ロールス・ロイスのSUV、カリナンのブラックバッジが日本上陸。ボディカラーはパープルとはこれいかに？

先日発表されたロールス・ロイス初のSUV「カリナン」に追加されたブラックバッジが都内でメディア向けに公開されました。「ブラックバッジのシリーズ中でも最もダーク」と形容されるだけに、頭の中は漆黒の、鈍く重厚感のあるブラックのボディを想像していたのですが…、置かれていたのは写真の通りパープル。正式にはトワイライトパープルというそうです。

グローバルで訴求するローンチモデルのボディカラーはブラックということなので、国内のより先鋭的な嗜好をもつ顧客に向けて、あえてインパクトの強いこの色を選んだということでしょうか。ちなみにボディカラーは4万4000色の中から選択、あるいは好みの色を特注することも可能になっています。概要についてはこちらの記事でもふれましたが、価格は4530万円～ということで、納車は来春以降が予定されています。

ブラックバッジ特有のデザインは、艶々のブラッククロームで仕上げられたフロントに鎮座するスピリット・オブ・エクスタシーや、今回初めて同様の処理が施された台座プレート、さらにフロント、サイド、リヤの「ダブルR」バッジの配色を逆にして、ブラック地にシルバーの文字を配するなど各所に見られます。また、全体がダークなだけに、今回ロールス・ロイスが初めて採用したという鮮やかな赤のブレーキキャリパーが目を引きました。

編集が注目したのは後席中央の可倒式アームレストに配されたインフィニティ（無限大）を表す記号「∞」です（※写真14枚目）。これは1937年に水上速度記録を打ち立てたロールス・ロイス製エンジン搭載のハイドロプレーン（超高速ボート）の船体に表示されていたもので、このクルマのダイナミックな走りを表現したシンボルマークだとか。車内の他の場所にも控えめに刻まれていますので、カリナン ブラックバッジに乗車される幸運に恵まれましたら、このエピソードを思い出しつつ探されてみてはいかがでしょうか。