システム出力299psと367psの2仕様を用意
アウディはミッドサイズSUV「Q5」シリーズを拡大、従来のマイルドハイブリッド車に加えて、性能と効率性の両立を目指したプラグインハイブリッド車(PHEV)を新設した。ドイツでの価格は63,400ユーロから。生産はメキシコのサン・ホセ・チアパスで行われ、2025年6月中旬からヨーロッパで注文可能となり、初期発売は第3四半期中の予定。
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今回新たに導入されたのは、「Audi Q5 SUV e-hybrid quattro(アウディQ5 SUV eハイブリッド・クワトロ)」および「Audi Q5 Sportback e-hybrid quattro(アウディQ5 スポーツバックeハイブリッド・クワトロ)」。いずれもシステム出力220kW(299ps)と270kW(367ps)の2仕様がラインナップされている。
パワートレインと性能、バッテリーと充電システムは?
新型Q5 eハイブリッドのパワーユニットは、出力185kW(252ps)の2.0 TFSIエンジンと、電気モーターで構成される。電気モーターは最大出力105kWの永久磁石同期モーター(PSM)で、7速Sトロニックのハウジングに統合されている。ハイブリッド・システム全体のトルクは、270kW仕様で500Nm、220kW仕様では450Nm。0-100km/h加速は前者では5.1秒、後者では6.2秒だが、最高速度は両仕様ともに250km/h。
駆動方式は、デュアルクラッチトランスミッションを組み合わせたクワトロ・ウルトラドライブ。また、新開発のパワーエレクトロニクス(パルスインバーター)は、従来よりも小型・軽量・高効率化されて電力消費の削減に寄与するという。電気のみでの走行可能距離は最大で100kmとされる。
車両後部に搭載される高電圧(HV)バッテリーは新世代のものとなり、総容量は25.9kWh(正味容量20.7kWh)。これは先代モデル比で約45%の容量増加である。最大AC充電電力は11kWで、バッテリーが完全に空の場合、100%充電までに要するのは2.5時間とのこと。
バッテリーは設置スペースの制約から上下2段にセルを配置。今回採用された角型セルは、1セルあたりのエネルギー貯蔵量が従来比で約46%増加しており70Ah。17個のセルで構成されたスタックを6つ直列に接続(合計102個)している。
バッテリーの製造には「セル・トゥ・パック」技術が用いられており、セルを直接バッテリーハウジングに接着することで、充填密度とエネルギー密度を高めたという。技術的進歩により、低温時や低充電状態でも高い出力が可能になったとのこと。
操作モードと回生ブレーキ
操作モードは「EV」と「ハイブリッド」の2つを設定、EVモードは無論電力のみでの走行。ハイブリッドモードで走行する場合は、マネジメントシステムは後で使用するための電力を十分に確保するため、必要に応じて特定の充電レベルを維持。自動ハイブリッドモードだけでなく、デジタルスライダーを使用して希望の充電レベルを選択できる機能も加わった。
回生ブレーキ性能も大幅に向上したとのことで、EVモードでの回生レベルは、ステアリングホイールのパドルを使って3段階に調整可能。この機能が作動すると車両は自動的にエネルギーを回生するが、これはナビゲーションシステムに保存されたルートデータに基づいて操作されると、アウディでは説明している。
減速時にブレーキペダルを踏むと最大88kWの電力を回生、HVバッテリーに蓄積。ブレンディング機能を備えた統合ブレーキ制御システム(iBRS)は、圧力のないブレーキングと最適なエネルギー回生を保証するとされる。油圧によるブレーキはより強いブレーキング操作にのみ使用されるが、ブレーキペダルとブレーキ油圧は切り離されているため、ドライバーのブレーキフィールに影響はないという。
最大効率を実現する操作ストラテジー
前述の通り「EV」と「ハイブリッド」の2つの操作モードが設定されているが、内燃エンジンは以下の状況でのみ作動するとされている。(1)パノラマディスプレイ下のスイッチバーまたはMMIで意図的にEVモードを解除した場合。(2)ドライビングプログラムSの場合。(3)Audiドライブセレクトダイナミックハンドリングシステムで選択されたモードの場合。(4)ハイブリッドアシストを有効にしてルート案内を開始した場合。
内燃エンジンはキックダウン中にも作動し、その動作が終了するまでEVモードは無効になる。これらの状況が発生しない場合、新PHEVはHVバッテリーをEVモードで使用する(完全に放電するまで)。希望の充電状態を制御するためのデジタルスライダーはEVモードでは操作不能となる(バッテリー充電が電気モードで完全に利用されるため)。EVモードで可能な最高速度は140 km/h。
ハイブリッドモードが短距離でも長距離でも最も効率的とされるが、走行状況とドライバーの電力要求に応じて、最も効率的になるように電動走行かハイブリッド走行かを決定する。都市部では電動走行を優先、高速ではハイブリッド走行の割合が増加するという。
アップグレードされた標準装備
どちらのe-hybridモデルも標準装備はアップグレードされており、220kW仕様ではSスポーツサスペンションと3ゾーン・コンフォート・オートマチック・エアコンディショナーが備わる。270kW仕様では、LEDヘッドライトプラスとLEDリアライトプロが標準装備される。同じく標準装備のMMIエクスペリエンスプラス インフォテインメントシステムには、Audi Application Store、スマートフォンインターフェース、Audiサウンドシステムが含まれる。
ブラックのレザー/人工皮革コンビネーションのスポーツシートを備えたS lineインテリアパッケージ、19インチ10アーム・ライトアロイ・エアロホイール、レッド塗装のブレーキキャリパーも標準装備。特に実用的な機能と謳われているのは、完全に調整可能というリアシートベンチプラスで、長手方向に移動でき、角度も調整可能とのこと。
その他の実用的な機能としては以下のものが挙げられる。従来よりも大きなセンターアームレスト下収納コンパートメント、多数の小物入れ、フロントセンターコンソールの冷却機能付き誘導充電トレイ(15W)、合計4つ(フロントに2つ、リアに2つ)のUSB-Cポート。オプションで装着可能なフロントのUSBポートは最大60ワット、リアのポートは最大100ワットの充電能力をサポート、ノートパソコンなどの大型デバイスにも走行中の給電・充電が可能という。
なお、SUVのトランク容量は438L(15.5立方フィート)、スポーツバックの収納スペースは433L(15.3立方フィート)となる。後部座席を折りたたむとSUVで最大1358L(48立方フィート)、スポーツバックで最大1300L(45.9立方フィート)に増加する。
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