お洒落なマルチトーンルーフ新設定
MINIのメインモデル、3ドア/5ドア/コンバーチブルがマイナーチェンジした。MINIは内燃機関を搭載した車種のリリースを2025年を最後に終了、2030年までにフルEVブランドに転身することを表明済み。現行ファイナルバージョンと思われる最新モデルは、内燃機関MINIのいわば完成形と言える。
ミニのハッチバック&コンバーチブルが内外装を刷新。機能装備のアップデートも実施
今回の改良ポイントは、フロントグリルを中心としたエクステリアのイメージチェンジと、液晶メーターの採用。そして運転支援とMINIコネクテッドの充実にある。パワーユニットをはじめ、走りの機能に関する大きな変更はない。試乗車は1.5ℓ直3ディーゼル(116ps)を搭載したクラシックトリム仕様のクーパーDの5ドアである。
最新MINIは、一段と個性的に変身していた。新造形グリルがフレッシュな印象を強調し、新設定のマルチトーンルーフが、お洒落な印象を強調する。マルチトーンルーフは、ダークブルー→ライトブルー→ブラックへと変化するグラデーションカラーで仕上げたトップ。英国オックスフォード工場の塗装技術の進化により実現したもので、それぞれのカラーが乾ききる前に塗り重ねていくウェットオンウェット技術を採用している。その仕上がりは厳密には一台一台異なり、MINIらしい個性を発散する。なるほど、そのファッション性は抜群。最新モデルでぜひ選びたいアイテムと感じた。
モダンなメーター意匠。力強く元気な走り味
室内に入ると、新造形の液晶メーターが目を射る。必要情報をシンプルに表示するデザインは見やすく、しかもモダンな印象。MINIのポップな雰囲気が一段と強調されていた。試乗車は本革シートが装着されていたこともあるが、各部の質感と作りは相変わらず上質。持つ喜びを感じさせる演出は、MINIならではだ。
走りは力強い。116ps/270Nmを誇る1.5ℓディーゼルは、街中から高速クルージングまで余裕たっぷり。右足に少し力を込めるだけで周囲の流れをリードする。特に中速域からの加速は強力。豊かなトルクを生かしスピードをグングン増すのが心地いい。静粛性もハイレベル。ディーゼルながら走行中はもちろんアイドリング時もエンジン音は気にならない。燃費も上々。今回の約500kmの試乗で18.1km/リッターをマークした。
フットワークは、MINIらしい引き締まった感覚。軽快なハンドリングが楽しめる。ただし速度が上昇してもフラット感覚が希薄なのは玉に瑕。やや耳につくロードノイズと相まって、高速クルージング時の快適性はいまひとつだ。
最新MINIは、乗ると元気になる個性派。独自の世界観をさらに磨き込んでいた。クルマとポジティブに付き合うユーザーに最適な選択肢である。
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みんなのコメント
タダで乗り回して「オシャレで楽しい」そりゃそうだろうが、それで?
先日知らないオッチャンがゆってた。
「プジョーは都会的でおしゃれ(キリッ」