現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > 上位争いの差が縮まったマイアミ。メルセデスは「進歩したライバルへの対応が必要」とアップグレードを投入へ

ここから本文です

上位争いの差が縮まったマイアミ。メルセデスは「進歩したライバルへの対応が必要」とアップグレードを投入へ

掲載 1
上位争いの差が縮まったマイアミ。メルセデスは「進歩したライバルへの対応が必要」とアップグレードを投入へ

 メルセデス-AMG・ペトロナス・フォーミュラ1チームのチーム代表を務めるトト・ウォルフは、今週末のF1第5戦カナダGPを前に、進歩したライバルたちに対応する必要があると語った。

 第4戦マイアミGPではライバル勢が積極的なアップグレードパッケージを投入した一方、メルセデスは意図的にアップデートを行わず最初の仕様のW17で戦った。しかしドライバーズ選手権とコンストラクターズ選手権の両方でトップに立つメルセデスは、ついに最初の主要なアップグレードを詰め込んだ貨物コンテナを携えてモントリオールに到着した。

FIA会長、メルセデスのアルピーヌ株式取得を禁止する可能性を示唆「2チーム所有は正しい方法ではない」

 メルセデスは両選手権のトップを維持しているが、ウォルフのメッセージは明白で、メルセデスはプレッシャーが高まっていることを認識しているのだ。


■「重要な週末だが、これで結果が決まるわけではない」

 マイアミGPの週末は、トップ争いの差が縮まっている最も明確な兆候を示した。マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チームは目に見える進歩を遂げ、スクーデリア・フェラーリHPは大幅なアップデートパッケージを投入し、オラクル・レッドブル・レーシングも積極的な開発を継続している。

 一方でメルセデスはアップデートの実施を待った。マシンに変更はなかったものの、メルセデスはアンドレア・キミ・アントネッリがグランプリを制するのに十分なペースを維持しているように見えた。現F1世界チャンピオンのランド・ノリス(マクラーレン・マスターカード・フォーミュラ1チーム)がスプリントで優勝を飾ったにもかかわらずだ。

 しかし、その段階は終わった。カナダGPを前にウォルフは、「カナダGPに向けて、通常のレースリズムを取り戻す準備は万端だ」と語った。

「ライバルはマイアミで一歩前進した。我々も対応する必要がある。シャットダウンまでに10週間で7回のグランプリがあり、それらは勢いをつける絶好の機会だ」

 その答えは、メルセデスが満を持して投入する最初のアップグレードパッケージという形で現れる。これは、メルセデスがすでに優位に立っているシーズンにおいて、極めて重要な局面となる可能性を秘めている。

「モントリオールに今年最初のアップデートパッケージを持ち込むが、パフォーマンスは実際にコース上で発揮されて初めて真のパフォーマンスとなることを我々は理解している」

 アップグレードのタイミングは興味深いものだ。メルセデスはコンストラクターズ選手権で2位のフェラーリに70ポイント差をつけて首位に立っており、ドライバーズ選手権ではアントネッリが首位、ジョージ・ラッセルが2位につけている。

 数字上は、チームはすでに優位に立っているように見える。だがウォルフの発言からは、メルセデスが現状に危険を感じていることがうかがえる。ヨーロッパラウンドが近づくにつれて、ライバルチームが開発プログラムを加速させている状況では特にそうだ。

「5月中旬とはいえ、シーズンはまだ4戦しか終わっていない。これから長い1年が待っている。重要な週末になるが、これで結果が決まるわけではない。我々は常にバランスを保ち、学び続け、毎週末できる限りのことを実行する」

 この落ち着いた口調の裏には、この週末が、選手権争いを決定づける週末のひとつとなるかも知れないということが隠されている。もしメルセデスのアップグレードがすぐに機能すれば、夏よりも前に、両選手権のタイトル獲得の可能性を高めることができるだろう。しかし反対にアップグレードが機能しなかった場合は、マクラーレンとフェラーリにチャンスが訪れるかもしれない。

 それでもウォルフは、いい感情であっても悪い感情であっても、感情の起伏がプロセス重視のアプローチを妨げることはないと主張する。

「成功した時に浮かれすぎたり、困難な時に落ち込みすぎたりすることはない。それはドライバーだけでなく、チーム全体に言えることだ」

 W17はすでに2026年のベンチマークマシンとしての地位を確立している。メルセデスがようやく開発に着手した時、F1は一体何が起こるのかを目の当たりにすることになるだろう。

[オートスポーツweb 2026年05月19日]

文:AUTOSPORT web
【キャンペーン】毎日機械洗車が50%オフ!お得に愛車をピカピカに(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

ボーイングの “幻の新型哨戒機”なぜサッパリ売れず? 「魔改造でP-8の魂投入のモリモリ性能」も「あれ、全く…」
ボーイングの “幻の新型哨戒機”なぜサッパリ売れず? 「魔改造でP-8の魂投入のモリモリ性能」も「あれ、全く…」
乗りものニュース
ボルボ新型EV「EX90」発売 3列7人乗りの最上級SUVは1199万円から
ボルボ新型EV「EX90」発売 3列7人乗りの最上級SUVは1199万円から
くるまのニュース
F1パワーユニットの変更に伴い、2028年まで特例措置が延長へ。各コンポーネントを1基ずつ追加
F1パワーユニットの変更に伴い、2028年まで特例措置が延長へ。各コンポーネントを1基ずつ追加
motorsport.com 日本版
「本当に感慨深い優勝」SROジャパンカップでの初めての総合優勝に植松忠雄が喜び。miracolo TOKYOはタイトルを目指す
「本当に感慨深い優勝」SROジャパンカップでの初めての総合優勝に植松忠雄が喜び。miracolo TOKYOはタイトルを目指す
AUTOSPORT web
ジェネシス、韓国でのWEC開催は求めず。現在のカレンダーには「かなり満足している」
ジェネシス、韓国でのWEC開催は求めず。現在のカレンダーには「かなり満足している」
AUTOSPORT web
【カワサキ Z500 / Ninja500 試乗】ビッグバイクに疲れた大人におすすめしたい「52cc」アップの余裕…佐川健太郎
【カワサキ Z500 / Ninja500 試乗】ビッグバイクに疲れた大人におすすめしたい「52cc」アップの余裕…佐川健太郎
レスポンス
世界中から訪れた12万人で盛り上がったドゥカティの祭典!【ワールド・ドゥカティ・ウィーク(WDW)】
世界中から訪れた12万人で盛り上がったドゥカティの祭典!【ワールド・ドゥカティ・ウィーク(WDW)】
モーサイ
耳栓必携? 海自の「異形の無人機」が護衛艦に“ピタリ着艦”! 燃料計すらない!? 驚きの運用方法が明らかに
耳栓必携? 海自の「異形の無人機」が護衛艦に“ピタリ着艦”! 燃料計すらない!? 驚きの運用方法が明らかに
乗りものニュース
インディカー・シリーズ専用ゲームタイトルが久々登場! iRacing開発で2027年初頭発売……PS5、Xbox、PCに対応
インディカー・シリーズ専用ゲームタイトルが久々登場! iRacing開発で2027年初頭発売……PS5、Xbox、PCに対応
motorsport.com 日本版
SROジャパンカップ第2ラウンド富士のレース1は植松忠雄/山下健太組マクラーレンが制す
SROジャパンカップ第2ラウンド富士のレース1は植松忠雄/山下健太組マクラーレンが制す
AUTOSPORT web
世界を震撼させたクルマつくりの原点に迫る!! GT-R、シビック、ロータリーエンジンに見る国産名車伝説の始まり
世界を震撼させたクルマつくりの原点に迫る!! GT-R、シビック、ロータリーエンジンに見る国産名車伝説の始まり
ベストカーWeb
初日最速のM.マルケスが今季3度目のPP獲得。ドゥカティ勢がフロントロウ独占/第11戦ドイツGP
初日最速のM.マルケスが今季3度目のPP獲得。ドゥカティ勢がフロントロウ独占/第11戦ドイツGP
AUTOSPORT web
マルク・マルケス、新レコードでポールポジション! 小椋藍5番手で2列目確保|MotoGPドイツGP予選
マルク・マルケス、新レコードでポールポジション! 小椋藍5番手で2列目確保|MotoGPドイツGP予選
motorsport.com 日本版
勝田貴元がWRC通算出場100戦目の記念大会。トヨタが5台のGRヤリス・ラリー1でラリー・エストニアに挑む
勝田貴元がWRC通算出場100戦目の記念大会。トヨタが5台のGRヤリス・ラリー1でラリー・エストニアに挑む
AUTOSPORT web
ブレーキパッド交換だけじゃない! マスターシリンダーチューンで制動力を自在に操る~カスタムHOW TO~
ブレーキパッド交換だけじゃない! マスターシリンダーチューンで制動力を自在に操る~カスタムHOW TO~
レスポンス
三菱自動車がスタートアップ企業と提携して「人型ロボット」を生産! 自動車メーカーがロボットを作る「超合理的」な理由
三菱自動車がスタートアップ企業と提携して「人型ロボット」を生産! 自動車メーカーがロボットを作る「超合理的」な理由
WEB CARTOP
DTM開幕戦を取材に行ったら将来のF1ドライバーを目指すサポートレースで日本人がポールtoウインの快挙!【みどり独乙通信】
DTM開幕戦を取材に行ったら将来のF1ドライバーを目指すサポートレースで日本人がポールtoウインの快挙!【みどり独乙通信】
WEB CARTOP
大金持ちから一転無一文でイタリアへ亡命してF1ドライバーに……ってこれは序の口! デ・トマソ創業者アレハンドロの生涯が波瀾万丈すぎて憧れる!!
大金持ちから一転無一文でイタリアへ亡命してF1ドライバーに……ってこれは序の口! デ・トマソ創業者アレハンドロの生涯が波瀾万丈すぎて憧れる!!
WEB CARTOP

みんなのコメント

1件
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村