1983年に登場した5代目トヨタ カローラ&スプリンターに設定されたレビン&トレノ。AE86としておなじみの両車に、トヨタは最新技術を盛り込んだコンセプトモデルを提案。令和の「ハチロク」2車に「竹ちゃんマン」竹平素信氏が試乗!!
※本稿は2024年11月のものです
文:竹平素信/写真:奥隅圭之
初出:『ベストカー』2024年12月26日号
令和の時代に復活した[AE86]に元[オーナー]も感無量な件
【画像ギャラリー】40年後のランデブー!! 竹ちゃんマンこと竹平素信氏が生まれ変わったかつての相棒AE86に再会(16枚)
■あれから40年! 光陰矢の如し
しばし感慨深げにクルマの周りをグルリと歩く。「この間新車試乗会に行った感じなのにもう40年か!」
クルマ好きにはお馴染みの“ハチロク”だが、つい先日新車試乗会に行ったと思うほどなのに、なんとまあ、41年も前のデビューというのだから月日の経つのは早いものだ。当時の試乗会、その後の谷田部テストなどは鮮明に覚えている。
トヨタ初の4バルブツインカムヘッドのエンジンを搭載し、軽量&コンパクトなFRスポーツだったから、当時の若者には強烈なインパクトだったのだ。
あの当時は30歳代でラリーをバリバリやっていたワシも即買いしたほどだ。走りが気持ちよすぎて、勢い余ってデビュー戦ではコケてしまったことを新鮮に記憶している。
そんなハチロクのコンセプトを受け継ぐGR86が今はあるが、やっぱりオリジナルのAE86の魅力は別格。
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■竹ちゃんマンも唸る! 2台のハチロク
1.6L・NAエンジン車はもちろん、EVハチロクも面白い。昔のハチロクを思い出す軽快なフットワークだ
いやぁ~トヨタさん!! やってくれるではありませんか!!
AE86に現代のパワーユニットを載せて、改造車検を取得して公道を走れる“令和のハチロク”を作ってくれるとは!! しかも1.6L・NAエンジン車と、なんとEV仕様まであるではないか!!
ワシにとっては初対面。ボディも内装もビカビカで、もはや新車と言っていいほどだ。なんでも中古車をホワイトボディまでバラしてフルレストア。スポット増しまでやったという。
1.6L・NAエンジン車は期待以上の走りっぷり。3発のNAは4A-Gの軽快な吹け上りには及ばないものの7000rpmまで一気に吹け上り、トルクは4A-Gより太く軽快な加速。サウンドも心地いい。これならハチロクでラリーを戦ったワシも大満足でしたゾ!!
もう一台のEVハチロク。実は乗る前はあまり期待していなかったのだけどが、おいおい、これが乗ってみると実に面白い!! モーターなのにNAエンジンのサウンド演出があり、しかも3ペダルの6速MTだから、ドライブ感覚はエンジン車と錯覚しそうになる。
トルクの出方もエンジン車っぽさを演出しているのだろう。車重はちょっと重たくなっているけどが、フロントが軽く、フットワークは昔のハチロクを思い出す軽快さでスポーティ。
久しぶりに楽しい取材をしたぞい。これ、コンバージョンキットとして販売してくれんかのう?
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