積算5069km ロータリーコントローラーの使い勝手
マツダCX-60のインフォテインメント・システムには、ロータリーコントローラーが備わっている。タッチモニターで操作するシステムとは異なり、モニターの表面へ指紋が残ることもなく、マツダの判断を歓迎している。
【画像】ハレの場面に似合うスタイリング マツダCX-60 競合のPHEV SUVと写真で比較 全125枚
とはいえ、ロータリーコントローラーが完璧ともいえない。アップル・カープレイとマツダ独自のシステムとの切り替えは少々面倒。画面上のキーボードを用いて住所を入力する場合などは、かなり時間を要してしまう。
積算3629km 期待に届かないPHEVのシステム
筆者は、マツダCX-5の精彩のある操縦性や上級感の漂うインテリア、ハンサムなスタイリングが気に入っている。その反面、現代としては大きめといえる2.5Lの排気量を持つ、自然吸気エンジンの燃費の悪さを指摘しないわけにはいかないだろう。
車格が大きいCX-60にも同じ2.5Lエンジンが搭載されているものの、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)だから、一定の距離であれば目的地までガソリンを燃やさず走れる。駆動用バッテリーが充電されていれば。
ところが、マツダ独自のCX-60のシステムは、期待ほどの能力を備えていない様子。今より少し暖かい時期に、メーターパネルへ表示されたEVモードでの走行可能距離は80km近かった。しかし、実際に走れたのは半分ほどだった。
冬場には、駆動用バッテリーの性能が落ちることも事実だが。
ライフスタイルを選ぶパワートレイン
最近の英国は寒波が到来し寒い日が続いているが、充電量が25%程度だった別の日には、EVモードで走れる距離が約2kmとメーターパネルに示された。もちろん、実際はそれ以上走行できた。システムの予測と実際の距離とには、小さくない開きがある。
CX-60のガソリンタンクが大きければ、一度に走れる距離も増え、気を揉む回数が減るとは思う。ガソリンスタンドで支払う金額に目をつぶれば。だが50L程度しか入らないため、給油回数も増えがちだ。
結果として、最近の平均燃費は12.8km/Lに留まっている。惜しいことに、PHEVのストロングポイントであるべき、低ランニングコストは充分に享受できていないといえる。
駆動用バッテリーの充電量が0の場合は、燃費はさらに悪化する。単純に計算すると、ガソリンだけで走れる距離は400km程度になる。少々心もとない。
長期テストが始まる前は、CX-60のEVモードで快適に通勤し、内燃エンジンは週末の遠出だけに温存できると考えていた。駆動用バッテリーだけで走行可能な距離がもう少し長ければ、と思ってしまう。
実際のところ、ライフスタイルを選ぶといわざるを得ない。筆者がアパート暮らしではなく、高速道路も頻繁に利用しない住環境であれば、違う感触を抱いていた可能性はある。
ディーゼルターボ版ならより優れた印象
市街地での短距離移動を中心とするなら、バッテリーEV(BEV)でも手頃な価格帯のモデルが選択肢として整いつつある。内燃エンジンで長距離を走ることを考えた場合は、駆動用バッテリーの重量を省いた方が、良好な燃費が得られるだろう。
CX-60のPHEVのパッケージングは、実際の利用環境に矛盾しているようだ。他のメーカーのモデルのように、電動化技術によるメリットは得にくい。
2023年の前半には、ディーゼルターボ版のCX-60が追加されるという。こちらなら、より筆者と良好な関係性を築けそうな気がする。時代に逆行しているようではあるけれど。
積算7934km バッテリーが満充電なら驚くほど速い
CX-60のドライブモードにはスポーツ・モードが用意されているが、マツダという名前から想像するような軽快な走りとはひと味違う。カーブでのボディロールが大きく、トランスミッションのダイレクト感が今ひとつだからだ。
とはいえ、駆動用バッテリーが満充電であれば、驚くほどの速さを披露してくれる。エンジンサウンドも、なかなか聴きごたえがある。アクセルペダルやステアリングホイールの反応も、思わず笑顔になるほどタイトだ。
テストデータ
気に入っているトコロ
ヒーター内臓のシートとステアリングホイール:最近の厳しい寒さでは、シートとステアリングホイールに内蔵されたヒーターが本領を発揮する。
気に入らないトコロ
エアコン:エアコンのオートモードは、今ひとつ思ったように動かない。お任せにしておくと、膝元しか温めてくれない。
テスト車について
モデル名:マツダCX-60 2.5PHEV AWD タクミ(英国仕様)
新車価格:4万9520ポンド(約822万円)
テスト車の価格:5万3370ポンド(約885万円)
テストの記録
燃費:12.8km/L
故障:なし
出費:なし
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