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日本車離れしている日本車とは?──マツダ6試乗記

マツダのフラグシップ「マツダ6」にあらためて乗った今尾直樹が、お笑いコンビ「ミルクボーイ」風に、その魅力などを紹介する。

A/B どうも~、ミルクボーズです。お願いしま~す。ありがとうございます。

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Aいま、免許証のコピーをいただきました。こんなん、なんぼあってもいいですからね、ありがたいですよ、ほんまに。

B ありがとうございます。うちのオカンがね、好きなクルマがあるらしいんやけど、その名前を忘れてもうて。ま、いろいろ聞くんやけど、ぜんぜんわからへんのや。

A ほなオレが一緒に考えてあげるから、どんな特徴をいうてたのか、ちょと教えてみてよ。

B 広島にあるメーカーのフラッグシップ・セダンで、エンジンには2.0リッターと2.5リッターのガソリン、日本車には珍しく2.2リッターのディーゼルがある。駆動方式はFWDとAWDがあって、ギアボックスは6ATと、なんと6MTもある。

A マツダ6やないか。その特徴はもう完全にマツダ6や。すぐわかったやん、もう。2.2リッターのディーゼルのセダンなんて、日本車にはそれしかないからね。

B それがわからへんのや。俺もマツダ6やと思うたんやけど、オカンがいうにはオモチャ屋で、それのトミカが欲しくて、子どもが泣いていたというのや。

A ほなちゃう(違う)か。マツダ6はあんなにカッコいいのに、マツダ6のトミカが欲しくて、子どもはゴネへんもんな。モナカでもゴネへんし。子どもには、ヘタしたらオレらより人気がない。

B それはないやろ。

A ほな、もうちょっと詳しく教えてくれる?

B オカンがいうには、2012年にマツダの新世代フラッグシップとして国内で販売が始まったアテンザの改良型が現行モデルで、2019年に海外名と統一して、いまの名前になったんやて。ワゴンもあって、デビューはけっこう古いけど、コツコツ改良をくわえているし、デザインもいいから、古さを感じさせない。

A  シックスやないか。その特徴はマツダ6で決まり。だいたい、いま「マツダの新世代フラッグシップ」っていうたやん。

B オレもそうかな思うたんやけど、わからへんのや。オカンがいうには、そのクルマには広島の県議会の議長も乗りたいというてるらしい。

A ほなマツダ6とちゃうか。広島県議会の議長が乗りたいのはトヨタ「センチュリー」やからね。マツダ6はマツダのフラッグシップということになっているけど、マツダの社長車も、広島県知事と広島市の市長の公用車も「CX-8」らしいから。マツダ6は政治家とか権力とかとはあんまり縁がないのよ。マツダ6て、そういうもんやから。ほな、もうちょっと詳しく教えてくれる?

B オカンがいうには、2020年の師走に、「マツダ2」、「CX-5」、「CX-8」とともに発売した特別仕様車「ブラックトーンエディション」がステキらしい。ブラックのドア・ミラーのカバーとホイールでグッと外観を引き締め、内装では濃い赤のレザーのシート表皮と組み合わせている。まさに権力とは縁遠い内外装やとオレも思うわ。マツダ6の場合は19インチ・ホイールが標準で、225/45という扁平タイヤを履いている。それの2.2リッターのディーゼル・ターボの4WDに試乗したひとの話では、4WDということもあってか、乗り心地は19インチでも悪くなくて、ディーゼルだから下からトルクがある。いまどき6ATだから、100km/h巡航は2000rpmと、最近の8ATのクルマなどと較べるとエンジンの回転数はちょっと高めやけど、十分静かで、けっこういいと。地道な改良の積み重ねの賜物かもしれん。運転支援システムもけっこう使えるらしい。

A 答はもうマツダ6で決まりや! ほかになにかいうてなかった?

B オカンがいうには、そのクルマが人生最後になってもいいと。

A ほな、マツダ6ちゃうか。人生の最後がマツダ6では渋すぎる。霊柩車にするには、マツダ6も荷が重いやろうし。いや、でも、マツダ6みたいなクルマを生涯の友とするのもシブい選択かもしれん。

B 関係性でいうと、1980年代の初め、アラン・ドロンがコマーシャルに出ていたクルマの子孫らしい。

A マツダ6やないか。アラン・ドロンが出ていたコマーシャルといえば「カペラ」で、カペラの後継が「クロノス」、クロノスの後継が「アテンザ」。そのアテンザの3代目を改名したのがいまのマツダ6や。

B 関係性でいうと、フォード「テルスター」とはいとこらしい……。

A シックスや。あれ、ぜんぜん見た目は違うけど、どことなく似てるやないか。マツダ6のひいひいじいさんがカペラで、カペラの子どもがクロノス、クロノスの父親が浮気してできた腹違いの兄弟車がアンフィニ「MS-6」と同「MS-8」、アンフィニとはまた別のチャンネルのユーノス用につくったのがユーノス「500」で、オートザム用が「クレフ」。アメリカ人と再婚してできたのがフォード・テルスターや。いま名前を出してもどれがどれやらカタチが浮かばないほど、バブルの頃のマツダは兄弟車をバンバカつくって、ついには破綻した。その反省もあって、マツダ6というシンプルな名前に統一したんとちゃうか。オレはそうにらんでいる。これ、わかっとかな、あかん。オカンの好きなクルマはマツダ6で決まりや!

B わからへん。

A わからへんことない。マツダ6で決まり。

B オカンがいうには、そのクルマはマツダ6ではない、と。

A ほな、マツダ6ちゃうやないか。それ、先いえよ。オレが家系図の話していたときに、どう思うてたんや!

というところで、本家の漫才はオチへとなだれ込むわけですけれど、正解はもちろんマツダ6 XD 4WDのブラックトーンエディションなのでした。試乗したのは「ポリメタルグレーメタリック」という、ブルーがかかった、マットみたいなグレー色で、たいへんシックだと筆者も思った。

もしかして忘れられているかもしれない美しいデザインの中型FWDセダンの特別仕様車、394万円3500円。くり返しになるけれど、ディーゼルも4WDもMTもある。その意味でも、まったくもって日本車離れしている。

もしも、このクルマが好きなオカンがいたら、きっとステキなオカンだろう。

文・今尾直樹 写真・安井宏充(Weekend.)

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