シルバーストン・サーキットで行なわれているF1イギリスGPだが、予選後にはマックス・フェルスタッペン(レッドブル)が観客からブーイングを浴びせられていた。この状況には、母国戦のルイス・ハミルトン(メルセデス)も自制を促した。
フェルスタッペンは予選で2番手を確保とまずまずの結果。セッション中にはスピンを喫する場面もあったが、その際にも観客席からは歓声があがる瞬間があった。
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そうした出来事について予選後の会見で、フェルスタッペンはインタビュアーの声が聞こえなかったことは「少し残念だった」と語った。ただ、ブーイングは気にしないとも主張している。
「ブーイングをしたいのなら、そうすればいい」と、フェルスタッペンは言う。
「僕はそれで何か変わることはない。ここ(シルバーストン)に居られることでハッピーだからね。素晴らしいコースだたし、全体的な雰囲気も素晴らしい」
「僕のことが好きじゃない人もいるだろう。でも問題はない。誰しも自分の意見があるんだ。気にしないよ」
フェルスタッペンは昨年、ハミルトンとの激しいタイトル争いの末にドライバーズチャンピオンに輝いた。しかしセーフティカー運用など物議を醸す場面があったのも事実で、ハミルトンの母国イギリスでこうしたブーイングに遭遇することは事前に考えられていたこととも言えそうだ。
ただ、ハミルトンとしては母国戦でこうしたブーイングが行なわれることには賛同できないと、自制を求めている。
「(状況は)もっと改善できると思うんだ」
ハミルトンはそう語る。
「ブーイングをする必要はないと言いたい。僕らには素晴らしいファンがいて、このスポーツにもたくさんのファンがいる。彼らも感情が高ぶることもあるだろう。でも絶対にブーイングには賛成できない」
「そうしことをする必要は無いと思う。ブーイングをしても、何も違いは生まれないんだ。もう既にミスや、何かをしてしまった後なんだから」
「それはそれとして、ここでの皆からのサポートには本当に感謝している。もしかすると昨年の辛い記憶を引きずっているひともいるかもしれない。でもとにかく、僕は大丈夫だ」
ここ数週間では、多くのF1ドライバーがブーイングについて話をしている。イギリスGP開幕直前には、ジョージ・ラッセル(メルセデス)がカナダでブーイングを受けたと明かしており、そうした声が”撲滅”されることを願っていると話した。
メルセデス代表のトト・ウルフもブーイングには否定的な考え方を明かしており、イギリスGP予選後に次のように語った。
「どんなスポーツであれ、ブーイングを目の当たりにするべきではない」
「スポーツマンシップに反するものだと思う。我々チーム、そしてドライバーに対するサポートは素晴らしいモノだし、熱意を感じる。しかし他のチームやドライバーに興味がないなら、沈黙していたほうが良いだろう」
「昨年何が起きたとか、競争だとかいったことがあろうとも、ドライバー達がブーイングを受ける理由などないと思っている」
なおウルフ代表は、ファンが”感情移入”することは良いことだとしつつも、ブーイングは”ラインを超えている”とも付け加えた。
「自分がインタビューに応じたり、表彰台に上がっているところを想像してみて欲しい。そこでのブーイングは侮蔑的なモノだ」
「だからこそ、感情的な振る舞いが物議を醸すんだ。あなたが誰かひとりのドライバーのファンであっても、ファンでなくても、それはそれだ。でもそこには踏み越えるべきではない限度というものがあるんだ」
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みんなのコメント
紳士な振る舞いを強調する国だがその反動なのか批判や皮肉はハンパないw