6月14日(日)、2026年FIA F2第5戦のフィーチャーレース(決勝レース2)が、スペイン・バルセロナのカタロニア・サーキットで行われ、ラファエル・カマラ(インビクタ・レーシング/フェラーリ育成)がポール・トゥ・ウインでFIA F2初優勝を飾った。22番グリッドスタートの宮田莉朋(ハイテック/TGR-DC)は18位となった。
上位勢のスタートタイヤはオプションタイヤ(ソフトタイヤ/レッド)が多数を占め、プライムタイヤ(ハードタイヤ/ホワイト)をチョイスしたのは11台。プライム勢最上位は5番グリッドのニコラ・ツォロフ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)となった。
山越陽悠がFIA F3初表彰台。激闘の首位争いの末に2位を掴む/第3戦バルセロナ
フォーメーションラップ開始時に、14番グリッドスタートを予定していたオリバー・ゲーテ(MPモータースポーツ)が始動できず。ゲーテの車両がピットレーンに戻されるなか、気温30度、路面温度43度、湿度31パーセントというコンディションで、タイヤ交換義務を有する37周もしくは60分+1周のフィーチャーレースはスタートを迎えた。
ポールシッターのカマラは蹴り出しが悪く、2番グリッドからアレクサンダー・ダン(ロダン・モータースポーツ/アルピーヌ育成)がターン1のホールショットを奪った。2番手カマラ、3番手には4番グリッドからラファエル・ヴィラゴメス(VAR)が浮上した。
ただ、ピットスタートのゲーテがピットアウト直後にホームストレートでマシンを止めたことでセーフティカー(SC)導入に。これでレースは4周目にリスタートを迎えた。首位のダンはリスタートからハイペースを刻むが、2番手カマラは1秒以内をキープする。
プライム勢首位のツォロフは、オプション勢のコルトン・ハータ(ハイテック/キャデラックF1テストドライバー)、ディーノ・ベガノビッチ(ダムス・ルーカスオイル/フェラーリ育成)、マルティニウス・ステンスホーン(ロダン・モータースポーツ)らにかわされ9番手に後退するも、自分のペース維持に徹した。
10周目、ターン1でガブリエレ・ミニ(MPモータースポーツ/アルピーヌ育成)がヴィラゴメスをかわし3番手に浮上。同じく10周目には、8番手のステンスホーンがピットイン。オプションスタート勢で最も早いタイミングでプライムタイヤに履き替えた。
トップ2台は0.4~0.8秒のギャップをキープし続けつつ、3番手ミニに対し2秒以上のギャップを築いた。13周目に4番手ヴィラゴメス、7番手ベガノビッチがタイヤを替えると、14周目に首位ダン、5番手ニコラス・バローネ(VAR)、6番手ハータが、15周目にそして3番手のミニがタイヤを交換。
ただ、これらの車両はプライムスタート勢のトラフィックにハマってしまう。その様子を見てか、事実上2番手カマラはオプションタイヤのままコースにステイすることを選んだ。
プレイムスタート勢最上位/見た目上2番手となったツォロフに対し、カンポス・レーシングは「タイヤを替えたオプションスタート勢はトラフィックにハマった。これは我々にとって非常に良い状況だ」と無線が飛ばす。
それに対し「このクルマ運転しやすいよ」と、ツォロフは応えた。その無線のとおり、レース後半を迎えた19周目時点で、ツォロフは15秒先を走るカマラより0.3秒速いペースを刻んでいた。
一方、オプションスタートからタイヤ交換を終え、タイヤ交換組首位につけるダン、交換組2番手につけるミニは、スタートからプライムタイヤで引っ張る作戦を採ったロマン・ビリンスキー(ダムス・ルーカスオイル)や宮田、キアン・シールズ(AIXレーシング)らをコース上でかわす戦いとなり、タイムロスが生じた。
そうして迎えた23周目、ついにカマラがプライムタイヤに履き替えた。コースに戻ったカマラはダン、ミニの眼前というポジション。カマラは交換したばかりの冷えたタイヤでは首位を守れず、ターン10~11で3ワイドとなるなかダンが首位、ミニが2番手に浮上。さらに続けてヴィラゴメスが3番手、ベガノビッチが4番手に浮上し、カマラは5番手に後退する。
ただ、タイヤが温まるとタイヤコンディションが最もフレッシュなカマラが2秒以上速いペースを見せ、25周目にはヴィラゴメスとベガノビッチを易々と攻略し3番手。さらに、28周目のターン1でミニをかわし2番手に浮上した。
続けて、カマラはダンの背後についた。30周目のホームストレートでDRSの後押しを得たカマラは、いとも簡単にダンをパスしトップに浮上。そこから一気にダンを引き離し、優勝争いはここで決した。
一方、24周目にオプションタイヤへ替えたツォロフは8番手でコース復帰を果たすと、27周目にはハータをパス。タイヤコンディションの差を活かし、28周目にバローネを攻略し、続けて29周目にヴィラゴメス、30周目にベガノビッチをかわし4番手に浮上した。
この時点で3番手ミニとのギャップは3.4秒開いていたが、ツォロフは毎周1.4秒縮め、33周目のターン10でミニをパスし3番手に浮上する。そのツォロフの眼前にはダンがいた。
35周目、ターン1~ターン3でダンはディフェンスするがタイヤの差はあまりにも大きく、ターン4でツォロフが2番手に浮上。コンパウンドの違いはあれど、レース後半までタイヤ交換を引っ張った2台がレースを率いる状況となった。
ツォロフは残り3周で2番手となったが、その時点でカマラは7秒先を走っており、ペースもカマラの方が0.4秒速かった。そのままカマラが独走でトップチェッカーを受け、前年のFIA F3王者がFIA F2初優勝をポール・トゥ・ウインで飾った。
9.851秒差の2位にツォロフ。12.406秒差の3位にダンが続いた。22番グリッドスタートの宮田は18位。宮田のチームメイトであるハータは一時入賞圏内を走るも15位でチェッカーとなった。
追記:レース後、審査委員会は暫定2位のツォロフがターン10~11のコース外からミニをオーバーテイクしたと判断。ただ、コース外に出ていた時間が短く、白線から出た距離も僅かだったため、通常より軽い5秒のタイムペナルティをツォロフに課した。これでツォロフは正式結果で4位に後退。ダンが2位、ミニが3位に繰り上がった。
2026年FIA F2、次戦となる第6戦は6月26~28日にオーストリア・シュピールベルクのレッドブルリンクで開催される。
■2026年FIA F2第5戦バルセロナ フィーチャーレース正式結果
Pos./No./Driver/Team/Time/Gap
1/1/R.カマラ/インビクタ・レーシング/58'35.839
2/15/A.ダン/ロダン・モータースポーツ/12,406
3/9/G.ミニ/MPモータースポーツ/13,468
4/6/N.ツォロフ/カンポス・レーシング/14.851
5/24/L.ファン・ホーペン/トライデント/16.973
6/7/D.ベガノビッチ/ダムス・ルーカスオイル/22.187
7/25/J.ベネット/トライデント/23.713
8/5/N.レオン/カンポス・レーシング/27.186
9/16/K.マイニ/ARTグランプリ/27.804
10/8/R.ビリンスキー/ダムス・ルーカスオイル/29.126
11/23/R.ヴィラゴメス/VAR/32.407
12/17/T.イントラフヴァサク/ARTグランプリ/B3.166
13/22/N.バローネ/VAR/36.335
14/2/J.デュルクセン/インビクタ・レーシング/40.474
15/4/C.ハータ/ハイテック/41.309
16/11/S.モントーヤ/プレマ・レーシング/48.471
17/14/M.ステンスホーン/ロダン・モータースポーツ/49.767
18/3/宮田莉朋/ハイテック/50.749
19/20/E.フィッティパルディJr./AIXレーシング/53.024
20/12/M.ボヤ/プレマ・レーシング/93.632
21/21/C.シールズ/AIXレーシング/1Lap
-/10/O.ゲーテ/MPモータースポーツ/DNF
・ファステストラップ#25 ジョン・ベネット(トライデント):1分29秒478(26/37) 187.366km/h
・ペナルティ
#21 キアン・シールズ(AIXレーシング)/5秒タイムペナルティ(トラックリミット違反)
#21 キアン・シールズ(AIXレーシング)/5秒タイムペナルティ(トラックリミット違反 x5)
#6 ニコラ・ツォロフ(カンポス・レーシング/レッドブル育成)/5秒タイムペナルティ(走路外走行とアドバンテージ獲得)
[オートスポーツweb 2026年06月14日]
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みんなのコメント
或いはフェルスタッペンが出て行けばリンドブラッドがレッドブル、ツォロフがブルズと言う玉突きか。