ベルギーが誇る伝統のグランプリサーキット、スパ・フランコルシャンで開催されているWEC世界耐久選手権第3戦スパ6時間レース。レースウイーク初日の4月27日(木)に行われたフリープラクティス2回目ではフェラーリ・AFコルセの51号車フェラーリ499P(アレッサンドロ・ピエール・グイディ/ジェームス・カラド/アントニオ・ジョビナッツィ)が総合トップタイムを記録し、初日最速となっている。
現地時間11時30分から90分にわたって実施されたFP1に続き、16時20分の定刻スタートとなったFP2はフルコースイエロー(FCY)が3回、赤旗中断2回と荒れた展開となった。コンディションは昼のセッションと同じくドライが保たれ、雲間から陽も差して気温14℃、路面温度は24.2℃に上昇している。
【タイム結果】2023年WEC第3戦スパ・フランコルシャン FP2
度重なるFCY導入により終了時間が10分延長され都合100分となった同セッションの序盤は、プジョー・トタルエナジーズの93号車プジョー9X8が2分05秒台中盤のタイムで暫定首位の位置についた。1度目のFCYを経てこれを2号車キャデラックVシリーズ.R(キャデラック・レーシング)を駆るアール・バンバーが2分03秒338で破ると、アントニオ・ジョビナッツィの51号車フェラーリ499Pが0.491秒差で続く。
スタート15分後、キャデラック・レーシングの3号車とデーン・キャメロンがドライブする5号車ポルシェ963(ポルシェ・ペンスキー・モータースポーツ)が相次いでストップ。2台のハイパーカーの回収のため15分間にわたってセッションが中断された。ポルシェ・モータースポーツによると5号車が止まった原因は駆動系のトラブルであるといい、姉妹車6号車にも同様のトラブルが発生しているという。
セッション再開から6分後、ジョビナッツィ駆るフェラーリのエースカーが2分01秒871を叩き出す。これは2022年第2戦スパのポールタイム2分02秒771を上回るものだ。このあと30分間はリザルトの上位が動かない状態が続いたが、セッション開始から1時間を回ったところで、それまでトラブルによって2周しかできていなかったもう一台の跳ね馬がコースインし、ミゲル・モリーナが2番手タイムとなる2分03秒149をマーク。これで51号車と50号車のフェラーリ勢がワン・ツーで並んだ。
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セッション終盤は2度目の赤旗によりFP1に続いて中断したまま「再開なし」のアナウンスとともに終了。この結果、27日は51号車フェラーリが総合タイムで最速となり総合2番手にFP1トップの8号車トヨタ、総合3番手が50号車フェラーリとなっている。
なお、FP2でのトヨタ勢は2度目の赤旗直前に平川亮のドライブで2分04秒380を記録した8号車トヨタGR010ハイブリッドが4番手につけた一方、7号車は93号車プジョーと708号車グリッケンハウス007 LMHを姉妹車との間に挟みクラス7番手となった。
2分06秒108というタイムでLMP2クラス首位となった31号車オレカ07・ギブソン(チームWRT)は94号車プジョー9X8のタイムを上回っただけでなく、7号車トヨタにコンマ4秒差に迫った。同クラス2、3番手につけた22号車オレカ(ユナイテッド・オートスポーツ)と41号車オレカ(チームWRT)も2分06秒中盤のタイムを記録し、ポルシェ963での初陣となっているハーツ・チーム・JOTAの38号車を先行している。
LMGTEアマクラスでは、セッション中盤にダビデ・リゴンのドライブで2分15秒736を刻んだ54号車フェラーリ488 GTEエボ(AFコルセ)がカテゴリートップでFP2を終えた。これにFP1でクラス首位だった木村武史組57号車フェラーリ488 GTEエボ(ケッセル・レーシング)と、86号車ポルシェ911 RSR-19(GRレーシング)が続いた。星野敏と藤井誠暢が乗り込む777号車アストンマーティン・バンテージAMR(Dステーション・レーシング)はクラス10番手で初日の走行を終えている。
なお、54号車フェラーリはトーマス・フローが乗り込んだセッション終盤にアクシデントを起こし、これが2度目の赤旗の原因となっている。
WEC第3戦スパの予選日となる28日(金)は、現地11時(日本時間18時)からFP3が行われ後、夕方17時からLMGTEアマ、LMP2、ハイパーカーの各クラス予選がそれぞれ15分ずつ実施される。FP3の模様はFIA WEC公式アプリならびに公式YouTubeチャンネルで生配信され、予選はJ SPORTSオンデマンドに加えてJ SPORTS公式YouTubeチャンネルでも日本語コメンタリーでライブ配信される予定だ。
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