初代(NA)ロードスターの特別仕様、限定モデル、追加モデルなどを紹介してきたこの連載企画もついに最終回を迎えた。初代ロードスターのラストを飾った限定モデルは「SRリミテッド」。またの名を「さよならリミテッド」とも呼ばれ、1997年8月に限定車700台で発売された。
ボディカラーは2色、走り、ファッションも充実
1989年にロードスターが発売されて以来、50カ国で累計40万台を超えるロングセラーとなった。クルマの基本性能を追求するだけではなく、ファッション性や快適性など、オープンカーの楽しさを広く盛り込んできたロードスターの魅力をさらに後押ししたのが「Vスペシャル」と「Sスペシャル」と言った新機種だ。そしてそれらをベースとした個性的な限定モデルも数多く発表してきた。そして初代ロードスターの最後を飾った限定車が「SRリミテッド」。ベースとなったのは利便性の高いMパッケージだ。
【くるま問答】トヨタ2000GTのサイドにある四角い部分には、いったい何が入っているのか?
ボディカラーは人気色だった「シャストホワイト」と、専用色の「スパークルグリーンメタリック」を設定。このカラーにB2リミテッドで好評だったバフ仕上げのアルミホイールが組み合わされた。
スパークルグリーンメタリックは、これまでにないポップな印象でロードスターに新しい表情を生み出し、光沢のあるアルミホイールともマッチングが良く、一目でSRリミテッドとわかるキャッチーな1台となった。販売台数は700台で5速MTと4速ATを設定した。
スポーティな中にも高級感をプラスした
バケットシートの本革シートの中央部分にバックスキンのような肌触りを持つヌバック調の生地を組み合わせ、スポーティなバケットシートがこれまでにないエレガントなイメージに仕立てている。またドアトリムにもシート表皮と同じヌバック調の生地を使用することで、統一感のある洗練されたコーディネートが施されている。さらにメーターパネルには、目盛りの刻みを細かくしたグレー色の専用メーターグラフィックやクロームメッキ化されたメーターリングなどを装備する。オーディオは電子チューナー付きCDプレーヤーと4スピーカーの組み合わせ。
5速MT車には特別にナルディ製の本革巻シフトノブとトルセンLSDを採用。それでいて価格は、5速MTのMパッケージの5万8000円高とリーズナブルなプライスとした。走りもドレスアップも最後の限定モデルにふさわしい内容で、初代ロードスターは8年の歴史に幕を降ろした。
新車価格(当時)
●189万8000円:5速MT
●197万8000円:4速AT
SRリミテッド装備リスト
●ボディカラー:シャストホワイト、スパークルグリーンメタリック
●ヌバック調×本革専用バケットシート
●ヌバック調ドアトリム
●ナルディ社製本革巻シフトノブ(5速MT)
●トルセンLSD(5速MT)
●バフ仕上げ14インチアルミホイール
●FM/AM電子チューナー付きCDプレーヤー+4スピーカー
マツダ ユーノスロードスター(NA型) 主要諸元
●全長×全幅×全高:3970×1675×1235mm
●ホイールベース:2265mm
●重量:990kg
●エンジン型式・種類:BP-ZE・直4 DOHC
●排気量:1839cc
●最高出力:130ps/6500rpm
●最大トルク:16.0kgm/4500rpm
●トランスミッション:5速MT
●タイヤサイズ:195/50R15
[ アルバム : ロードスター SRリミテッド はオリジナルサイトでご覧ください ]
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みんなのコメント
こんな素敵なグリーンの限定で、最後を飾ったのですね。