年9月12日を予定している。
【10年後には名機の誉れ!?】 現行国産車に探す 未来で賞賛されるべきエンジン 7選
【新型マツダ2画像ギャラリー】
写真上が新型「マツダ2」、下が「デミオ」。ライト回りの処理、グリル内部、ライト下のデザインなどが変更。よりシャープなデザインになった
「デミオ」という車名は1996年、当時経営危機にあったマツダが実用的な性能に特化したコンパクトカーとして初代をデビューさせて以来、23年間使用され、大黒柱として活用してきたもの。現行型(4代目)は2014年に登場しており、2019年1~6月の累計販売台数は2万515台と、マツダ車の中でも最量販車となる。
日本市場のなかでも充分浸透している「デミオ」という車名を「マツダ2」へ変更するということは、マツダが「新しい時代へ踏み出す」という強い意志表明といえる(マツダは2019年5月から「アクセラ」の車名を「マツダ3」に改名、近く「アテンザ」も「マツダ6」へ改名すると見込まれている)。
「マツダ2」のリアデザイン。実用性を重視しているためか、こちらはほぼ変更なし
日本人には馴染みの薄い「メーカー名+数字のみの車名」。車名を海外(欧州市場や北米市場)販売名に統一することは、日本メーカーのなかで日本市場の重要度が低下していることも要因として大きいだろう。個人的には「デミオ」や「アクセラ」という車名に思い入れがあるだけに、戸惑いがある。1990年代にマツダに降りかかった「複数ブランド化の大失敗劇」も頭をよぎる。
しかし上述のように、この一連の社名変更には「マツダはリスクをとってでも新しく生まれ変わることをアピールしたい」という強い意志も感じる(日本市場で最も売れていたデミオの車名を変えるというのは、そういうことだ)。
これが成功するかどうか、しばらくその行方を見守りたい。
■約5万円の値上げで大幅に仕様向上
今回の「マツダ2」の仕様変更は、車名の改名だけに留まらない。ざっくり以下のような変更が加えられている。
冒頭に紹介したとおり、新型は7月18日より全国のマツダディーラーで予約受付を開始しており、9月12日より販売開始となる。
【「デミオ」→「マツダ2」主な変更点】
・フロントグリル近辺のデザイン変更(ライト回りがシャープになっている)
・純正アルミホイールのデザイン変更
・サスペンション仕様変更
・フロントシート変更
・(高速走行時の挙動を安定させる)G-ベクタリング コントロール プラス(GVC プラス)採用
・インテリアデザイン変更
・静粛性向上
・実燃費を改善するi-ELOOP(減速エネルギー回収システム)をディーゼルに加えガソリンエンジンにも展開
・「マツダ・レーダー・クルーズ・コントロール(MRCC)[全車速追従機能付]*停車保持機能なし」(AT車)を設定
・レーンキープアシストシステム(LAS)設定
・アダプティブLEDヘッドライト(ALH)設定
・価格改定(同程度装備グレードで約5万円値上げ)
インテリアデザインも変更。価格も変更され、売れ筋となるであろう「15S PROACTIVE (6AT)」(1.5Lガソリン仕様)で1,663,200円。デミオもずいぶん高くなったな…という印象
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
クルマに隠された「謎の鏡」は何のため? “後方確認”には使えない… 気になる「正しい使い方」とは!
スズキの「4.4リッター“V6”搭載モデル」登場! 最高出力350馬力の“最強”仕様! スズキ最大エンジン搭載の「DF350AT」とは
ホンダ「新型最高級ミニバン」登場! 超豪華な「リアシート」がスゴい! 2年ぶり復活でめちゃ快適になった後席の特徴は?
「売約済みって書いといて」ヒロミが700万円超「キャンピングカー」購入! 潔い“買いっぷり”に「すんなり買うかっこよさ」「さすが遊びの達人!」の声
関越道~北陸道ショートカット 越後湯沢~直江津が最短距離に!? 道路の「北越急行」全線開通へ大きな一歩「上越魚沼道路」概略ルート決定
みんなのコメント
この記事にはまだコメントがありません。
この記事に対するあなたの意見や感想を投稿しませんか?