2023年のF1のシーズン半分を終えた段階でコンストラクターズランキング8番手につけているウイリアムズ。そこでチーム代表を務めるジェームス・ボウルズは、現在チームは立て直しのために優秀な人材を集めている段階であるため、松葉杖を突くような状況でレースを戦っていると語った。
ボウルズは今年の2月からウイリアムズのチーム代表に就任。長く低迷期を過ごしてきたチームを立て直すべく、奔走してきた。
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その最新の一手は、アルピーヌを離れることになったパット・フライを獲得したことだ。フライは先日行なわれたベルギーGPを最後にチームを離れ、現在はガーデニング休暇中。11月1日からウイリアムズに加入することになる。
フライを獲得したウイリアムズは、他にも有能な人材を獲得できることを目指している。フライはチーフ・テクニカル・オフィサーに就任する予定で、新たなテクニカルディレクターがそのフライの直属となるものと見られている。このテクニカルディレクターの獲得をウイリアムズは目指しており、いずれかのチームのテクニカル部門ナンバー2を引き抜こうとしているようだ。
「現時点では、私はチームの人材に恵まれている。彼らは、そこにある空白を埋めてくれているからね。しかし我々は間違いなく、松葉杖を突いて歩いているような状況だ」
そうボウルズ代表は語る。
「我々は10のことをやろうとしている。でもこれはどんな時でもそうなんだけど、何かひとつのことに集中した方が絶対に良い」
「私はパドックにいる中で、最も優秀なエンジニアというわけではない。私よりも遥かに強力なエンジニアもいる」
「しかし私は、到達したい方向性に関するビジョンを持っていて、チームのスタッフたちをその方向に導く存在だ。現時点では誰もが、その見方に同意してくれている」
ボウルズ代表は、今後採用する人物たちが、ボウルズの考えを理解し、「信頼できる補佐官」として機能してくれることを期待している。そうなれば、レース戦略や資金繰り、F1委員会の会合などに時間を割く必要がなくなり、本来の仕事に集中できるはずだと考えているのだ。
「現時点では我々には、小規模なリーダーシップのチームがいて、アイデアを次々に提案している」
「しかし信頼できる補佐官が増えれば増えるほど、配置する人材の量、トレーニング、そしてアイデアなどについては改善されていく。今はそういう状況にはないんだ」
ボウルズ代表は、自分の仕事に専念できるようになれば、ウイリアムズの今後5年間を形作ることに集中でき、さらにフライが新しいデザインコンセプトを前面に押し出すことに貢献するはずだと語る。
「現時点では、今後数レースのうちに技術的側面でどんなことをするかということに10分、レースの戦略をどうするかということに10分、3年後のお金の使い方について10分、そしてF1委員会に10分を費やしているような状況だ」
そうボウルズ代表は言う。
「今後5年間、より強くなれると思われる部分に、戦略的に集中できるようになりたい……チェスの駒をどのように強いペースで動かすか……それができれば、ウイリアムズはもっと強くなれるだろう」
「またこれについては疑いの余地はないけど、パットはここ10年では、私よりも技術的な部分により詳しく取り組んでいるはずだ。それが彼の屋台骨なのだ」
「つまり新しいアイデアや新しいコンセプトが注入されることになるだろうし、さらに新しいアイデアが浮かび上がってくるだろう」
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