現CEO 3月末退職
独アウディは、2020年4月1日から新しいCEO(最高経営責任者)に、マルクス・ドゥスマンが就任すると発表した。
エンジニアとしてのキャリアを歩んできたドゥスマンは現在50歳。2018年6月からCEOを務めているブラム・ショットは、アウディとの合意に基づいて、3月末に退職する。
2018年におけるアウディの販売台数は、2017年比3.5%減となる181万2485台(2017年:187万8105台)だった。とくにヨーロッパでは、WLTPテストサイクルの最初の段階への移行により、製品の供給が制限され、大幅な減少となった。
この結果を受けて、2019年のアウディは、WLTPへの移行によって生じた供給不足を解消することに全力を注いできた。
新たにCEOに就任するドゥスマンは、約30年にわたって自動車業界で経験を積み重ね、最近ではBMWの購買担当取締役を務めている。
全クラスに電動モデル
同社の監査役会会長のDr. ヘルベルト・ディースは、次のように述べている。
「マルクス・ドゥスマンは、優秀なエンジニアとして、アウディ・ブランドの大きな可能性をさらに引き上げるために全力を尽くし、わたし達のスローガンである“技術による先進”を再び実証してくれるでしょう」
またディースは、現在のCEOであるブラム・ショットについて、次のように感謝の意を表明している。
「彼は困難な時期にアウディの経営を引き継ぎ、非常に優れた経営手腕を発揮すると同時に、アウディにとって重要な変革を開始しました。彼のこれまでの取り組みに感謝しています」
新しいアウディの戦略における最重要課題は、持続可能なモビリティプロバイダーへの転身を加速させることと、脱炭素化を徹底して推進すること。
2020年末までに、アウディはすべてのセグメントをカバーする合計12の電動化モデルを発売する予定である。
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