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ベントレーのビスポーク部門「マリナー」が2020年から200%増の急成長

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ベントレーのビスポーク部門「マリナー」が2020年から200%増の急成長

1日平均3台のベントレーがオーダーメイドにより生産されている

ベントレーのビスポーク部門であるマリナーは、昨年に引き続き、2022年も飛躍的な成長を遂げた。

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このマリナーを通じたパーソナライゼーションとビスポークのリクエストは、2020年から200%増加し、同社史上最高水準に達しており、現在、1日平均3台のベントレーが、オーダーメイドのリクエストとともに生産されている。

今回、新たに導入されるものは、エアコン吹き出しを調整する部分の18Kゴールドプレートオルガンストップ。初期のル・マンで活躍していたドライバーたちに敬意を表しながら、象徴的で時代を超えた仕上がりになっている。最近、マリナーの限定車に採用されたもので、特別にカスタマイズされたベントレーのインテリアに華を添えている。

マリナーのナンバー9エディションは、1920年代から30年代にかけて活躍した「ベントレーボーイズ」の一人、ヘンリーティムバーキン卿にちなんで作られた。バーキン卿はベントレーの顧客であり、投資家であり、起業家精神と野心にあふれたレーシングドライバーであった。そして、その彼とマシンがコラボレーションして4½リットルの「ブロアー」が誕生した。

オープンポアウッドの選択肢がサステナブルに

2つ目の新しい追加は、オープンポアウッドの選択肢を増やしたことである。ストーンパネルのナチュラルな効果にヒントを得て、リキッド・アンバー、ヴァヴォナ、タモ・アッシュが、よりサステナブルなオープン・ポア仕上げ(目ハジキ塗装)で新たに加わった。すべての製品は、保護のみを目的とした極薄のマットラッカーで処理されており、表面に木材の自然な質感を与える。従来の滑らかな光沢仕上げとは異なり、ラッカーの使用量は90%少なくなっている。

このオープンポアのウッドパネルは、入手可能な最高品質の木材のみから選択され、3層の極薄ラッカーで塗装されており、その厚さは合計でわずか0.1mmとなっている。ベントレーのハイグロスラッカーは0.5mmの厚さで、艶やかで滑らかな仕上がりになっている。各層は手作業で塗布され、塗布の間にサンディングを行うことで、ラッカーが木材の自然な溝に密着するようにしている。その結果、ワックスのような仕上がりになり、木材の持つ本物の自然な色と質感を完璧に際立たせることができる。

さらに、マリナーパーソナルコミッショニングガイドは、ベントレーの多様で特別な顧客にアピールする、伝統的なオプションと現代的なオプションのユニークな組み合わせを提供する。それは、マリナーが提供するユニークなアイテムの中から、特注のハイドカラー、塗装済みウッドパネル、パーソナルなインテリアステッチ、ツイードトリムドアインサートなどを選び、ベントレーならではの外観と質感を高めることが可能となっている。

ビスポークの要素を持つベントレーの割合は年間生産台数の6%に上昇

最新のマリナーパーソナルコミッショニングガイドには、9人のデザイナーの提案が掲載されており、顧客のインスピレーションを刺激し、自分だけの一台を作るためのベースとなるものとなっている。その需要の高まりは、マリナーのチームにとっても新たなパーソナライゼーション機能の創造に向けた挑戦となった。

ビスポークの要素を持つベントレーの割合は、2020年の2%から、現在では年間生産台数の6%に上昇した。ベンテイガの顧客はエクステリアペイントでより個性を主張し、フライングスパーの顧客はデュアルフィニッシュウッドパネルなどのマリナー仕様に関心を寄せている。そして、コンチネンタルGTの顧客は、ピンストライプのカーボンファイバーボディキットのオプションなど、パーソナルコミッショニングガイドに掲載されているビスポークに関心を寄せているようである。

オーナーの情熱を称えるテーマのある車へと進化

マリナーは、1950年代のRタイプコンチネンタルから王族用の車まで、ベントレーの前世紀の歴史の中で最も象徴的でユニークな車のいくつかを手掛けてきた。世界で最も歴史のあるコーチビルダーは、ユニークなカラーや特注ステッチから、完全なコーチビルドのワンオフベントレーまで、顧客の要望に応じたオーダーメイドのベントレーを提供している。

2014年にデザインチームが結成されて以来、2021年7月にビスポークプロジェクト1,000件のマイルストーンを達成した。現在、プロジェクト数はわずか10カ月で1,350件に増加しているが、これは、顧客の要望するあらゆるオプションを提供するマリナーの能力が高まっていることを反映した需要の急増である。

また、顧客から1回のリクエストでビスポークできるアイテムの数が増えている。2020年には2つのアイテムしかなかったものが、現在では7つまで増えている。デザインのセンスがあれば、あるいはマリナーデザインチームの共同制作スキルを利用すれば、ペイントの変更から、オーナーのビジネス、お気に入りの娯楽、情熱を称える完全なテーマのある車へと進化させることが可能となっている。

最近の人気プロジェクトでは、ベントレーオーランドがマリナーの幅広い能力を活用し、マリナーのパーソナルコミッショニングガイドの内容と多くのビスポーク要素を用いて、ある顧客のために宇宙をテーマにしたベンテイガスピードをオーダーメイドで製作した。ベントレーの販売店は、マリナーの協力のもと、世界中の顧客にエキサイティングな地域別バリエーションを提供するという重要な役割も担っている。

それは、世界で最も豊富なカラーパレットと、ほぼ無限のインテリアオプションにより、ユニークなコンフィギュレーションは何十億通りにも及ぶ。実際、顧客がコンチネンタル GTで選べる仕様は、現在合計170億通りにものぼる。

このベントレーのオーダーメイド部門であるベントレーマリナーのサービスを利用すれば、顧客のイマジネーション次第で、その可能性は無限に広がっていくのである。

関連情報
https://www.bentleymotors.jp/

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

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