Honda e
ホンダ e
アウディの次世代バギーコンセプトに見る、EVとオフローダーの親和性【フランクフルトショー 2019】
デリバリー開始は2020年夏
ホンダは第68回フランクフルト・モーターショーで、同社初の市販EV「ホンダ e」の量産仕様を公開した。
初代シビックを彷彿させるデザインをまとって「アーバンEVコンセプト」が2017年に登場してからはや2年。とうとう「ホンダ e」の正式名称のもと、最終型の量産仕様が登場した。
ドイツでは、政府のエコカー補助金適用後の価格が2万9470ユーロ(約351万円)と発表された。同国のEVに対する補助金は4000ユーロなので、車両本体価格は3万3470ユーロ(約399万円)からということになる。出力違いの100kW(136ps)と113kW(154ps)の2バージョンをラインナップ予定で、後者はプラス3000ユーロ。デリバリー開始は2020年夏で、英国、ドイツ、フランス、ノルウェー地域からスタートするという。
容量35.5kWhのバッテリーをフロアに搭載し、一度の充電で走れる距離は200km以上。急速充電器を使用すれば30分で80%まで充電することができる。充電口はフロントグリルのHエンブレムのちょうど上あたり、フードのブラック部分がリッドになっている。
「OK、ホンダ」
ダッシュボード上には5枚のデジタルディスプレイが横いっぱいに広がり、2枚の12.3インチLCDタッチスクリーンがもっとも大きな面積を占める。もちろん昨今のトレンドにならいAIを活用した音声認識機能も採用。
「OK、ホンダ」と話しかければエアコンやナビゲーション、オーディオの設定などを“オーダー”できる。学習機能が付いているので、個々人の音声や癖を理解し精度も逐次高まっていくという。また、デジタルキーにも対応しており、スマートフォンを鍵代わりに使用することもできる。
ドアミラーの代わりにサイドカメラミラーシステムを採用したり、使用時以外は格納されるポップアップハンドルを備えることで、つるりとしたミニマルな外見を実現。近未来的な雰囲気を演出するとともに、優れた空力性能も確保している。また、シンプルな面構成のボディ形状は、歩行者保護という観点でも有利に働く。
安全面ではもちろんホンダ センシングを搭載。先行車発進通知や誤発進抑制、低速域衝突軽減ブレーキなど、先進運転支援システムを完備。前後センサーはもとより、なんと最小回転半径はおよそ4.3mと、フィットやN-WGNよりも小回りが利く。街中での取り回しの良さはホンダ随一になりそうだ。
後輪駆動で前後重量配分50:50
サスペンションは四輪独立懸架でマクファーソンストラットを採用。前後重量配分は50:50で重心高も低く、しかも後輪駆動とあって「レスポンスがよく楽しい」走りが実現できたという。0-100km/h加速は約8秒。ちなみに公開車両はミシュラン パイロットスポーツ4の205/45ZR17インチタイヤを装着しており、ビークルダイナミクス性能に重点を置いて開発していることが足元からも窺える。
回生ブレーキの制御を用いたシングルペダルコントロールと呼ぶワンペダルドライブも可能。ノーマルとスポーツの2つの走行モードも備えた。
ホンダは今回のフランクフルト・モーターショーで、欧州市場における同社の電動化への取り組み「エレクトリック・ビジョン」について説明した。2020年に投入予定の次期型ジャズ(日本名=フィット)の欧州仕様はすべてハイブリッドとし、2020年には生活に使う電気系統にバッテリーEVをつないで電気を融通しあう、双方向充電を事業として行っていくという。
今回のフランクフルト・モーターショーには、EVを「特別なもの」から「身近なもの」にシフトする可能性のあるモデルが3台顔を揃えた。フォルクスワーゲンのID. 3、MINI クーパー SE、そしてホンダ e。いずれも全長は4メーター前後で街中での取り回しがしやすく、高速道路なら休憩を取る目安の2時間くらいは走り続けることができて、車両価格は300万円台後半あたり。しかも多くの地域では補助金や免税をうけられる。
EV推進の足かせのひとつが充電設備の不足にあるのは間違いないが、ホンダやフォルクスワーゲン、MINIという大衆車向けブランドが本気でEVを作れば、インフラストラクチャーのさらなる整備・拡大もおおいに期待できるだろう。キュニョーの砲車が生まれて250年。自動車の系統樹に新たに伸びた一本の枝から大輪の花が咲くかもしれない。
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