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フォルクスワーゲン・ティグアン eハイブリッド Rラインへ試乗 普段使いに一層ピッタリ

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フォルクスワーゲン・ティグアン eハイブリッド Rラインへ試乗 普段使いに一層ピッタリ

家庭で必要とするクルマの条件に合致

執筆:Steve Cropley(スティーブ・クロップリー)

<span>【画像】フォルクスワーゲン・ティグアン 競合するPHEVのSUVと比較 ティグアンRも 全112枚</span>

翻訳:Kenji Nakajima(中嶋健治)


久しぶりに運転した、フォルクスワーゲン・ティグアン。古い記憶で申し訳ないが、なぜかフォード・コルチナを思い出してしまった。かつてのファミリー・サルーンと、基本的な特徴を共有していたからだ。

すべての道へ適合するように走り、スーパーマーケットの駐車場でも取り回しに困らない。ティグアンが家庭で必要とするクルマの条件にピッタリ合致し、欲しいと思わせるモデルに仕上がっているためだろう。

実際のところ、ファミリーSUVのティグアンは、英国では見慣れたモデルになっている。さらに現在の英国でも、電動化技術の大衆化が加速的に進んでいる。それに応えるかのように、プラグイン・ハイブリッド(PHEV)版が登場した。

英国のPHEV版のティグアンには、3段階のトリムグレードが設定される。3万5515ポンド(550万円)のライフが、エントリーグレード。1つ上級なものがエレガンスで、その上にスポーティなRラインがある。今回試乗したクルマは、Rラインだ。

ティグアンのPHEV版は、エントリーグレードでも装備が充実している。エアコンは3ゾーン・タイプとなり、アダプティブ・クルーズコントロールのほか、前後のパーキングセンサーなどが標準で付いている。

システム総合で246ps バッテリーは10.4kWh

さらに2000ポンド(31万円)ほど高くなるエレガンスでは、熱線入りステアリングホイールや、ワイヤレスエントリー機能なども追加。試乗車のRラインでは、20インチのアルミホイールやルーフスポイラーでドレスアップされる。

ただし、3万8120ポンド(590万円)と最も高価なRラインでも、マトリックスLEDヘッドライトは標準装備ではない。オプションで選択する必要がある。夜間の視認性を考えると、欲しい装備だ。

パワートレインは、1.4L 4気筒ガソリンターボのTSIエンジンと、トランスミッションの手前側に取り付けられる電気モーターという組み合わせ。システム総合での最高出力は246psと、ファミリーSUVには充分以上だといえる。

停止状態から印象的に太いトルクを電気モーターが湧出するおかげで、0-100km/h加速は7.5秒と活発。動力性能に不満は感じないだろう。

容量10.4kWhの駆動用リチウムイオン・バッテリーを充電すれば、最大48kmの距離を電気モーターだけで走れる。速度は128km/hまでカバーできるが、そんなに速く走れば、バッテリーはみるみる減ってしまう。何事もバランスが大切だ。

PHEVのパワートレインを搭載しても、ティグアンの走り味はフォルクスワーゲンらしく質感が良い。ステアリングは正確で扱いやすく、乗り心地は穏やかで滑らか。ただし、SUVとしては、という注釈が必要。サルーン並みとまではいえない。

PHEVは普段使いに一層ピッタリ

ボディは適度にコンパクトで、道幅が狭い郊外の道でも運転はしやすく感じる。ロードノイズも控えめと呼べる。フォルクスワーゲンは、優先事項としてこの辺りの向上に取り組んでいるのだろう。

リアシートも広々としており、それでいて荷室空間も犠牲にはなっていない。インテリア全体も、フォルクスワーゲンらしく高い品質に則って製造されている。ボディの塗装も、深い光沢が与えられている。パネル類のフィット感も美しい。

全方位的に能力が優れた、SUVのフォルクスワーゲン・ティグアン。経済性に優れるPHEV版は、普段使いに一層ピッタリのモデルだといえる。

税制面でも英国では有利に働くから、勤務先からの貸与車両としても人気になると思われる。往年の、フォード・コルチナのように。

フォルクスワーゲン・ティグアン eハイブリッド Rライン(英国仕様)のスペック

価格:3万8120ポンド(590万円)
全長:4509mm
全幅:1839mm
全高:1675mm
最高速度:204km/h
0-100km/h加速:7.5秒
燃費:55.5km/L
CO2排出量:41g/km
車両重量:−
パワートレイン:直列4気筒1398ccターボチャージャー+電気モーター
使用燃料:ガソリン
バッテリー:10.4kWhリチウムイオン
最高出力:246ps(システム総合)
最大トルク:−
ギアボックス:6速マニュアル

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みんなのコメント

1件
  • 英国の記事だからやむを得ないけど、「フォード・コルチナ」のことをイメージできる人は日本ではごく僅かでしょう。
    私は父が乗っていたことがあるから、どんな車かは分かるけど、子供の頃のことなので、運転したことはありません。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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