確かな信頼性が根源にあるオーラ
トヨタのランドクルーザーには、特有のオーラがある。過酷な環境で過ごす人々へ選ばれてきた、確かな信頼性が根源にあるように思う。人里離れた場所では、電気系統の些細な不具合も、乗り手を不安にさせるものだ。
【画像】舗装路でも充分快適 トヨタ・ランドクルーザー 250 お好みは? 本気のオフローダーたち 全164枚
他方、欧州市場では特に、オフローダーに対する要求は高くなっている。ランドローバーがディフェンダーを新世代へ進化させ、走破性はそのままに、乗用車へ迫る快適性を実現させたことも大きい。ランドクルーザーも、底上げが求められていた。
更に新興のイネオスは、BMW譲りのドライブトレインを利用したグレナディアを発売。古き良きディフェンダーの雰囲気を継承しつつ、現代的な製造品質と能力を叶えている。ランドクルーザーを検討する人の視野にも、入ってくるモデルだろう。
果たして、5代目として250を名乗る新世代は、2009年登場の先代から飛躍。ボディ別体のラダーフレーム構造ながら、新次元の運転体験が目指されている。レトロモダンなスタイリングだけではない、魅力的なオフローダーといえそうだ。
剛性50%増しのラダーフレーム
ランドクルーザー 250が基礎骨格とするのは、GA-Fプラットフォーム。ボディサイズは全長4920mm、全幅1925mm、全高1870mmで、ランドローバー・ディスカバリーと同等。四隅が面取りされており、取り回しに配慮されている。
フロントピラーが立ち上がり、広い視界を確保。ボディパネルは高張力鋼板で構成され、耐衝撃性に優れる。リアのオーバーハングは長めで、路面とボディが接する角度では、デパーチャアングルが少々不利。バンパーは、部分的に交換可能だ。
ラダーフレームは、先代からねじり剛性を50%上昇。スポット溶接は84か所も施される。前後ともリジッドアクスルだが、電動パワーステアリングを歴代で初採用。操舵の正確性を向上させている。フロントには、切り離し可能なアンチロールバーが備わる。
203psの2.8L直4ディーゼル 新しい8速AT
エンジンは、英国仕様では2.8L 4気筒ターボディーゼルのみ。最高出力203psと、最大トルク50.9kg-mを発揮する。アクセルペダルの応答性と燃費へ考慮し、新しい8速ATには多板ロックアップ・クラッチを実装。ギア比をクロスさせ、滑らかさも向上させた。
とはいえ、ディフェンダーと乗り比べると、実務的な印象は拭えない。エンジンはカラカラとノイズを発し、変速が25%速くなったとはいえ、ATの動きも素早くはない。
四輪駆動システムは、トルセン式センターデフ。リアデフの電子制御ロックの反応速度は、85%も高速化された。車重は、80Lのタンクを満たした状態で計測し、2503kg。遥かに多くの技術を搭載しながら、先代から約100kg増に留めている。
ドライブシャフトには、ダイナミックダンパー構造を採用。トルクの伝達を滑らかにし、悪路での走破性を高めたという。
先代より遥かにモダンな内装 操作性重視
サイドステップに足をかけてキャビンへ乗り込むと、先代より遥かにモダンなインテリアで迎えられる。ダッシュボード上には、12.3インチ・モニターが2面。スッキリとした造形と明確なレイアウトで、新鮮味もあり好印象だと思う。
価格を考えると、内装はもう少し高級感があっても良い。だが、小キズへ気を使わず乗れるような、タフさが重視されている。プラスティック製の部品は適度に柔らかく、汚れは簡単に拭き取れる。頻繁に触れる部分には、ソフトパッドも備わる。
手袋をした状態でも必要な機能を操作できるよう、実際に押せるハードスイッチにこだわったと、トヨタは主張する。ゴツいシフトレバーやドライブトレイン用のボタン、エアコンのパネルに至るまで、それが貫かれている。
前列のシートは調整域が広く、ヒーターとベンチレーションを内蔵。メーターパネルは可読性が良い。2列目だけでなく、3列目の空間も広い。インフォテインメント・システムは、スマートフォンと連携可能。運転支援システムの設定は、少し面倒ではあるが。
走りの印象とスペックは、トヨタ・ランドクルーザー 250(2)にて。
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