クーペ、スパイダー、レーシングの3仕様
BYDの高級ブランドであるデンツァ(騰勢)は、新型電動スーパーカー『Z』を英国で一般公開した。
【画像】1604psの高級スーパーカー【デンツァZを詳しく見る】 全20枚
既存のe3プラットフォームの改良版をベースとし、3基の電気モーターを搭載することで、合計1604psという驚異的な出力と126.5kg-mのトルクを発揮する。
これにより、クーペモデルの『Zクーペ』は0-100km加速2.25秒を達成するとされており、4月の北京モーターショーで公開されたオープンモデル『Zスパイダー』は2.3秒となる。大型のリアウィングとセミスリックタイヤを装備した『Zレーシング』仕様では、このタイムを1.96秒まで短縮している。
クーペとスパイダーの最高速度は300km/hだが、レーシングは350km/hに達する。
さらに、「スペシャル・エディション」も開発中であり、2000ps以上の出力を発揮し、0-100km/h加速タイムを1.7秒未満に短縮する。この仕様には、サーキット走行向けに高度なバッテリー冷却システムが搭載されるという。
バッテリーは10分以内にほぼ満充電が可能
Zの全モデルには、磁性流体式サスペンションが搭載されている。ダンパー内部のフルードに金属フィラメントが含まれ、車体のシャシー制御コンピューターによってミリ秒単位で粘度を変化させることができる。これにより、路面状況に応じて減衰力を瞬時に調整することが可能だ。
クーペとスパイダーはエアスプリングを使用するが、サーキット向けのレーシング仕様は従来型の金属製コイルスプリングを使用している。全モデルとも、フロントに6ピストンキャリパー、リアに4ピストンキャリパーのカーボンセラミックブレーキディスクを装備する。
また、76kWhのリン酸鉄リチウム(LFP)バッテリーを搭載し、航続距離はクーペが410km、スパイダーが400km、レーシングが380kmとされている。従来のパック形式ではなく、バッテリーセルをシャシーに直接取り付ける構造で、ねじれ剛性を向上させている。
このバッテリーにはBYDの急速充電技術「フラッシュ」が採用されており、適切な環境下(1500kW)では、わずか9分で10%から97%まで充電できる。BYDは年末までに英国に300基のフラッシュ充電器を設置する計画だ。
Zの車両重量はクーペで2230kg、レーシングでは2250kg、スパイダーでは2300kgとなる。
ステアバイワイヤや「エンジン音」も採用
Zの大きな特徴の1つとして、BYD初のステアバイワイヤ・システムの採用が挙げられる。従来のラックに代わって、ステアリングホイールと車輪は電気的に接続されている。
インテリアには、8.9インチのデジタルインストゥルメントパネルと12.8インチのインフォテインメント用タッチスクリーンが搭載されている。
デンツァによると、エンジン音を再生する機能も搭載されているという。ただし、ヒョンデ・アイオニック5 Nやポルシェ・タイカン、ホンダ・スーパーワンで見られる疑似シフトチェンジ機能を備えているかどうかは、現時点では不明だ。
Zは、BYDの高級ブランドとしての意気込みを示すモデルであり、ポルシェ、メルセデス・ベンツ、ポールスターといった欧州の競合他社に挑んでいくことになる。
英国価格はクーペが14万2900ポンド(約3100万円)、スパイダーが15万9900ポンド(約3460万円)、レーシングが17万2900ポンド(約3750万円)からとなる。
果たして大きな需要を掘り起こせるかどうかは未知数だが、極めて競争の激しいセグメントにおいて、新興ブランドへの注目を集める「ハロー効果」をもたらす可能性はある。
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みんなのコメント
技術が無いので日本のバッテリーは大昔から何も進化してない