フランス語でウサギを意味するネーミングが、ピッタリはまっているアルトラパン。初代デビューは2002年のこと。アルトをベースに内外装を、ちょっぴりレトロモダン風にビッグアレンジしたモデルは、とにかくカワイイと大ヒット。その後、キャンバストップモデルや、カワイイカッコイイモデルとして、スポーティなデザインと運動性能を持たせ、5MTも選べたラパンSSなども登場し、一大ウサギブームを巻き起こしました。
続いて2008年にデビューした2代目は、ワゴンRと同じプラットフォームがベースとなり、室内の広々感や使い勝手が向上。レトロっぽさはやや影を潜め、カワイイが前面に出てきた感じとなりました。
竹岡圭 K&コンパクトカー【ヒットの真相】ダイハツ・ムーヴ「スライドドアを新採用、使いやすさがアップ」(2025年12月号)
そして現行3代目。2015年に登場しているので、ベースとしてはもはや10年前のモデルとなりますが、細かく仕様変更を重ねた経緯もあり、安定して人気を誇るモデルとなっているのも特徴のひとつといっていいでしょう。ちなみに今回ご紹介するのは、2025年7月に仕様変更を受けた、ラパンLCとなります。
このLCというのは、オリジナルのラパンと比べると、大人っぽい印象のモダンな雰囲気に仕上げられている印象を受けます。LCというネーミングは「Life Changing Compact」から来ているそうで、ラパンは若年層の構成比が多いので、初めてクルマを所有することによる行動範囲の拡大や価値観の広がりなどによって「ラパンがオーナーの人生を変えるようなコンパクトカーになってほしい」という願いが込められているのだそうです。個人的には、いくつになってもチャレンジはできる、そのチャレンジに一緒に挑む相棒という感じを持ちました。
そのチャレンジにふさわしく、今回いちばん大きく変わったのはパワートレインです。従来エネチャージだった仕様が、マイルドハイブリッド化されました。つまり、走行のためのアシストもしてくれるようになったので、燃費のよさもさることながら、断然パワフルさが増したという感じです。
最近はスーパーハイトワゴンが流行りではありますが、その中で全高1525mmと立体駐車場に入るサイズに抑えられているため、運動性能的には有利なディメンションをしていることもあり、よりパワーアップしたというのは朗報だと思います。
デザイン的にはひと言目に「カワイイ!」というワードが出てくるラパンではありますが、初代にラパンSSが存在したように、カワイイカッコイイ走りもイイというのは、ラパンの伝統だといってもいいと思うんですよね。 実際ロールも少なく、安定して走らせることができます。今回はラパンSSが見せてくれたような“馬鹿っ速”というわけではありませんが、バイパスを使って山を越えて通勤なんていう方には、ピッタリのモデルになったといっていいでしょう。
もうひとつグレードアップしたのが静粛性です。パワーアップしたためにエンジン回転数が抑えられているという関係もありますが、全体的に間違いなく静粛性が高まったように思います。やはりウルサイと疲れますから、疲労度軽減という意味でもうれしい限りですね。さらに、一歩遠くへチャレンジする気持ちを後押ししてくれるハズです。
ひとつ残念というか仕方ないのは、パーキングブレーキが足踏み式なこと。電動パーキングブレーキがどんどん増えてきている中にあって、ちょっと古さを感じてしまうのは否めないところで、これは次作のフルモデルチェンジに期待というところですね。
しかし、安全装備は最新の機構が盛り込まれています。歩行者、自転車、バイクも検知してくれる衝突被害軽減ブレーキが装備されている他、低速時ブレーキサポートや車線逸脱抑制機能、発進お知らせ機能、またパーキングセンサーがフロントにも追加されたので、駐車が苦手という方にも朗報だと思います。スズキコネクトにもしっかりと対応していますし、ベーシックなところでは全面がUV&IRカットガラスになっているので、炎天下のレジャーシーンでも、とりあえずラパンの中に逃げ込めば日焼け対策は安心できそう。そんなシェルターのような存在でもあると思います。
そして、ラパンはおしゃべりをするんですよね。朝は「Hello」帰りは「See You」。四季やイベントに合わせて、メーター内にさまざまなアニメーションを表示して楽しませてもくれます。信号待ちでも耳を振って、たいくつさせてないように気を配ってくれるんですよね。ラパンの中にたくさんいる「隠れラパン」の一羽一羽が、見守ってくれているのかもしれません。
とにかくカワイイんだけれど、自分をしっかり守ってくれる存在でもあり、一緒に何かを始められる相棒であり……そんなクルマという存在を超えたアイテムのひとつというところが、ラパンのヒットの真相なんだと思います。
スズキ・アルト・ラパン「ヒットの真相」
❶マイルドハイブリッド採用で走りと燃費を両立。軽快さに加え、静粛性と安定感を高めた走行性能が、日常をより快適にしている
❷丸みを帯びた愛らしいデザインに大人の上質感を融合。かわいさと落ち着きを両立させ、若年層からシニア層まで幅広い世代の感性に響く
❸メーターアニメーションや挨拶機能など遊び心満載。オーナーと“会話”するような温かみが、日常の相棒としての魅力を強調
たけおかけい/各種メディアやリアルイベントで、多方面からクルマとカーライフにアプローチ。その一方で官公庁や道路会社等の委員なども務める。レースやラリーにもドライバーとして長年参戦。日本自動車ジャーナリスト協会・副会長。日本カー・オブ・ザ・イヤー選考委員
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