■中国向け日産シルフィ、外装大幅刷新でビッグマイナーチェンジへ
日産の小型セダン「シルフィ」がビッグマイナーチェンジされることが判明しました。
いったいどのようなクルマなのでしょうか。
初代シルフィは2000年に、日産の歴史あるセダン「ブルーバード」の後継モデルとして「ブルーバード シルフィ」の名前で登場しました。
2012年に登場した3代目モデルからはアメリカで販売されていた「セントラ」と統合され、より北米テイストを感じられるモデルへと進化を遂げました。
ですが、日本では3代目モデルを最後に販売を終了、以降は海外専売車種となります。
現行モデルは2019年4月の上海モーターショーで発表され、北米仕様の「セントラ」も同年12月のLAオートショーでお披露目されました。
2021年には中国独自で「e-POWER」を搭載したモデルも投入されたりと、海外では引き続き人気の高いセダンとなっています。
そんな中、シルフィがビッグマイナーチェンジを受けることが明らかとなりました。
この情報が判明したのは中華人民共和国工業情報化部(通称:工信部)。
中国では自動車メーカーが中国国内で製造する新型モデルを正式発表する前に、その情報を工信部に届け出る必要があります。
工信部への届出情報によると、新型シルフィはボディ形状を一部刷新するビッグマイナーチェンジという位置付けになります。
ボディサイズ自体は全長4656 mm x 全幅1825 mm x 全高1448 mm、ホイールベースが2712 mmと現行モデルと大差ありません。
一方でフロントマスクは最近の日産車で採用されている「デジタルVモーション」フェイスを採用、より拡張されたグリルが先進的なイメージを演出。
添付画像からは白抜きされたフロントグリルに加え、一体感のあるブラック一色のフロントグリルも選択可能と見られます。
また、リアも大幅に刷新されており、特にCピラーやリアフェンダーの形状ではボディ自体に手が加えられています。
従来のモデルでは後部ドアからリアガラスへ伸ばされたCピラーの黒いラインが特徴的でしたが、ビッグマイナーチェンジではそれを廃し、ウィンドーのサイドビューを後部ドアより後ろに引き伸ばしたデザインとなっています。
また、リアフェンダーの形状も緩やかなダックテールを描くテールゲートと協調するために変更。
後部ドアに加え、Cピラーやリアフェンダーといったボディ自体の刷新が行なわれているあたりに日産の本気度を感じさせます。
リアビュー自体は新たに水平基調の左右一体型テールライトを採用、中国で人気を博しているBEV「N7」と似たような雰囲気です。
これに加え、画像からは今までと同様にサンルーフのオプション装備も設定されることが確認できます。
また、最近の日産車で採用の進む、切子の模様のようなデザインのホイールも新たに設定されるようです。
一方でパワートレインに関しては、現行モデルでも採用されているHR16DE型1.6リッター直列4気筒エンジンを搭載すると記載されています。
また、中国限定でHR12DE型1.2リッター直列3気筒エンジンを発電用に搭載するe-POWERモデルも展開されていますが、e-POWERモデルも同様にビッグマイナーチェンジが施されるかは不明です。
新型シルフィの発表時期は明らかとなっていませんが、工信部に登場したということは正式発表がもう間もなくであることを意味します。
シルフィは2024年、中国で34万2395台を販売して車種別販売ランキングにおいて5位にランクインしました。
中国メーカーの質感向上や値引き合戦によってシェアは奪われているものの、引き続き純ガソリン/ハイブリッドの安価なセダンとして支持されている現状です。
毎月の販売台数も数年前と比べると落ちてはいますが、依然として毎月3万台前後、多い時には4万台弱を販売する月もあります。
日産としては中国で需要の高い運転支援機能を搭載したモデルを投入することで、シルフィの販売を強化する狙いがあると見られます。(中国車研究家 加藤ヒロト)
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