セパンサーキットで行なわれているスーパーGTウインターテストは、1月26日に3日目を迎えた。この日のトップタイムは12号車TEAM IMPUL Zで、午前中に記録されたもの。一方でトップスピードは、TEAM KUNIMITSU(兼ホンダ開発車両)の100号車CIVIC TYPE R-GTが最速だった。
テスト後半初日は、前半2日間でスコールのために短縮された30分の走行時間をを消化することとなり、セッションのスタート時刻がそれぞれ15分ずつ早められた。気温26℃と比較的涼しかった午前中のセッション5では、TEAM IMPULの12号車Zが1分49秒838のトップタイムをマーク。同じ1分49秒台にNMC(日産モータースポーツ&カスタマイズ)開発車両の230号車Z、TCD (トヨタカスタマイジング&ディベロップメント)開発車両の90号車GR Supra、TEAM KUNIMITSUの100号車シビックが続いた。また37号車TEAM TOM’Sがロングラン走行をスタートさせた。
■テスト後半戦がスタート。各車のベストタイムは拮抗|スーパーGTセパンテスト:3日目タイム結果
トップスピードを見ると、今季から実戦投入されるシビックの100号車が271.4km/hでトップ。90号車GRスープラが270.0km/h、230号車Zが266.7km/h、12号車Zが265.4km/hだった。今後も空力の開発テストは続くので、このままシーズンインすることはないだろう。開幕までに速くなりすぎたラップタイムを落とすために、スキッドブロックの厚みを増すという案もあるようで、3月末の空力パーツ確定までは模索が続きそうだ。
午後のセッションは気温が33℃まで上昇し、路面温度も43℃ほどまで上がるようなコンディションとなった。
90号車GRスープラはこの日までブリヂストンタイヤを装着しての走行だったが、最終日(27日)はヨコハマタイヤを履いてのテストとなるため、このセッションはロングランを含めた走行プランとなった。またKONDO RACINGの24号車Zや他の車両もロングランテストをスタートさせた。このセッションでは100号車シビックが1分50秒734でトップタイムをマークしている。
今回のテストに持ち込んだスープラについて、トヨタカスタマイジング&ディベロップメント(TCD)TRD本部MS開発部の池谷悠車両開発室長は「今回は3台のスープラを持ち込みましたが、90号車が24年仕様の車両です。去年のクルマは(思うように)曲がらないという性格であったので、コンセプトを見直したものとしています。これについてはセパンテストの前半で確認できましたし、クルマの状態をまとめていくことができました。エンジンに関しても他車に対してネガティブだった部分を見直しています。テスト自体はメニューをしっかりこなしていると感じています。連覇ができるようにしたいですね」と語り、テストは順調に進んでいるようだ。
90号車GRスープラは、前半の2日間は石浦宏明、坪井翔、山下健太、そして福住仁嶺がドライブ。この3日目には大嶋和也と関口雄飛が加わった。37号車TOM'SのGRスープラは笹原右京とジュリアーノ・アレジが、19号車BANDOHのGRスープラは国本雄資と阪口晴南がドライブしている。
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