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2025スーパー耐久富士24時間の決勝がスタート。雨から乾いていく路面でHitotsuyamaアウディがトップを奪う

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2025スーパー耐久富士24時間の決勝がスタート。雨から乾いていく路面でHitotsuyamaアウディがトップを奪う

 5月31日、富士スピードウェイでENEOSスーパー耐久シリーズ2025 Empowered by BRIDGESTONE第3戦『NAPAC富士24時間レース』の決勝レースがスタートした。レース2時間経過時点では、ST-Xクラスの101号車Hitotsuyama Audi R8 LMS(鈴木建自/小川颯太/ジェームス・プル/猪爪杏奈/川端伸太朗)が総合トップを走行している。

 現在国内で唯一の24時間レースで、スーパー耐久シリーズの一戦として8回目の開催となる2025年の富士24時間。今年は過去最多となる10クラス60台が参戦し、多くのチームが助っ人として有力ドライバーを揃える盛り上がりをみせている。

スーパー耐久富士24時間の決勝は雷雨のためスタートディレイ。1時間遅れのスケジュールに

 今回は24時間レースということで、他のスーパー耐久レースよりも得点配分が多くなり、シリーズを争ううえでも重要な一戦。また、24時間という長丁場を1台で連続走行するため、すべてのマシンがレース中に1回以上のメンテナンスタイム10分間を行う必要や、ひとりのドライバーが12時間以上ドライブしてはいけないなどのレギュレーションが設けられる。

 そんな富士24時間レース。2025年大会は当初15時からのスタートが予定されていたが、スタート進行中の雷雨によってスケジュールが1時間遅れで進行することになった。その後は改訂スケジュールどおり15時からグリッドオープンとなるも、雨が弱まると霧が出てくるという難しいコンディションに。しかし、スタート予定時刻の16時に近づくにつれて雨と霧は弱まり、セーフティカー先導のもと、16時にレース残り23時間で2025年の富士24時間が幕を開けた。

 序盤はセーフティカー先導が続くことが予想されるため、1周目終わりにST-Zクラスの21号車Hitotsuyama Mercedes-AMG GT4が早くもピットイン、そしてST-5Fクラスで開幕2連勝を飾っている67号車YAMATO FITが戦略を理由にガレージインするなど、チームによって作戦が分かれる。

 セーフティカーラン中には予選日からマシン修復を続け、決勝レーススタートと同時にコースインした17号車DXLアラゴスタNOPRO☆MAZDA2がグリーンファイト100Rでストップしてしまう場面もあったが、各車とも隊列走行で周回を重ねた。

 そしてスタートから15分ほどでセーフティカーは退去。ここから33号車Craft-Bamboo Racing Mercedes-AMG GT3のスタートドライバー、太田格之進を先頭に各車が雨飛沫の舞うホームストレートを通過し、レーシングスピードの戦いを始める。

 ST-Xクラスは33号車クラフトバンブーの太田が後続を引き離す一方で、2番手スタートの81号車DAISHIN GT-R GT3は1周のうちに101号車Hitotsuyama、23号車TKRI松永建設AMG GT3、666号車seven x seven PORSCHE GT3Rにかわされ5番手後退となった。

 レース開始から1時間ほどが経過すると各クラスでピットインする車両が出始め、路面が乾いてきたことでスリックタイヤを履くマシンも増えてきた。総合優勝を争うST-Xでは101号車Hitotsuyamaがいち早くスリックに交換し、トップをいく33号車クラフトバンブーに続く2番手を走行。33号車クラフトバンブーのピットイン後は、ペースの上がらないトム・カレンダーをジェームス・プルがオーバーテイクし、101号車Hitotsuyamaが総合トップを奪った。

 ST-Zクラスは序盤こそ25号車raffinée日産メカニックチャレンジZ NISMO GT4がトップを走行していたが、平峰一貴が駆る20号車NANIWA DENSO TEAM IMPUL Zが4番手グリッドから追い上げを披露。40分すぎに25号車raffinéeを捉えてクラストップに立つと、ベルトラン・バゲットに交代後もST-Zの先頭を走っている。

 ST-1は序盤から2号車シンティアム アップル KTMと47号車D'station Porsche 992がテール・トゥ・ノーズで争い2号車KTMがリードしていたが、他車との接触でペナルティストップ60秒が課され、47号車D'stationが逆転した。ST-TCRはWAIMARAMA Elantra N TCRがトップを守っている。

 ST-2はポールスタートの743号車honda R&D Challenge FL5を駆る野尻智紀と、95号車SPOON リジカラ CIVICの小出峻というホンダGT500ドライバーによるトップ争いが激化。レーススタートからバトルを繰り広げ、TGRコーナーで野尻を捉えた小出の95号車SPOONがクラストップを走行している。

 ST-3はクラスポールの16号車岡部自動車フェアレディZ34が順調にトップをキープ。ST-4は884号車シェイドレーシング GR86、ST-5Fは4号車THE BRIDE FITがスタートから首位を走行している。ST-5Rは88号車村上モータースMAZDAロードスターがトップを守っていたが、1回目のピットストップ後に76号車PROGRESS 高砂 ロードスターが逆転した。

 ST-Qは序盤に55号車MAZDA SPIRIT RACING 3 Future conceptが白煙を上げながらガレージインする場面があったが、その他の5台は順調に走行。32号車TGRR GR Corolla H2 conceptは中嶋一貴が第1スティントを担当し、2時間時点でモリゾウこと豊田章男氏がドライブしている。

 雷雨の影響でスタートが1時間遅れた2025年の富士24時間だが、レース開始後は大きなアクシデントなく2時間を経過した。なお、スタート遅れによるフィニッシュ時刻の変更は行われないとのことで、実質23時間レースとしてフィニッシュは6月1日の15時のままということも発表されている。

[オートスポーツweb 2025年05月31日]

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