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最強e-POWER搭載&3ナンバー化で勝負! 新型ノートオーラ 本日正式発表

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最強e-POWER搭載&3ナンバー化で勝負! 新型ノートオーラ 本日正式発表

 e-POWERの革命児! 日産 新型ノートに早くも派生モデル誕生。1クラス上を目指した上質コンパクトはe-POWERもさらにパワーアップ!!

 最近はコンパクトカーの人気が高く、メーカーの商品開発も活発だ。2020年には、日産 ノートとホンダ フィットがフルモデルチェンジを行い、トヨタ ヴィッツはヤリスに刷新された。全長を4m前後に設定して、全高は立体駐車場を使いやすい高さに抑えたコンパクトカーが出そろった。

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 そして本日2021年6月15日、早くも上級シリーズの新型ノートオーラが発表された。現行ノートの発表は2020年11月、納車を伴う発売は12月だから、登場して半年後に上級シリーズを加えた。

文/渡辺陽一郎
写真/奥隅圭之

【画像ギャラリー】本文未掲載写真含む38枚! 6月15日に発表された日産新型ノートオーラをみる

3ナンバー化して「1クラス上」目指した新型ノートオーラ

2021年6月15日に初公開されたノート派生車、新型ノートオーラ。全幅1735mmに拡幅され、3ナンバー車になった。ノートよりもフェンダーの張り出しが大きくなっている

 ノートとノートオーラで最も大きく異なるのは全幅の数値だ。ノートは1695mmの5ナンバー車だが、ノートオーラは1735mmに拡幅されて3ナンバー車になった。ノートに比べるとフェンダーの張り出しが大きい。

 開発者は「前席のドアパネルは同じだが、後席のドア、前後のフェンダーなどはデザインが異なる」という。

フロントデザインは、LEDライト、方向指示機がVモーショングリルと一体化、さらにブラックのグリルが緻密になっている。後ろには、横一文字のLEDリヤコンビネーションランプが搭載している

 フロントマスクに装着されたV字型の装飾もノートとは異なり、LEDポジションランプ、アクセントランプ、シーケンシャルターンランプ(方向指示機)の兼用だ。ブラックのグリルも緻密なデザインになっている。

 後ろ姿もノートとは違って、横一文字のLEDリヤコンビネーションランプが個性的だ。ボディ全体の造形はノートだが、細部の質感を高めた。

広さはノート同等も上質さで違い見せるノートオーラ

ノートとインパネの基本形状は同じだが、ツイート調織物などの高級素材を使用している。グレード「Gレザーエディション」には本革シートが使われている

 内装はノートも上質だが、ノートオーラはそれ以上だ。インパネの基本形状は同じだが素材を上級化した。インパネの上部などには、ツイード調織物が巻かれている。

 グレードは「G」と「Gレザーエディション」、それぞれに後輪をモーターで駆動する4WDが用意され、レザーエディションには本革シートが使われる。内装色は「G」がブラック、「Gレザーエディション」はブラックとグレーだ。グレーの内装では、木目調パネルも明るい色彩になる。このあたりもノートに比べて上質だ。

ノートオーラは、3ナンバー車だが、車内の広さはノートと同じ。内装色は「G」でブラックのみ、「Gレザーエディション」ではブラックとグレーの2種類を用意されている

 ノートオーラは3ナンバー車だが、車内の広さはノートと同じだ。身長170cmの大人4名が乗車して、後席に座る乗員の膝先空間はノートと同じく握りコブシ2つ分だから、ファミリーカーとしても使いやすい。

 シートの座り心地も基本的に同じだ。本革シートは、ノートを含めて3層構造になり、座り心地をしなやかに仕上げた。

ノートよりも走行性能がアップ!! 

ノートオーラはフロントモーターの最高出力が136馬力に、最大トルクも30.6kgmと、ノートよりもパワーアップし、走りもスポーティに

 走りについては、ノートに比べて動力性能が強化された。

 直列3気筒1.2Lエンジン/モーター/駆動用リチウムイオン電池などはノートと共通だが、制御を見直している。モーターの最高出力は、ノートは85kW(116馬力)だが、ノートオーラは100kW(136馬力)だ。最大トルクもノートは280Nm(28.6kgm)だが、ノートオーラは300Nm(30.6kg-m)に達する。

 動力性能はノートでも充分な水準だが、ノートオーラはさらに余裕を与えた。ノートとの違いが特にわかりやすいのは、峠道などの登り坂などで、アクセルペダルを深く踏み込んだ時だ。強い加速力が維持される。この時には発電を行うエンジンの回転数も高まり、ドライバーの違和感を抑えた。

 巡航中にアクセルペダルを踏み増した時も、ノートオーラはノートに比べて反応の仕方が機敏だ。ノイズも抑えられて快適性も向上させている。

 走行安定性の違いにも注目したい。ノートオーラは全幅の拡大によってトレッド(左右のホイールの間隔)が20mm広がり、タイヤサイズも17インチ(205/50R17)になった。15/16インチタイヤを装着する5ナンバーサイズのノートに比べると、安定性を確保するうえで有利な条件がそろう。

 そのためにカーブを曲がる時などは、操舵に対する反応がノートに比べて少し機敏だ。旋回軌跡を拡大させにくく、車両の向きも変えやすい。

 そして危険を避けるために、下り坂のカーブでステアリングホイールを内側へ切り込みながらブレーキを掛けた時なども、ノートに比べて後輪の接地性が高く安定している。

 後輪をモーターで駆動する「G・FOUR」になると、安定性がさらに向上する。後輪のモーターは、最高出力が50kW(68馬力)、最大トルクは100Nm(10.2kg-m)だからノートと同じ制御だが、安定性を高める効果は大きい。下り坂も含めて、カーブを曲がる時の4輪の接地性が一層高まった印象を受ける。

 この点を開発者は以下のように説明した。

「モーターは駆動力の増減をエンジンに比べると素早くおこなえる。そのために前後のモーターを使った走行安定性を高める制御も、一層綿密になった。また4WDは後輪にモーターを搭載するから、重量配分のバランスも向上している」

 ちなみにノートオーラの車両重量は、2WDは1260kg、4WDは1370kgだから、後者は110kg重い。

ノートオーラの特徴と最適なユーザーは?

 以上のようにノートオーラは、ノートの上級シリーズであると同時に、走行安定性、運転のしやすさ、スポーティ感覚を向上させている。

 そこはメリットだが、乗り心地には注意したい。やや上下に揺すられる印象が気になった。高い速度域では快適性と安定性が向上するが、40km/h以下で荒れた路面を走ると、乗り心地の粗さが気になる。どのクルマでも低速域の乗り心地は苦手だが、ノートオーラはプレミアム感覚のコンパクトカーとあって、快適性をもう少し向上させてほしい。

 車両の性格を考えると、カーブを機敏に曲がるスポーティな感覚は、少し控えても良い。その替わり後輪の接地性を充分に確保したうえで、足まわりを柔軟に伸縮させて乗り心地を向上させたい。

 WLTCモード燃費は、2WDが27.2km/L、4WDは22.7km/Lだ。ノートで売れ筋の「X」は、28.4km/L・23.8km/Lだから、ノートオーラの数値はノートに比べて4%ほど悪化する。

日産 ノート(写真左/価格【X】:218万6800円)と新型ノートオーラ(写真右/価格【G】:261万300円)

 ノートオーラ「G」(2WD)の価格は261万300円で、衝突被害軽減ブレーキ、インテリジェントルームミラーなどを標準装着した。実際に購入する時は、運転支援機能のプロパイロット/日産コネクトナビ/SOSコール/BOSEパーソナルプラスサウンドシステムなどを含んだセットオプション(40万1500円)も加えるだろう。そうなると合計価格は301万1800円だ。

 一方、ノートでは、売れ筋の「X」が218万6800円になる。そこにプロパイロット/日産コネクトナビ/SOSコール/インテリジェントアラウンドビューモニター/インテリジェントルームミラーなどを含んだセットオプション(42万200円)、LEDヘッドランプなどを含んだセットオプション(9万9000円)を加えると、総額は270万6000円だ。

 そしてノートオーラ「G」の合計価格となる301万1800円から、ノート「X」の合計価格である270万6000円を差し引いた30万5800円が、ノートオーラの付加価値に支払われる対価だ。

 この内訳は、質感を高めた3ナンバーサイズのボディと内装、前輪を駆動するモーターのパワーアップ、サスペンションの設定変更、BOSEパーソナルプラスサウンドシステム、17インチアルミホイールといった装備の上乗せに充てられる。

【画像ギャラリー】本文未掲載写真含む38枚! 6月15日に発表された日産新型ノートオーラをみる

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