アルピーヌのオリバー・オークス代表は、かつてチーム代表を務めたオットマー・サフナウアーのルノー首脳陣批判に対して、チームが「そのようなサポートを受けられているのは非常に幸運だ」と反論した。
サフナウアーは2022年2月から2023年7月までアルピーヌのチーム代表を務めたが、ブランドやチームの親会社にあたるルノーのルカ・デ・メオCEOとの間でチームの成長戦略に関する意見の相違が生じ、重役の何人かと共にチームを離脱。代わってブルーノ・ファミンがチームを率いることとなった。
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当時アルピーヌは、2021年10月にブランドCEOを務めたローラン・ロッシが2021年10月に打ち出した“100レース計画”に従い、「2024年に可能な限り多くの表彰台獲得ができる競争力のレベルに到達すること」、2025年にはグリッドの先頭に立つことを目標としていた。
ただ、サフナウアー元代表はこの計画が野心的すぎるとして、成功にはより時間を有すると考えていた。現在は100レース計画が撤回されたが、導入から74のグランプリを経て、2024年はサンパウロGPでのダブル表彰台獲得を含めトップ8フィニッシュが4回という結果に終わった。
2024年初頭、ルノーはF1で成功を収めるために必要なことを理解していると思うかと訊かれたサフナウアー元代表は、「私が見た限りではそうではない」と答えた。
そして、かつてホンダF1チームを運営したHRD(ホンダ・レーシング・デベロップメント)の副社長を務めた経験もあるサフナウアー元代表は次のように続けた。
「ルノーだけでなく、大きな自動車メーカーがやるのは……レースがDNAの一部にある自動車メーカーでも見られることだが、最善策は干渉しないことだ。放っておけばいい!」
「自動車会社とは全く違うのだから、専門家に任せるべきだ」
2024年8月にファミン前代表の後任となったオークスは、サフナウアー元代表の意見に“真実の要素”があると認めつつも、ルノー首脳陣のアプローチを擁護した。
「私が言いたいのは、必ずしも一長一短ではないということだ」
オークス代表はmotorsport.comの独占インタビューに対してそう語った。
「そういう要素があるのは真実だと言っていいと思うし、彼も良い人でここにいたこともある。しかし、誰が給料を払い、チームを支えているのかということをみんな忘れてはいけないと思う。私の視点からは、そういうサポートがあるというのは非常に幸運なことだ」
「“お節介”を焼いている誰かを常に指差すのは簡単だ。しかし『なぜ彼らが関与しなければならないのか?』『我々が何もできていないからなのか?』『本当に目が離せない状況だからなのか?』と、時には自問する必要がある」
「最初はイライラするかもしれないが、一歩下がって『本当は上手くやれたかもしれないが、聞きたくはなかった』と言うだろう」
「隠す必要はないと思うし、彼らと距離を取る必要はないと思う。結局のところ、我々は協力して仕事をする必要がある。信頼関係を築く必要がある。F1は自動車の世界と同じく、複雑なビジネスであり、常に上手くいくわけではない。以前にも同じようなことがあったと思うが、誰もが自分の考えや意見を持っている」
「私の立場から言うと、今は少し状況が違うかもしれない。ルカは私やフラビオ(ブリアトーレ/アルピーヌのエグゼクティブアドバイザー)とより直接的に連絡を取るようになった」
「もしかしたら、チームはリセットのために少しどん底まで落ちなければならなかったのかもしれない。真実は分からないよ。でも結局のところ、良いレーシングカーを作る上では妨げになるモノは何もない」
2025年シーズンは、オークス代表にとってアルピーヌで指揮を執る初のフルシーズンとなる。過去4年の度重なる首脳陣の交代とチーム低迷もあり、組織を改革していく上で逆にプレッシャーも少ないかもしれない。
「肩にかかるプレッシャーを感じるか? と訊かれるが、私は違うと思う」とオークス代表は言う。
「マスタープランなんてない。以前から言われている“100レース”とか、そういうモノもない。ただ改善してく必要がある。上手く運営されたチームでなくてはならない」
「そして、自分たちのことに集中するだけだと思う。パワーユニットのこととか、売却の話とか、そういうくだらないことで騒がれているが、我々はもうそのようなことで悩むつもりはない。我々はただ実直に進むだけだ」
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