■旧車のエッセンスを宿す近未来の4ドアクーペ「DNコンパーノ」
2017年の第45回「東京モーターショー」でダイハツが発表した「DNコンパーノ」は、その名のとおり、1963年に登場した初代「コンパーノ」の精神を受け継ぐコンセプトカーとして大きな注目を集めました。
【画像】超カッコいい! これがダイハツの「小さな高級車」です! 画像で見る(30枚以上)
DNコンパーノは、クラシカルな車名に加え、4ドアクーペという独自のパッケージングが話題を呼び、かつてのブランドヘリテージを未来志向で表現した点が印象的でした。
エクステリアは、ロングノーズ・ショートデッキのスポーティなプロポーションに、丸型LEDヘッドライトや薄型グリルを組み合わせたレトロモダンなスタイルが特徴です。
流麗なラインで構成されており、リアの絞り込まれた造形や張り出しのあるフェンダーが、往年のクーペらしいエレガントさを演出しています。
ボディサイズは全長4200mm×全幅1695mm×全高1430mmと、国内5ナンバー枠に収まる設計で、都市部での取り回しにも配慮されたパッケージでした。
さらにショーカーならではの大径ホイールや低く構えた車高が、高級感と存在感を引き立てていました。
インテリアは、外観のクラシックさとは対照的に、先進的でミニマルなデザインとなっています。
メーターはアナログ2連式を採用しながらも、センターコンソールには大型のデジタルインターフェースが配置され、インパネ周辺もデジタル表示によって未来感を強調。
またアームレストを兼ねたセンターコンソール先端に、モニターを操作するためと思われるロータリースイッチや電動パーキングブレーキのスイッチが備わっており、先進技術も多数盛り込まれている様子でした。
シート配列は2+2の4人乗りで、コンパクトな車体ながらパーソナルな空間を確保しています。インテリアには鮮やかな色調が取り入れられ、モダンかつスポーティな印象を与えていました。
パワートレインについて詳細なスペックは公表されていませんが、ダイハツのコンパクトハイトワゴン「トール」や、コンパクトSUV「ロッキー」に搭載されている1.0リッターターボエンジンまたは1.2リッターのハイブリッドエンジンのいずれかを搭載する想定で開発されていたようです。
いずれも市販モデルで実績のあるユニットであり、量産を視野に入れた現実的な検討がなされていたことがうかがえます。
DNコンパーノの主要ターゲット層は、アクティブなシニア層であり、かつての「コンパーノ」に親しみを持つ世代に向けて、新しさと懐かしさを同時に訴求していたと考えられます。
往年の名車の名を冠しながらも、未来的な機能性と快適性を備えた提案は、熟年層にとって魅力的な選択肢となり得たといえるでしょう。
当時大いに注目されたDNコンパーノですが、2025年時点でも市販化には至っていません。
しかし、ダイハツが2019年に発売したコンパクトSUV「ロッキー」には「コンパーノレッド」と名付けられたソリッドレッドのボディカラーが採用されました。
このボディカラーは姉妹車のトヨタ「ライズ」には採用されておらず、ダイハツがコンパーノをアイコニックなモデルとして、大切に扱っていることをうかがい知ることができます。
市販化には至らなかったものの、ダイハツが持つ“軽やかな上質さ”や“クラシックとモダンの融合”という思想を色濃く体現した存在でした。
こうした提案型のコンセプトカーは、ブランドの未来像を示すと同時に、ユーザーに夢と期待を与える役割を担っているといえるでしょう。
2025年秋に開催が予定される「ジャパンモビリティショー2025」では、再び“コンパーノ”の名を冠した新たな提案や、その系譜を感じさせる次世代コンパクトカーの登場にも期待が高まります。(佐藤 亨)
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
「クルマが踊ってる!?」 運転席にある「謎のボタン」押したら何が起きる? 効果も存在も「知らない人」多すぎ! みんな意外と知らない「使い道」とは!
不正改造車「43台」を“一斉検挙”! 「ただちにクルマを直しなさい!」命令も!? 「大黒PA」集結の“大迷惑”「爆音マフラー」「シャコタン」を排除! 「今後も取締ります」宣言 神奈川
まもなくトヨタ新型「ランクルミニ」発表か 「ランドクルーザーFJ」商標取得で“今冬”登場? カクカクボディ&レトロ顔? 末っ子誕生なるか
斬新「小さなランボルギーニ」!? まさかの“日本製”でワイドボディ&「めちゃ広ッ荷室」採用! 「ホンモノ志向」の“ウルス顔”デザインがカッコイイ! 存在感抜群のNATS「ウルス86」とは?
イギリスのF-35B 要求された任務を3分の1しか行えない!? その驚愕の報告とは
石破総裁「ガソリン暫定税率廃止」に否定的?「地方の財源が吹っ飛ぶ」とも!? 参院選直前に四国で演説! 結局“ガソリン減税”はどうなるのか
不正改造車「12台」を“一斉摘発”! 国交省「すぐクルマを直しなさい!」命令書も交付!? “大迷惑”な「爆音・シャコタン・フルスモ車」を国道で“抜き打ちチェック”実施 広島
トヨタ「クラウン」「アルファード」など21車種、64万台超の大規模リコール[新聞ウォッチ]
バイクの意図しない急ブレーキが「あおり運転」に?? 「うっかりあおり」で悪気がなくても最高懲役5年の危険性も
廃棄検討の「ロシア唯一の空母」より悲惨? “あんまり過ぎる”最期を遂げた空母とは?
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
いいかげんにしてほしい
>2025年秋に開催が予定される「ジャパンモビリティショー2025」では、再び“コンパーノ”の名を冠した新たな提案や、その系譜を感じさせる次世代コンパクトカーの登場にも期待が高まります
↑無理やり記事にしている感しかない