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【F1スペインGP決勝の要点】安定したロングランペースでダブル表彰台を達成。メルセデスの進化で勢力図に変化

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【F1スペインGP決勝の要点】安定したロングランペースでダブル表彰台を達成。メルセデスの進化で勢力図に変化

 ルイス・ハミルトン2位、ジョージ・ラッセル3位。メルセデスが今季初のダブル表彰台を射止めた。さらに今回の大量ポイント獲得で、コンストラクターズ選手権でもアストンマーティンを抜いて2位に上がった。はたしてこの結果は、メルセデス本格復活と呼んでいいものだろうか。

 メルセデスは前戦モナコで、大規模なアップデートを投入した。去年からこだわり続けた『ゼロポッド』からレッドブル風のサイドポンツーンへの変更は、空力コンセプトがガラリと変わったことを意味する。『スペックB』と呼んでいいほどの大変更だった。

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 低速から高速コーナー、長いストレートまで満遍なく配置されたカタロニア・サーキットは、このアップデートの効果を確認するのに最適のコースだ。しかし予選では、ラッセルは終始グリップ不足を訴え、Q2落ちを喫する。一方でハミルトンは、2番手カルロス・サインツからわずか0.084秒差の総合5番手の速さを披露。「ここまで戦えるとは思っていなかった」と、ハミルトン本人も素直に驚いていた。

 そしてレースでのハミルトンはスタート直後にランド・ノリス(マクラーレン)と接触し、車体にダメージを負ったものの、ランス・ストロール(アストンマーティン)、カルロス・サインツ(フェラーリ)をかわして2番手に。12番グリッドのラッセルもスタートで7番手にジャンプアップすると、中盤以降は3番手に。追撃するセルジオ・ペレス(レッドブル)を寄せ付けることなく、3位でチェッカーを受けた。

 ハミルトンの予選一発の速さ、そしてレースでのふたりの安定したロングランペースを見る限り、メルセデスの進化は明らかだ。ただし今回は、アストンマーティンの不振に助けられた面も大きかった。予選9番手、決勝レースも7位と今季ワーストの結果に終わったフェルナンド・アロンソは、「このコースが僕らのクルマにとって理想的なレイアウトでないことは確かだった」とコメント。

 さらに「開幕戦からずっとフリー走行からいきなり速かったのが、今回は初日からずっと手こずった。初めての経験だったし、原因は依然として不明だ」と、少なからずショックを受けている風だった。一方で、「ライバルたち、特にメルセデスがアップデートで速くなってるのは確かだ」とも語っていた。

 完全独走状態にあるレッドブルに続いて、これまではアストンマーティンが2番手の座を確実にしていると思われていた。しかし今回のスペインGPで、そんな勢力図に変化が見えたのは確かである。メルセデスはまだ、レッドブルに勝てるほどの戦闘力は手に入れていない。しかし正しい方向に、ようやく舵は切ったと言えるだろう。

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