■あらゆる事態に対応する「パトカー」の装備
市民の安全を守るため、日々巡回を続ける警察のパトロールカー(パトカー)。
【画像】「えっ…!」 これが「覆面パトカーの見分け方」です! 画像で見る(20枚以上)
大きなトランクの中には、いったいどのような「荷物」が積まれているのでしょうか。
パトカーにはいくつかの種類がありますが、なかでも代表的なのが、街中を中心にパトロールや交通取締りといった警察活動を行う「無線警ら車」です。
そのトランクには、警察官がさまざまな状況に即応できるよう、計算され尽くした装備が体系的に収納されています。
まず、最も代表的なのが交通事故や事件現場で安全を確保する「交通規制・現場管理」用の資機材です。
カラーコーンや矢印表示板は、二次事故を防ぐための第一の防御線となります。
夜間に光る誘導棒、「止まれ」と書かれた表示旗、現場を部外者から保護する「立入禁止」テープも、迅速な現場対応には欠かせません。
次に、事件や事故の証拠を記録するための「捜査・証拠収集」機材があります。
距離を正確に測るためのウォーキングメジャーや巻き尺、車両位置やタイヤ痕などをマーキングするチョークは、「実況見分」の基本アイテムです。
警察官自身の安全を守り、被疑者を制圧するための装備も重要です。
トランクには、投てき物から身を守るためのジュラルミン製の盾が積載されており、刃物を持った相手に対処する「刺股(さすまた)」も装備されています。
人命救助や不測の事態に備える装備も整っています。
負傷者の応急手当を行う救急箱のほか、心停止者に対応する自動体外式除細動器(AED)を搭載するパトカーも増加傾向にあるようです。
このほか初期消火用の消火器、夜間の捜索に使用する強力な懐中電灯、雨天時に備える雨衣やヘルメットも必須の装備です。
こうした特殊装備は、トランクに限りません。車両全体が警察活動に最適化された“統合システム”として設計されています。
車内には、指令センターと通信するための警察無線やデータ端末が設置されています。さらに車両位置をリアルタイムで把握するためのカーロケーターシステムも、迅速な部隊派遣に不可欠です。
もっとも象徴的な装備である屋根上の警光灯にも工夫が凝らされています。
多くのパトカーには、警光灯を上昇させる昇降装置が搭載されています。これは停車中の視認性を高め、後続車による追突事故を防ぐために導入された、安全面でも重要な装備です。
車内にも、警察官の安全と任務遂行を支える改造が随所に施されています。
前席と後席の間には、後部座席からの攻撃を防ぐ透明アクリル製の「防犯板」を設置。助手席の警察官が後方を確認しやすいよう、ルームミラーが2つ設置されていたり、補助用の「ナビミラー」が追加されていたりします。
また被疑者が内側からドアを開けられないよう、後部ドアは内側からの開閉ができない構造になっていることもあります。
※ ※ ※
パトカーは、単に市販車にサイレンを取り付けたものではなく、警察官の“職場”として、あらゆる現場で安全かつ機能的に動けるよう再設計された「走る交番」といえるかもしれません。(佐藤 亨)
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みんなのコメント
現在はほぼセダン型でクラウン一択のようですが、今後はどうなるか楽しみでもあります。
都道府県や場所(山や川があるところにはそれなりの装備)に、よって積んでるものは若干違います。