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2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の欧州ミニバン 10選 快適でデザインも良い魅力的なクルマ

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2025年版 自動車専門誌が選ぶ、最高の欧州ミニバン 10選 快適でデザインも良い魅力的なクルマ

一味違う欧州「MPV」の魅力

車内の広さ、使い勝手の良さ、乗り心地、走行性能など、さまざまな観点から、AUTOCAR英国編集部が選ぶミニバンのベスト10を紹介する。

【画像】タフな外観に7人乗りの広い車内! 欧州ミニバンのベスト【ダチア・ジョガーの詳細を見る】 全27枚

ミニバン(MPV)は、居住空間や実用性に優れ、多くの乗員を乗せることができ、最も汎用性の高いクルマの1つである。

特に魅力的なのがスペースの効率的な活用で、同等サイズのSUVよりもコストパフォーマンスに優れていることが多い。

ミニバンには、家族で移動する際のストレスを軽減する、便利で賢い機能が満載だ。一般的にミニバンは7人乗りまで対応しているが、5人乗りのモデルも存在する。中には、最大9人乗りのモデルもある。

しかし、欧州ではSUVの販売台数が急増する中、ミニバンの車種数は減少している。例えば、過去数年間でフォードSマックス、フォード・ギャラクシー、フォルクスワーゲン・シャランが販売終了になった。しかし、まだまだ消え去ることはない。

AUTOCAR英国編集部が選ぶベストモデルは、抜群のコストパフォーマンスと実用性を誇るダチア・ジョガーだ。

他にも検討に値するライバル車はたくさんある。欧州のミニバンに興味がある方は、ぜひ読み進めてほしい。

(翻訳者注:各モデルの装備や価格は英国仕様に準じます)

1. ダチア・ジョガー

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:9点
長所:コストパフォーマンスが抜群 多用途で実用性が高い 低速域での操縦性が驚くほど俊敏
短所:パワートレインに粗く、鈍い部分がある エンジンラインナップが限定的 インテリアが安っぽく感じる
最大の特徴:コストパフォーマンス

高級志向に傾倒したモデルが溢れる中、ルーマニアの自動車メーカーであるダチアが発売したジョガーは、抜群のコストパフォーマンスを誇るモデルとして量産ミニバンの頂点に君臨している。

「全長4.5m強のジョガーは、一般的なCセグメントMPVよりも少し短いが、最大7 人まで乗れる実用的な車内空間を確保している」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者(AUTOCAR英国編集部)

ジョガーは、1万5000ポンド(約290万円)以下で購入できる、本当の意味での7人乗りファミリーカーだ。しかし、このクルマの魅力は、その破格の値段設定だけにとどまらない。

広々とした5席のシートと、トランクに子供用シートが2席備わっているが、大きな荷物を積む場合は、子供用シートを簡単に完全に取り外すことができる。

ジョガーは、まさに家族に必要なあらゆる機能を備えたクルマと言えるだろう。ランニングコストをさらに抑えたい場合は、低燃費のハイブリッド車も選択可能だ。

パフォーマンス、乗り心地、ハンドリングはどれも期待通りの性能だが、過度にアクセルを踏むと、笑ってしまうほどのボディロールを感じるだろう。

ここ10年以上、欧州のミニバンクラスへの関心を再び高めるようなニューモデルは登場してこなかった。しかし、ジョガーはさまざまな可能性を秘めた、新しい風を吹かせている。

2. シトロエン・ベルランゴ

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:8点
長所:広大なトランクと豊富な収納スペース 快適な運転感覚 スライドドア
短所:走りのシャープさでは大型SUVに劣る 安っぽいインテリア 短い航続距離(EV)
最大の特徴:巧みな車内空間

20年以上前、シトロエンは商用車ベースのミニバンを他社に先駆けて開発した。その最新(3代目)モデルは、初代の魅力とユニークな愛らしさを取り戻している。

「広大な車内空間には、多様な収納スペースとソリューションが賢く配置され、狭い駐車スペースでも乗り降りしやすいスライドドアと頑丈な内装を備えるなど、このクルマは優れた選択肢となっている」
――キース・WR・ジョーンズ、フリージャーナリスト

英国では、1.2Lガソリンエンジンと1.5Lディーゼルエンジンは5人乗り仕様にのみ設定されている。ロングボディのXLバージョンで7人乗りが必要な場合は、50kWhバッテリーを搭載したEVのみで、最高出力136ps、実環境での航続距離は約180kmとなる。

パワートレインにかかわらず、一般的なミニバンではなくベルランゴを購入する理由はたくさんある。インテリアは、合計186Lの収納スペースが随所に配された、実に広々とした空間だ。スライドドアも素晴らしい機能である。

何よりも、ベルランゴはゆったりとした走りと直感的なステアリングで、どんな道路でもリラックスしたドライブを楽しむことができる。

3. フォルクスワーゲン・マルチバン

デザイン:8点 インテリア:9点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:7点
長所:多用途で質感の高いインテリア 大型にもかかわらず非常に運転しやすい
短所:操作しづらいインフォテインメント・システム  多少のガタつきや共鳴音がある 始動時に自動的にEVモードに切り替わる(PHEV)
最大の特徴:キャビンの多目的性

こちらも商用車ベースのミニバンだが、フルサイズで大家族にも最適なモデルだ。

「バンは通常、内装が重要だが、T7は乗用車ベースのプラットフォームと電動パワートレインを採用しており、驚くほど安定した走りと快適性を実現している」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター

T7トランスポーターをベースにしたマルチバンは、80年近くの歴史を誇る「T」シリーズの中で、間違いなく最もスタイリッシュで乗用車らしいモデルと言えるだろう。

商用車用プラットフォームではなく、乗用車向けのMQBプラットフォームを採用したT7は、ゴルフの大型版のような安心感、快適性、洗練性、そして力強い走りを実現している。ステアリングは正確で、ボディコントロールも良好、乗り心地も滑らかだ。

さらに、1.5Lガソリンエンジン、2.0Lディーゼルエンジン、そしてゴルフGTIと同じ2.0L TSIガソリンエンジンという充実したエンジンラインナップとなっている。EV走行距離50kmを誇るPHEVもある。

車内は広大で、他のミニバンでは夢にも思わなかったような柔軟性を備えている。7席の独立シート(必要に応じて座席数を減らすことも可能)があり、後部座席はスライド、回転、折りたたみが可能だ。

シートを取り外せば(1席あたり15kgと軽くはないが)、引越し作業すらも楽にできてしまうだろう。そして、嬉しいことに両側スライドドアを装備している。

マルチバンは、広々として快適、そして見事に洗練された乗用車だ。しかし、価格は 4万ポンド(約780万円)強から7万ポンド(約1370万円)とかなり高額なので、これほどのクオリティも当然のことだろう。

4. フォルクスワーゲンID.Buzz

デザイン:9点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:7点
長所:高い快適性と広い居住空間 洗練された乗り心地 タイプ2の魅力が十分にある
短所:高価格 キャビンのモジュラー性の欠如 もっと小型でも良い
最大の特徴:キャラクター

フォルクスワーゲンID.Buzzは、発売前から業界で最も期待されていたクルマの1つだった。

「ID.Buzzは、都市部を走行する際に驚くほど扱いやすく、操作性に優れ、安定した走りを見せる。また、郊外でも十分なボディコントロールを維持する」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

ID.3、ID.4、ID.5と同じく、フォルクスワーゲン・グループのMEBプラットフォームを採用している。マルチバンと同様に、ID.Buzzは商用車というよりも乗用車に近い。

実際、ID.Buzzは発売当初から5人乗りの乗用車と2+1席の商用車『カーゴ』の2種類が販売されている。

2024年半ばからは、7人乗りのロングホイールベースモデルに110kWhの大容量バッテリーを搭載したバージョンも追加され、さらに汎用性が向上している。

標準ホイールベースモデルは77kWhのバッテリーを搭載し、公式航続距離は410km。世界最速ではないが、最大充電速度170kWにより急速充電が可能だ。

エントリーモデルは最高出力203psのシングルモーターを搭載しているが、スポーツモデルのGTXは四輪駆動のツインモーターを搭載し、合計出力340psを発生する。

フォルクスワーゲンの伝統的なキャンピングカーの愛好家でも、一般的なミニバンを探している人でも、ID.Buzzは多目的性を重視した家族向けEVとして魅力的なパッケージとなっている。

5. フォード・グランド・トルネオ・コネクト

デザイン:8点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点
長所:広々とした開放的なインテリア 座席を取り外して商用車のような荷室スペースを確保できる このリストの他車よりも安価
短所:インフォテインメントが貧弱 乗り心地がガタガタしやすい タッチパッド式の空調が使いにくい
最大の特徴:ハンドリング

欧州フォードが販売する最新世代のトルネオは、過小評価されていた先代モデルからさらに進化したモデルだ。先代モデルは、ベルランゴのような広さと実用性に、優れたダイナミック性能を兼ね備えていたが、新型もその点は変わらない。

「トルネオは、これまでは広く使用されていたトランジット・バンをベースにしたものだったが、現在はフォルクスワーゲン・グループのMQBプラットフォームを採用している。筆者が予想していたよりも、より乗用車らしい走りを味わえる」
――クリス・カルマー、副編集長

フォルクスワーゲンのMQBプラットフォームをベースに、フォードのエンジニアがチューニングを施したトルネオ・コネクトは、コーナーを軽快に切り裂くような俊敏性と、段差を吸収する快適な乗り心地を両立している。

これまでと同様に、2種類のボディスタイルから選択できる。標準の5人乗りと、ロング版の7人乗り(グランド・トルネオ)だ。どちらのモデルも、広々とした車内空間と便利な収納スペースを誇り、スライド式のリアサイドドアが、すでに多用途なパッケージをさらに充実させている。

7人乗りバージョンでは、後部座席を2つ取り外すと、3100Lの広大な荷室スペースを確保できる。

フロントに「VW」のエンブレムを付けたい場合は、キャディも選択肢になる。

6. フォルクスワーゲン・トゥーラン

デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:7点
長所:汎用性に優れたオールラウンダー 高い実用性 良好なパワートレイン
短所:モデルが古く、個性に欠ける エンジンラインナップが年々縮小している 価格が高め
最大の特徴:日常使いに適している

トゥーランは、欧州ミニバンの教科書から生まれたようなクルマで、かなりコンパクトな車体ながら、広い車内空間を確保している。

「トゥーランは、フォルクスワーゲンらしい良質なクルマで、期待通りの出来栄えだ。実用性、全体的な質感、シャシーの良さ、そして優れた安全装備が高く評価されている」
――マット・プライヤー、編集委員

BMW 2シリーズ・アクティブ・ツアラーのようなプレミアム感はなく、デザインにも少し魅力が欠ける。しかし、すべてのフォルクスワーゲン同様、機能面では申し分なく、多目的で広々とした7人乗りキャビンを実現している。

英国仕様のトゥーランは、最高出力150psの1.5L TSIエボ・ガソリンエンジンのみが用意されている。このエンジンは、十分なパワーと、称賛に値する洗練された走り、まともな燃費性能を備えている。

一方、ハンドリングは正確で安定感があり、心地よい。

トゥーランは、あらゆる項目で弱点の少ないオールラウンドなクルマだ。

7. BMW 2シリーズ・アクティブツアラー

デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:8点 乗り心地とハンドリング:8点 コスト:8点
長所:質感の高さ 非常に広々とした空間 上品で落ち着いた運転感覚
短所:7人乗りのバージョンは廃止 ステアリングフィールがいまひとつ 高価
最大の特徴:先進技術

衰退傾向にある欧州のミニバンセグメントにおいて、プレミアムブランドであるBMWがミニバンにこだわっているのはやや意外だ。

「唯一のライバルであるメルセデス・ベンツBクラスよりも、ダイナミックで装備も充実、多目的性に優れたモデルとなっている」
――マレー・スカリオン、デジタル編集者

実際、最新の2シリーズ・アクティブツアラーは、単なる先代モデルのフェイスリフトではなく、現行の1シリーズのプラットフォームをベースに開発された完全ニューモデルだ。その結果、上品で落ち着いたハッチバックが誕生し、実用性も大幅に向上した。

旧型の7人乗りバージョンは廃止され、現在では5人乗りバージョンのみがラインナップされている。1シリーズとほぼ同じボディサイズながら、後部座席には十分なスペースを確保し、スライド式ベンチシートにより荷物のスペースと足元のスペースを自由に調整できる。

当然ながら、仕上げの質感は高く、BMWの最新型インフォテインメント・システムと先進の運転支援機能も搭載されている。

走行感もBMWらしいもので、適度な俊敏性と運転の楽しさを兼ね備え、ドライバーの心を満たしてくれる。

英国仕様では、滑らかで応答性の高い48Vマイルドハイブリッドガソリンエンジンとディーゼルエンジンが用意され、四輪駆動のPHEVモデルも選択可能だ。

PHEVの『230e』は、ホットハッチにも劣らない326psの出力を発揮し、約90kmのEV走行距離を実現している。

8. フォード・トランジット・カスタム

デザイン:4点 インテリア:7点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:5点
長所:最大9人乗り 驚異的な広さ 乗用車と乗用車のボディスタイル
短所:商用車らしい運転感覚 安っぽいインテリア PHEVモデルのEV走行距離が短い
最大の特徴:荷物の運搬能力

積載スペースと乗車定員を最大限に確保することを目指すなら、中型バンの乗用車バージョンを検討すべきだ。

「英国の多くの企業はフォード・トランジット・カスタムを愛用しており、試乗中に目にした新型車の数からも、その人気は当分衰えることはないと思われる」
――イリヤ・バプラート、ロードテスター

最も運転しやすいバンは欧州フォードのトランジット・カスタムで、トルネオ・カスタムと同様に乗員の快適性を高めたモデルだ。

AUTOCAR英国編集部のフォトグラファーがトランジット・カスタムPHEVを6か月間使用したところ、その多用途性が自身のライフスタイルに完璧に合っていたという。フォード・フォーカスほどの運転の楽しさはないが、運転が面倒に感じることもない。

ただし、PHEVモデルの純EV走行距離はわずか48kmと短いので、従来のディーゼルエンジン搭載車をお勧めする。

9. メルセデス・ベンツEQV

デザイン:7点 インテリア:8点 パフォーマンス:7点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:6点
長所:非常に静かで滑らかな走り 適度な重量感と非常に正確なステアリング スタイリッシュなデザイン
短所:サイズが大きいため、他のEVに比べて発進がやや鈍い 乗り心地がやや硬く、跳ねやすい 約7万5000ポンド(約1470万円)からと高価
最大の特徴:スタイル

メルセデス・ベンツのEVラインナップは、EQBからEQVまで、7人乗りモデルがかなり充実している。

「車体が大きくと高さもあるため、90kWhの大容量バッテリーを床下にすんなり搭載でき、フロア高やヘッドルームはほとんど犠牲になっていない」
――リチャード・レーン、ロードテスト副編集長

実質的にEV版のVクラスと言えるこのモデルは、大柄で背の高いバンタイプの車体を持ち、スライドドアと回転可能なキャプテンシートを2列目に備えている。

最高出力204psの電気モーターを搭載し、実環境での航続距離は320km強。エアサスペンションと重量を活かし、静かで快適、そしてこのサイズのクルマとしてはハンドリングも良好だ。

EQVのハイヤーで送迎を受けることができれば幸運だ。また、税制上のメリットもあり、運転手も喜んでこのクルマを手配してくれるだろう。

10. レクサスLM

デザイン:7点 インテリア:10点 パフォーマンス:4点 乗り心地とハンドリング:7点 コスト:8点
長所:非常に豪華な後部座席とくつろぎの空間 高級素材をふんだんに用いたキャビン 超ラグジュアリー
短所: 2.3トンの車両重量に対し、エンジンが性能不足 快適性が十分ではない 外観
最大の特徴:ラグジュアリー

レクサスLMは、まさにフォーマルな舞踏会に富裕層を送迎するのにふさわしい高級ミニバンと言えるだろう。

「後部座席は広々として豪華で、他に類を見ないほど装備が充実しており、短距離のラグジュアリーな移動には申し分ない」
――マット・ソーンダース、ロードテスト編集者

英国価格8万9995 ポンド(約1760万円)からという、このリストの中で最も高価なミニバンだが、車内に乗り込めばその理由がよくわかる。LMのインテリアは、昔ながらのラグジュアリーを追求して設計されており、確かに特別な気分になれる。

後部座席は、ヒーターとベンチレーション機能付きのリクライニングシートで、7種類のマッサージ機能、フットレスト、クッションも備わっている。シートをフラットに倒して寝室として使用することも可能だ。

48インチの大型ディスプレイも特筆すべきポイントだ。スマートフォンサイズのタッチスクリーンで各メディア機能を操作し、アームレストに隠されたワイヤレス充電器でスマートフォンのバッテリーを充電できる。その他、冷蔵庫や靴収納スペースなど、ホテルの一室のような設備が整っている。

走行性能に関しては、素晴らしいとは言い難い。英国仕様のLMは、2.5L 4気筒ガソリンエンジンと1基または2基の電気モーターを組み合わせたハイブリッド・パワートレインを搭載している。

どちらの仕様もLMの重量に苦戦しており、遅くて反応が鈍く、全体的にパワー不足を感じさせる場面が多い。また、驚くほど騒音が大きく、洗練度も十分とは言えない。

最高のミニバンを選ぶには

最高のミニバン(MPV)を選ぶ際には、実用性、広さ、そして何名の乗員を乗せられるかが重要なポイントになるだろう。これらの要素と自身のニーズをしっかり考慮した上で購入すべきだ。

テストと選定方法

AUTOCAR英国編集部のロードテスト(公道試乗)チームは、このリストに掲載されている各モデルを試乗し、乗り心地、ハンドリング、パフォーマンス、経済性など、さまざまな観点から評価している。今回は、その評価に基づいてランク付けした。

よくある質問 Q&A

ミニバンとは何か?

ミニバンは、欧州ではMPV(マルチ・パーパス・ビークル=多目的車)とも呼ばれるが、いずれも汎用性に優れたクルマだ。乗員や荷物を多く運ぶ人、家族連れに最適で、オールラウンドな車内空間を備えている。昨今、ミニバンはSUVに取って代わられて見過ごされがちだが、車内の広さや座席数、収納スペースなど、多くのメリットがある。嫌う理由などあるだろうか?

ミニバンとSUVの違いは?

ミニバンとSUVはどちらも複数の乗員や荷物を運ぶことができるが、主な違いは次の通り。ミニバンは通常、車内空間が広く、シートレイアウトの選択肢も豊富だ。SUVは一般的に地面からのクリアランス(最低地上高)が高く、オフロード性能を備えているモデルもある。ミニバンは快適性と実用性に重点を置いているのに対し、SUVは性能とスタイルを重視している。

ミニバンのシート配置はどんな感じ?

ミニバンの座席数はモデルにより異なる。一般的に、5席から7席が標準だが、高級モデルや大型モデルでは最大9席のものもある。標準的な7人乗りモデルでは、通常、2+3+2の配置となっている。つまり、前席に2席、中央列に3席、最後列に2席である。3列目のシートはベンチタイプが一般的で、一部のモデルでは折りたたんだり完全に取り外したりして、広大な荷室スペースを確保できる。

車内の広さはどれくらい?

車内の広さでいえば、フォード・トルネオ・カスタムを超えるモデルはほとんどない(英国の場合)。『L1』という仕様で最大1200Lの荷室スペースを確保し、より大型の『L2』仕様では1900Lにまで拡大する。トルネオ・カスタムは3+3+3のレイアウトで最大9人乗りが可能で、身長の高い人でもゆったり座れるスペースがある。

EVのミニバンはある?

EVモデルの選択肢は増加している。英国ではフォード、シトロエン、メルセデス・ベンツ、フォルクスワーゲンなど、複数のメーカーがEVのミニバンを販売している。 そのうちのいくつかは、今回のトップ10リストにも掲載されているが、特にお勧めなのは、フォルクスワーゲンID.Buzz、フォード・トルネオ・カスタムおよびトルネオ・コネクト、シトロエンeベルランゴ(または、オペルやプジョーのステランティス系列の兄弟車)、メルセデス・ベンツEQVだ。

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みんなのコメント

1件
  • tondemo310
    日本の「ミニバン」は解釈が全く異なる。日本では
    ・FFまたはFFベース4WD
    ・商用車の設定が無い
    ・リヤ両側パワースライドドア
    。3列シート
    ・3列目は座ることより畳むことを優先
    だ。さらに
    ・HEVであること
    を加える人も居る。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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