ジープ コンパスはマイナーチェンジでディスプレイ系を大きく改良。ADASの進化も見逃せない

2017年にデビューした2世代目のジープコンパスがマイナーチェンジ。エクステリア、インテリアの変更とともにADASも進化している。（Motor Magazine2021年8月号より）

ジープ初のアクティブレーンマネジメントシステムを採用
デイタイムランニングライトが装備されたLEDヘッドライトの採用などエクステリアから洗練された印象にイメージチェンジした新型ジープコンパス。しかしそれを大きく上回る進化を見せたのはインテリアである。

グレードこそ従来同様に、スポーツ、ロンジチュード、リミテッドが設定されるが、試乗するためにドライバーズシートに腰を落とした瞬間、視界に入ってくるメータークラスターやセンターディスプレイは、従来のコンパスとは大きく異なっていた。運転支援系も含め搭載された機能も多くなり充実した。

新しいメーターは、しっかり説明を受けないと必要な情報でさえスムーズに表示できない、と思っていたが表示は基本的にハンドルに用意されたスイッチで変更することがわかった。そのロジックさえわかればあとは簡単に使いこなせる。

フルデジタルメーター以上に、前面衝突警告や歩行者・サイクリスト検知機能付衝突被害軽減ブレーキ、ブラインドスポットモニターに加え、ジープ初採用となるアクイテブレーンマネジメントシステムの標準化などADASの充実も注目点だ。さらにリミテッドに標準のサラウンドビューカメラを一発で映し出すスイッチも用意するなど利便性も考えられている。

走りは、パワートレーンが従来から使われる2.4L 直4マルチエアということもあり、劇的に変わったという印象は受けなかった。さらに試乗車は走行距離少ないほぼ新車ということも影響していたようで、可動部分が十分な働きを見せていないようだ。

それでも長期テストとして活躍していた従来型コンパスの経験から、今後走行距離を重ねるとこれらが飛躍的によくなることは経験済みだ。オーナーは、そうした変化も含めて楽しんでもらいたい。（文：Motor Magazine編集部 千葉知充／写真：井上雅行）

ジープ コンパス リミテッド　主要諸元
●全長×全幅×全高：4420×1810×1640mm
●ホイールベース：2635mm
●車両重量：1600kg
●エンジン：直4 SOHC
●総排気量：2359cc
●最高出力：129kW（175ps）／6400rpm
●最大トルク：229Nm／3900rpm
●トランスミッション：9速AT
●駆動方式：4WD
●燃料・タンク容量：レギュラー・60L
●WLTCモード燃費：11.5km／L
●タイヤサイズ：225／50R18
●車両価格（税込）：435万円

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