現在位置: carview! > ニュース > スポーツ > ベントレーのエンブレム『ウイングドB』が第5世代の新デザインに刷新。106年の歴史に新たな一章を刻む

ここから本文です

ベントレーのエンブレム『ウイングドB』が第5世代の新デザインに刷新。106年の歴史に新たな一章を刻む

掲載 1
ベントレーのエンブレム『ウイングドB』が第5世代の新デザインに刷新。106年の歴史に新たな一章を刻む

 イギリスの高級車ブランドであるベントレーは、エンブレム『ウイングドB』を新デザインに刷新したと発表した。デザイン変更は2002年以来で、106年の歴史のなかで第5世代めとなる。

 モータースポーツでも1920年代~30年までのル・マン24時間での5勝、2003年の優勝、さらに近年ではコンチネンタルGT3での活躍と、さまざまな活動を行ってきたベントレー。そのエンブレムは創業以来一貫して“B”の文字を中心に、両翼を広げたデザインが採用されてきた。

フォードGT40からフェラーリ499Pまで1500台以上を網羅。『ル・マン プロト/GT大全集』を6月17日に発売

『ウイングドB』と呼ばれるこのエンブレムは1919年、創業者ウォルター・オーウェン・ベントレーが掲げた“卓越したパフォーマンスの追求”という理念を象徴するため、友人で当時最も著名なモータリング・アーティスト、F.ゴードン・クロスビーに依頼して誕生した。

 中心の“B”に羽ばたく翼を組み合わせたデザインで、スピードの躍動感を表現するだけでなく、第一次世界大戦中にウォルター・オーウェン・ベントレーが航空機用エンジンの設計に携わっていた背景も反映。また左右の羽根の枚数を意図的に変えることで、偽造防止という機能性も備えていた。

 1919年の誕生後、1931年にベントレーがロールス・ロイスの傘下に入ると、第2世代のエンブレムが誕生。さらに1996年ごろには、初代デザインへのオマージュとして、より装飾性を高めた第3世代へと移行。1998年にフォルクスワーゲンがベントレーを買収した後。2002年には初代コンチネンタルGTの登場に向けて第4世代が誕生。1919年の非対称デザインが再び採用され、左翼には10枚、右翼には11枚の羽根を配したデザインとなっていた。

 今回デザインされた第5世代の『ウイングドB』は7月8日に公開予定の未来型コンセプトカーとともに初披露される。英国クルー本社に新設された最先端のデザインスタジオの開設とあわせて行われ、ベントレーがデザインとブランドの未来に向けて踏み出す明確な意思を象徴する。

 コンセプトカーは市販予定はないものの、デザインディレクターのロビン・ペイジが率いる次世代のベントレーのデザインビジョンを体現するものであり、ブランドの象徴的なヘリテージモデルからインスピレーションを得て創り上げられた。

 このコンセプトカーを彩る第5世代の『ウイングドB』は、デザインの監修はデザインディレクターのロビン・ペイジが務め、社内の精鋭チームが企画から仕上げまで一貫して手がけた。プロジェクトの初期段階では、全デザインチームを対象にスケッチ案を募るコンペティションが開催され、その中からインテリアデザインチーム所属のヤン・ナムによる提案が選出された。

 新エンブレムのデザインコンセプトは翼に施されたダイヤモンドパターンや、中央の“B”が輝くジュエルモチーフなどの過去の伝統的なディテールを継承しながら、より現代的で革新的なデザインとして再構築することだった。新たな翼のフォルムは従来よりもシャープでダイナミックな印象を与え、隼の羽ばたきを想起させる造形へと進化し、全体のシルエットはよりクリーンで洗練された印象に仕上げられている。

 翼の中心にある“B”のデザインは、単独でもベントレーの象徴として成立するよう再構築され、ロゴやグラフィックなどへ柔軟に活用できるよう再設計された。また高級腕時計を思わせる繊細なガラスの縁取りや、磨き上げられた金属の面取り、そして奥行きを感じさせる“B”の立体構造が融合し、クラフツマンシップを凝縮したデザインに仕上げられているという。

「ラグジュアリーブランドとは、語り継がれるストーリーの積み重ねであり、エンブレムはその“署名”とも言える存在だ。ベントレーにとって今回の刷新は、100年以上の歴史の中でわずか4度目。だからこそ、デザインの再構築は細心の注意を払いながら行われた。デジタル化によって複雑さが増す現代においては、シンプルで洗練された表現が求められる。新エンブレムは、以前よりもクリーンでシャープ、そしてより強い印象を与えるデザインへと生まれ変わった。新『ウイングドB』と、それを最初に纏うコンセプトカーは、ベントレーの力強く革新的な未来を象徴する存在となっている」とデザインディレクターのロビン・ペイジはコメントを残した。

[オートスポーツweb 2025年07月05日]

文:AUTOSPORT web
【キャンペーン】第2・4金土日は7円/L引き!ガソリン・軽油をお得に給油!(要マイカー登録&特定情報の入力)

こんな記事も読まれています

ベントレーが新しいコンセプトカーを7月8日に発表! 「ウイングドB」エンブレムは5バージョン目に刷新【新車ニュース】
ベントレーが新しいコンセプトカーを7月8日に発表! 「ウイングドB」エンブレムは5バージョン目に刷新【新車ニュース】
くるくら
ベントレーが新しい“ウィングドB”エンブレムを発表、新時代の到来を予告⁉︎
ベントレーが新しい“ウィングドB”エンブレムを発表、新時代の到来を予告⁉︎
Webモーターマガジン
なぜランボルギーニのデザインは電動化でも「最強」なのか?「レッド・ドット賞3冠」が示した、揺るがぬ哲学と未来
なぜランボルギーニのデザインは電動化でも「最強」なのか?「レッド・ドット賞3冠」が示した、揺るがぬ哲学と未来
LEVOLANT
【速報】ポルシェ、70台限定の「911 クラブクーペ」を発表。世界最大のオーナーズクラブ「PCA」70周年を祝う記念モデル
【速報】ポルシェ、70台限定の「911 クラブクーペ」を発表。世界最大のオーナーズクラブ「PCA」70周年を祝う記念モデル
LEVOLANT
ベントレーの新「ウィングドB」エンブレムを初装着、7月8日コンセプトカー発表へ
ベントレーの新「ウィングドB」エンブレムを初装着、7月8日コンセプトカー発表へ
レスポンス
BMW、国内限定1台限りの『XM by Kith』を発売。ライフスタイル・ブランドである“Kith”とコラボ
BMW、国内限定1台限りの『XM by Kith』を発売。ライフスタイル・ブランドである“Kith”とコラボ
AUTOSPORT web
【オートモビルカウンシル2025】デザイン一筋70年。巨匠G・ジウジアーロ氏が元気にメッセージを発信!
【オートモビルカウンシル2025】デザイン一筋70年。巨匠G・ジウジアーロ氏が元気にメッセージを発信!
カー・アンド・ドライバー
KithとBMWがコラボした世界47台の限定車「XM by Kith」の注文受付開始。日本では1台のみ! 【新車ニュース】
KithとBMWがコラボした世界47台の限定車「XM by Kith」の注文受付開始。日本では1台のみ! 【新車ニュース】
くるくら
【速報】新型アストンマーティン「ヴァンテージS」デビュー。伝統と革新が融合した680馬力の真髄とは
【速報】新型アストンマーティン「ヴァンテージS」デビュー。伝統と革新が融合した680馬力の真髄とは
LEVOLANT
エクストリームHの最新水素車がグッドウッドに初参戦。女性ドライバー3名がヒルクライム挑戦へ
エクストリームHの最新水素車がグッドウッドに初参戦。女性ドライバー3名がヒルクライム挑戦へ
AUTOSPORT web
【CG】ホンダ新型「フィット」!? 丸目ヘッドライトな「旧車デザイン」が超カッコイイ! 2026年にも全面刷新!?な予想CGをデザイナーが作製
【CG】ホンダ新型「フィット」!? 丸目ヘッドライトな「旧車デザイン」が超カッコイイ! 2026年にも全面刷新!?な予想CGをデザイナーが作製
くるまのニュース
マツダ新型「CX-5」まもなく世界初公開! “逆スラントマスクと新世代リアデザイン”がカッコいい!!「独自開発ハイブリッド」採用も決定的
マツダ新型「CX-5」まもなく世界初公開! “逆スラントマスクと新世代リアデザイン”がカッコいい!!「独自開発ハイブリッド」採用も決定的
VAGUE
MINI クーパー 新型、JCWアクセサリーの新ラインナップ発表
MINI クーパー 新型、JCWアクセサリーの新ラインナップ発表
レスポンス
【米国】トヨタの「“7ドア”ミニバン」! 全ドアヒンジ&豪華「ソファ」内装を採用! 8人乗りのながーーい感ある「ラウンジマシン」! 斬新すぎるF3Rコンセプトとは
【米国】トヨタの「“7ドア”ミニバン」! 全ドアヒンジ&豪華「ソファ」内装を採用! 8人乗りのながーーい感ある「ラウンジマシン」! 斬新すぎるF3Rコンセプトとは
くるまのニュース
【レンジローバー スポーツ】漆黒の特別仕様車「SVブラック」登場。究極のパフォーマンスとラグジュアリーの融合
【レンジローバー スポーツ】漆黒の特別仕様車「SVブラック」登場。究極のパフォーマンスとラグジュアリーの融合
LEVOLANT
ブガッティが Jacob & Co.とラリック協業して作り上げた高級置き時計「カランドル」を発表!
ブガッティが Jacob & Co.とラリック協業して作り上げた高級置き時計「カランドル」を発表!
Auto Messe Web
フェラーリの新型V8スポーツ『アマルフィ』があえて「ローマ後継モデル」を明言する理由
フェラーリの新型V8スポーツ『アマルフィ』があえて「ローマ後継モデル」を明言する理由
レスポンス
ランボルギーニの現行全3車種、レッドドット・デザイン賞2025受賞…『レヴエルト』は最高賞に
ランボルギーニの現行全3車種、レッドドット・デザイン賞2025受賞…『レヴエルト』は最高賞に
レスポンス

みんなのコメント

1件
  • ixs********
    フォルックスワーゲングループになってから ゴムなど 消耗品は 高額で弱いですね。マイナートラブルも多いし 大衆車メーカーが 高級車 高排気量の限界を感じますね
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村