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「CDが聞けない」と不評だった新型カローラに待望のプレーヤーが追加! それでもオジさんオーナーが不満なワケ

掲載 更新 220
「CDが聞けない」と不評だった新型カローラに待望のプレーヤーが追加! それでもオジさんオーナーが不満なワケ

 登場時はオプションでもCDの再生機能はなかった

 カローラセダンを30年以上乗り継いできた筆者は、昨年9月に新型カローラが正式デビューする前に、セダン1.8Sを予約購入した。いまでも「これでカローラなの?」と周囲のひとから聞かれるほど、かなり“立派”になった新型カローラ。ボディサイズが3ナンバーになっただけではなく、装備が充実しダッシュボードも久しぶりにソフトパッドが復活するなど、見た目の質感も大幅に向上した。

一度経験すると付いていないクルマに乗れなくなるほど便利な装備11選

 自他ともに認めるカローラフリークである筆者は、樹脂フルキャップのついたスチールホイールが好きなのだが(ホイールキャップは縁石などに擦ったらすぐ交換できるため)、今回はスチールホイールを採用する廉価版となるG-Xでは装備が不足気味だったので、中間のSを選ぶと、なんとアルミホイールが標準装備。さらに4輪ディスクブレーキやダブルウイッシュボーンサスペンションの採用に驚かされた。

 おおむね大満足しているのだが、唯一気になったのがオーディオ。新型カローラシリーズでは、トヨタで初めてディスプレイオーディオが標準装備された。音楽アプリを使ってスマホにダウンロードした音楽を手軽に再生できる機能があるのだが、音楽再生機能はそれだけ、つまりCDの再生機能がオプションでも設定されていなかった。

 いまどきデビューする新車なのだから、トレンドとしては“アリ”なのかもしれないが、筆者は運転免許を取得してからすでに35年ほど経とうとしており、その間にはお気に入りのドライブ用CDアルバムを歴代乗り継いできたカローラに搭載してきた。いまどきの若いひととは異なり、すでにCDというメディアでお気に入りの音楽をそろえているのに、再生機能がないからと、わざわざお金を払ってダウンロードするのには、やはり違和感しか覚えなかった。

 しかも、標準で再生できるアプリは若者向けなので、オジさん世代の筆者の好む楽曲のラインアップが手薄なのも気になった。新車開発の段階でトレンドを追いかけるのはやむを得ないとしても、カローラという50年以上の歴史あるモデルで、年配層のユーザーも多いことを考えれば、CD再生機能が標準搭載されなかったのには、開発サイドの“イマジネーション不足”があったのではないかと感じざるをえない。

 先代にあったミュージックサーバー機能は設定不可能

 事実販売現場で聞いてみると、CDが聞けないとのことで商談が思うように進まなかったり、納車後に車内にラジカセを持ち込んで音楽を再生するユーザーなども発生したそうだ。そんななか、5月下旬、カローラシリーズにディーラーオプション扱いでCDとDVDが再生できるプレーヤーが追加設定された。

 そこで筆者もさっそく自分のカローラに装着。プレーヤーの設置場所はシフトレバー前の、スマホが置けるスペースにダッシュボードと一体的に装着されることになる。筆者もこれをつけるまでは、スマホにダウンロードした音楽を再生して聞いていたので、全面的に音楽ソースをCDに変えるつもりはない。あくまでいままでのお気に入りCDを再生したいために装着をしたのである。

 ただ11代目ではHDDへ、そして12代目ではディーラーオプションのカーナビにSDメモリーへの、“ミュージックサーバー”機能があり、一度CDを再生すると、その時にHDDやSDカードへ録音され、それ以降はCDをいちいち挿入せずにステアリングリモコンで再生ができたのだが、今回のプレーヤーにはサーバー機能はない。その意味では機能として退化した印象は否めない。

 途中で、しかも新型デビューから1年も経たない時期に追加で設定するなら、新型デビュー時になぜオプションででも設定できなかったのか?  「市場の反応を見ていた」ということなのかもしれない。ただウエブサイトの見積りシミュレーションコーナーでは、筆者がシミュレーションした限りではオプション選択することができず、裏メニューのようになっていたのが少々気になった。

 若返りを急いでいるのかもしれないが、ユーザーの実態をイマジネーションするのが難しいのならば、さらなる積極的なリサーチを行い、筆者のような古参のカローラユーザーを今後とも是非見捨てないで欲しいと強く感じた。

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みんなのコメント

220件
  • 若い人向けにこういうタイプのオーディオが選べるのは良いとして、やはりCDに慣れた方やカセットテープを愛用する人だっている。カローラにせよ、マツダ車のマツダコネクトにせよ、全車それにするのではなく、従来の2DIN規格の社外品が装着出来るように選択肢を増やして欲しいと思います。
  • 作り手のイマジネーション不足は今に始まった事ではない、最近のスカイラインやシビックを見たら理解出来ると思う、大学上がりの作り手はクルマ好きではなくて大企業だから入社したんだよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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