■交差点での渋滞は信号のせい?
一般道における交通の流れは、信号が作り出しています。信号に従って発進・停止することで交通の秩序が保たれていますが、ときどき右折信号の短さにびっくりすることがあります。
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また、大きめの交差点に設置されている「矢印式信号」も、右折だけでなく左折まで時間差で点灯するものもあり、初めて通るところでは戸惑うこともあります。信号の仕組みとは、どのようになっているのでしょうか。
現在使用されている信号機は、「プログラム多段式信号」と「半感応式信号」、「押しボタン式信号」の大きく分けて3種類あります。
主要な道路やそれに交差する道路に設置されているプログラム多段式信号は、算出された平均の交通量に基づき(朝夕の混雑時、平日の日中、夜間の閑散時、週末の交通量など)、内蔵された電子式のタイムスイッチが設けてあり、自動的に時間や曜日を判別。
あらかじめ登録してある制御パターンから選択して制御・点灯させている信号機で、大きな交差点などで採用されています。
主要道路に対して交差・合流する道路の交通量が少ない交差点に多く設置されてるのが、半感応式信号です。主要道路の信号を常に「青」にしておき、合流する道路でセンサーが車両を感知したときのみ信号を切り替えます。
押しボタン式信号は、基本的に歩行者が使用する信号です。歩行者が道路を横断するために、押しボタンを押したときにクルマ側の信号を切り替えて、歩行者信号が「青」になって渡れるようにしたものです。
では、多くの交差点で採用されている「プログラム多段式」の制御は、誰が決めているのでしょうか。
この制御は、巡回するパトカーなどの警察車両や車両感知器、カメラなどを通じて入手した交通状況に応じて、各都道府県の警察がおこなっています。
しかし、なかには信号の切り替わるタイミングが明らかにおかしいという交差点も存在します。その場合、各都道府県の交通安全委員会などに要望を伝えることで改善することもあるようです。
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最近では、深夜などの閑散時には、主要道路を優先させる半感応式機能を持たせた多段式信号も採用されはじめていますが、それでも渋滞は発生することがあります。
主要道路に右折で合流したくてもすぐに信号が切り替わってしまい、「青」になるのを何回も待ったことがある人も多いでしょう。そうなると「信号の設定自体がおかしいのでは?」と勘ぐりたくなってしまいます。
しかし渋滞は、単純にその道が持つ交通量の処理能力不足が原因とされています。
主要道路と脇から交差・合流する道路(従道路)では交通量の差があり、信号がなければいつまでも交通量の多い主要道路へ合流できない状態になってしまいます。
■とっさの判断が難しい矢印式信号に注意
信号機の表示方法も単純な「青・黄・赤」だけでなく、進行可能な方向を「青」の矢印で表示する「矢印式信号機」が増えています。この矢印式信号機は、とっさの判断がしづらいことがあります。
矢印式信号機は路面電車専用の「黄色い矢印」が発祥で、その後クルマ用に改良された経緯があります。矢印信号は、本来の「青・黄・赤」信号機の補助装置だったのです。
間違うことがないように、矢印も「青・黄・赤」に準じた位置に定められているのですが、原付のような二段階右折は、右折信号の矢印に従うのではなく直進に従う必要があります。
右折信号の矢印の場合は、「青信号→黄信号→赤信号+右折の矢印→黄信号→赤信号(矢印が消える)」というのが基本パターンです。
しかし、右折矢印の点灯が短い交差点では、黄信号から赤信号に変わって矢印が消えたタイミングでも、右折中の車両が交差点内にいるケースがあります。
右折中のクルマの存在に気付かず、交差する道路のクルマが進行方向の信号が青に変わったためすぐに発進し、実際に衝突事故が発生することがあるといいます。
信号が青に変わったからといってすぐに発進するのではなく、右折しきれなかったクルマが交差点内にいないかどうかなど、周囲の状況を確認してから青信号に従うことが求められます。
また矢印信号では、交差点にある横断歩道との兼ね合いで、直進と左折が同時に点灯する信号が多いですが、なかには時間差で左折の矢印が点灯する交差点もあります。
さらに五差路や六差路といった交差点では、斜め方向に向いた矢印信号も存在し、複雑化しています。
どのような場合においても、進行方向の矢印が点灯してから発進することが大事です。
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年末年始で交通量が多くなると、渋滞にハマってイライラするケースも増えそうです。とくに初めて行く場所では信号の見落としがないように、安全に走行しましょう。
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