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量産車として世界初の“500cc2スト2気筒”搭載! 当時は市販車最速だったスズキ「T500タイタン」を米国で発見 55年経った旧車の価値は

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量産車として世界初の“500cc2スト2気筒”搭載! 当時は市販車最速だったスズキ「T500タイタン」を米国で発見 55年経った旧車の価値は

世界初の500cc2サイクル2気筒エンジンを搭載したT500

 2026年5月、アメリカのオンラインオークションサイト「Bring a Trailer」にて、1971年式のスズキ「T500」が登場しました。

【画像】55年前なのに極上コンディション! 1971年式スズキ「T500」を見る(13枚)

 T500は、1968年にデビューを果たした「タイタン」の異名をもつモデルです。

 量産車としては世界初となる、500ccの空冷2サイクル並列2気筒エンジンを搭載したモデルとして開発されました。

 当時の市場において、中低速での出力特性と耐久性に配慮されたこのエンジンは、ロードレーサー「TR500タイタン」のベースマシンとしても活用されるなど、一定の評価を獲得していました。

 デザイン面では、1969年のマイナーチェンジ以降、フューエルタンクやシート、メーターなどの形状が水平ラインを基調とした意匠に刷新されています。

 また、高速走行時の安定性を高めるため、キャスター角やフロントフォークのオフセットなどが変更され、ハンドルはブリッジ付きのハイウェイ走行に適した仕様となりました。

 搭載される492ccのエンジンは、ボア70ミリメートル、ストローク64ミリメートルの設定で、当時の公称スペックにおいて最高出力47ps、最大トルク5.5kgmを発生させます。

 独自のオイル供給システムである「Posi-Force」オイルインジェクションや、キックスターター、ツインミクニキャブレターを備えていました。

 トランスミッションは常時噛合式の5段リターンを採用しており、動力を後輪へ伝達します。

 これらの構成により、当時の計測において最高速度181km/h、0-400m加速は13.2秒という数値を記録していました。

 なお、当時の日本国内での新車価格は、26万8000円に設定されていました。

徹底したレストアが施された1971年式の出品車両

 今回オークションに出品された個体は、1971年に製造された車両です。

 1人のオーナーによって35年間にわたり保管された後、2000年代半ばに大規模なリフレッシュ作業が実施されました。

 外観デザインは、パールレッドを基調としつつホワイトのアクセントが入るカラーリングに再塗装されています。

 くわえて、フェンダーやヘッドライトアセンブリ、各種ブラケットなどのパーツにはクロームメッキ処理が施され、フレームはパウダーコートで仕上げられています。

 足まわりについては、クローム仕上げのリムとスポークを用いたワイヤースポークホイールが装着されており、フロントが19インチ、リアが18インチという構成です。

 タイヤはIRC製のものが組み合わされており、アルミ製のドラムブレーキハブは研磨によって当時の質感が復元されています。

 また、サスペンションシステムについても、フロントのトリプルクランプが改修され、リアにはクローム仕上げのショックアブソーバーが新たに導入されました。

 ハンドル周りには、クローム仕上げのハンドルバーにデュアルミラーが装着され、フリクションスタイルのステアリングダンパー調整ノブが備わっています。

 計器類は日本精機製のものが採用されており、時速150マイルまで刻まれたスピードメーターと、7000回転からレッドゾーンとなるタコメーターが配置されています。

 シート部分は、シートパンのブラスト処理と溶接、内部フォームの修理が行われ、表皮カバーとクロームボタンも新しいものへ交換済みです。

 そして、搭載されるエンジンは、レストア作業時にオーバーホールが実施されています。

 クロームメッキが施されたデュアルエキゾーストシステムを備え、現在の出品者によって、燃料タンクの洗浄やキャブレターの調整、コントロールケーブルの最適化、ギアボックスオイルの点検と補充などが行われました。

 駆動系についても、ドライブチェーンが2008年に交換され、シフトシャフトのシールは2019年2月に新しいものへと更新されています。

 走行距離については、5桁のオドメーター上の表示で約7000マイル(約1万1200km)となっており、現在の所有者のもとでは約20マイルが走行されています。

 なお、今回のオークションでは27件の入札を集め、最終的に8300ドル(約135万円)で落札されました。

※ ※ ※

 今回オークションに登場したT500 は、量産車として大排気量2ストロークエンジンの可能性を示した一台です。

 今回のように長期間にわたり保管され、その後詳細なレストアがほどこされた個体が、北米市場で良好な状態を維持している事実は、日本の旧車が持つ資料的な意義を示しているといえます。

 純正のツールキットやサービス記録も付属しており、このようなコンディションを保つ車両は、世界中の愛好家の間で引き続き注目されると予想されます。(Peacock Blue K.K.)

文:VAGUE Peacock Blue K.K.
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みんなのコメント

19件
  • chi********
    意外に安い落札価格でびっくりしました。
  • tro********
    2st車で総排気量最大はT500だとしても、
    ピストンが一番デカいのは、
    ハスラー400なのかな?
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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