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キャデラック初の電動レーシングカー「V-LMDh」が2023年のレースデビューへ

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キャデラック初の電動レーシングカー「V-LMDh」が2023年のレースデビューへ

キャデラックは、ブランド初の電動レーシングカーである新型「V-LMDh」が、重要なテストをクリアし、開発における大きな進歩を遂げ、2023年1月28日のロレックス・デイトナ24時間レースにデビューすることを発表した。

デイトナやル・マン24時間レースに向けたテストも順調

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2022年7月以降、キャデラック・レーシングは約12,000マイル(約19,000km)のオントラックテストを実施。その中には、チップ・ガナッシ・レーシングが準備したマシンによるセブリング・インターナショナル・レースウェイでの24時間テストや、アクション・エクスプレス・レーシングとの短時間の規定耐久テストも含まれている。

キャデラック・レーシング・プログラム・マネージャーのローラ・ウォントロップ・クラウザー氏は、デイトナやル・マンの過酷な24時間レースに向けて、それは理想的なテスト環境であったと語っている。今回のテストは、夜間走行を含むレースと同等のスティントのデータを収集することや、1周3,741マイル(6,020km)、17ターンの起伏が多いサーキットでの耐久性の検証などが目的であったとしている。

さらにクラウザー氏は、次のように述べている。

「あの耐久テストを完走できたことは、チームにとってさらなるモチベーションとなり、達成感を得ることができました。まだ短期間でやるべきことはたくさんありますが、多くのことを微調整している段階です」

新型「V-LMDh」は、IMSAウェザーテック・スポーツカー選手権と、FIA世界耐久選手権に参戦する予定となっている。両シリーズのスケジュールには、3月17日のWEC開幕戦「セブリング1000マイル」、3月18日の「IMSA モービル1 セブリング12時間」レースなど、セブリング・インターナショナル・レースウェイでの日程が含まれている。

なおキャデラックは、セブリングでのIMSAでは、2022年に表彰台を独占。過去4年間、総合優勝という実績を誇っている。

さらに10月には、1周2.54マイル(4.09km)、12ターンのミシュラン・レースウェイ・ロード・アトランタで行われたプチ・ル・マンレース直後にもテストを実施した。

アシスタント・プログラム・マネージャー、カルヴィン・パーカー(右)とドライバーのピポ・デラーニ(左)

レーシングのアシスタント・プログラム・マネージャーであるカルヴィン・パーカー氏は、以下のように語っている。

「同じレーストラックで、同様の外気温と路面温度のもと、レース終了から36時間以内にテストを行えたことは、非常に有益でした。そして『Dpi』で走ったドライバーたちが『V-LMDh』に乗り換えて同じコースを走ることが、新しいレースカーの限界を理解するのに非常に役に立ちました。いくつかのサーキットを走ったことで、重量の違いやパワーの違いを比較することができるようになったのです。最初の2、3回のテストから、システムやマシンへの理解をさらに深めることで、チームのマシンに対する快適さのレベルは飛躍的に向上しました」

キャデラックは、12月6・7日、2023年のIMSAウェザーテック・スポーツカー選手権の新クラスのグランドツーリングプロトタイプ(GTP)に参戦の全メーカーによるIMSA公認のテストで、デイトナの1周3.56マイル(5.7km)、12ターンのロードコースで最終テストを行なうが、開発はその後も継続していくとしている。

「キャデラックV-LMDh」のレース用マシンは、ロア・ビフォア・ロレックス24 at Daytonaに先立ち、2023年1月中旬に、キャデラック・ドットコムのオンラインとキャデラックVシリーズのインスタグラムアカウントで、マシンのカラーリングを含めて公開される予定となっている。

関連情報:https://www.cadillacjapan.com/

構成/土屋嘉久(ADVOX株式会社 代表)

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  • 電動レーシングカーではなくハイブリッドレーシングカーだよ。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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