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純正パーツ廃盤の壁を足まわり刷新で越える日常。メルセデス・ベンツSクラスW140

掲載 更新 3
純正パーツ廃盤の壁を足まわり刷新で越える日常。メルセデス・ベンツSクラスW140

伸び側16段と縮み側12段独立調整! KW製V3で蘇る絶版車の走り

旧型モデルを愛用するメルセデス・ベンツオーナーの間で、KW(カーヴェー)社が展開するサスペンション「ストリートパフォーマンスV3」が話題を呼んでいる。純正パーツが手に入らないことに悩むネオクラシック車にとって、走行性能の刷新とレストアを兼ねた解決策として注目を集める理由を追う。

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プロショップが信頼置く適合性! 福岡ECスペックが手掛けた1993年型

KW社では製品を「快適性」「運動性」「競技性」の3カテゴリーに分類して開発を行っている。その中でも運動性に特化した「ストリートパフォーマンス」シリーズは、優れた走行性能に加え、旧車を含む適合車種の豊富さで支持を拡大している。福岡県のプロショップ「ECスペック」では、1993年式メルセデス・ベンツ「Sクラス」(W140型・V型12気筒エンジン搭載車・オートレベライザー装着車)に本製品を装着した。創成期からKW製品を取り扱う同店代表の井口氏は、旧車への適合性について次のように評価する。

「交換するだけで、快適性や足まわりの踏ん張り感を明確に体感できます。年数が経過した車両はサスペンションが劣化しているため交換を行いたいところですが、純正部品の多くが廃盤となっています。KW製はそうしたメンテナンスを必要とする旧型車に適合し、メーカー推奨値のローダウン量によって装着後のスタイルも整うため、多くの利点をもたらします」

伸び側と縮み側を独立調整! 不快な揺れを抑え込む先進の減衰力機構

かつて「バージョン3」と呼ばれ、現在は「V3」へ名称が改められた本製品は、公道での絶対的な性能追求を目的として開発された。路面からの細かい衝撃をしなやかに吸収しながら底づき感を抑え、コーナリング時の遠心力や高速走行時の姿勢を安定させる。車体の不快な揺れを適度に制御することで、長距離移動時の疲労軽減や車酔いの誘発防止にも貢献する仕組みだ。機能面における最大の特徴は、伸び側16段、縮み側12段をそれぞれ個別にセットアップできる「独立減衰力調整機能」の採用にある。パープルアルマイトが施されたダイヤル操作により、緻密なセッティングを可能にしている。ECスペックでは、双方の減衰力を中間に設定して納車し、その後にユーザーの好みに合わせた調整を行っている。

今回のW140型Sクラスでは、サスペンション交換と同時にロアアーム類のブッシュやタイロッド本体も新品へリフレッシュされた。これにより、日常走行での振動吸収性、ステアリング操作に対する車体の俊敏な反応、コーナーでの安定性が一段と向上している。

最大35mmダウンで重厚感を強調! 車種専用設計が生み出す理想のルックス

本製品は前後ともに車高調整式機構を採用している。リアの減衰力調整は、縮み側をダイヤルで操作し、伸び側はピストンロッドから調整する構造のため、車両から取り外した状態でセッティングを実施する。KW社が推奨するW140型Sクラスのダウン量は、フロントが10~30mm、リアが15~35mmとなる。今回の車両ではオーナーの意向を反映し、前後ともに最大値となるフロント30mm、リア35mmのローダウンを適用した。適度に下げられた車高により、1990年代の大型メルセデス・ベンツ特有の重厚なフォルムが際立っている。足元には、17本クロススポークが特徴的なBBS製鍛造2ピースホイール「スーパーRS」(20インチ、フロント8.5J/リア9.5J)を装着する。PCD変換アダプターを使用することで、純正のPCD112から114.3へと変更。センターキャップにはラッピングフィルムで立体的なスリーポインテッドスターを再現し、純正の雰囲気を崩さない細部の工夫が施されている。

このW140型Sクラスのオーナーは、サスペンション装着後に福岡から鹿児島までの長距離走行を実施し、引き締まったスタイリングと優れた走行安定性を実証した。純正部品の供給終了という課題をクリアしながら、現代の技術で走りの質を高める手法は、旧型メルセデス・ベンツを長く維持するための合理的な手段である。

■ メルセデス・ベンツ「Sクラス」(W140)スペック一覧 ・ベース車両:1993年式メルセデス・ベンツ「Sクラス」(W140型・V12気筒・オートレベライザー付き) ・サスペンション:KW ストリートパフォーマンスV3(フロント:車高調/リア:車高調、減衰力:伸び側16段・縮み側12段独立調整) ・ローダウン量:フロント30mmダウン/リア35mmダウン ・足まわりリフレッシュ:ロアアームブッシュ交換、タイロッド本体交換 ・ホイール:BBS スーパーRS(20インチ、フロント:8.5J/リア:9.5J、PCD変換アダプター使用) ・タイヤ:20インチタイヤ ・エクステリア/インテリア:純正スタイル維持、スリーポインテッドスター仕様センターキャップ

文:Auto Messe Web 酒寄俊幸(SAKAYORI Toshiyuki/gasgraphix)
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みんなのコメント

3件
  • kap********
    W140は足廻りとかより、電装品、特にCANバスをどうにかしてくれるものが出てくれないと乗り続けられない。配線がボロボロになって、結局交換費用の問題で廃車になる。96年式と97年式2台ともそうだった。
  • exm********
    V12ということは600ですか。
    維持出来るのが凄い…。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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