現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 日産「新型リーフ」はなぜ“大変身”したのか? “クーペSUV”化・航続距離・プロパイロット2.0など…「BEVの大衆化」を背負う「3代目」を一般道と高速道路で試して分かった実力とは?【試乗記】

ここから本文です

日産「新型リーフ」はなぜ“大変身”したのか? “クーペSUV”化・航続距離・プロパイロット2.0など…「BEVの大衆化」を背負う「3代目」を一般道と高速道路で試して分かった実力とは?【試乗記】

掲載 9
日産「新型リーフ」はなぜ“大変身”したのか? “クーペSUV”化・航続距離・プロパイロット2.0など…「BEVの大衆化」を背負う「3代目」を一般道と高速道路で試して分かった実力とは?【試乗記】

■「BEVの大衆化」を本気で狙った、3代目リーフの革新

 2025年10月に発表され、3代目へと進化した日産「リーフ」。BEV(バッテリー式電気自動車)の先駆者としての存在であるリーフは、「BEVの大衆化」を目指し、これまでのモデルから大きくスタイルを変えて登場しました。

【画像】超いいじゃん! これが“大変身”を果たした日産「新型リーフ」の姿です!

 既にクローズドコースにてメディア向け試乗会は行われていましたが、ついに公道で試乗する機会を得ることができました。

 新型リーフは、先代モデルからすべてが刷新されたといえる進化を遂げています。まず目に付くのがボディスタイルです。

 これまでのハッチバック形状から一転し、クーペSUVスタイルへと変更されました。これは、航続距離を延ばすための空力性能の向上と、室内空間の確保を両立させることにこだわった結果です。

 今回の3代目で「BEVの大衆化を目指す」と掲げた日産は、「よりBEVが売れるには」「よりBEVが一般的な選択肢となるためには」と考え、まず航続距離の問題を解決すべきだという結論に至りました。

 航続距離を延ばすにはバッテリーの進化が不可欠ですが、同時に空気抵抗の低減も大きな効果を発揮します。

 しかし、空力性能ばかりを追い求めて室内空間の利便性が損なわれてしまっては本末転倒です。

 そこで、その両立を高い次元で実現するために、クーペSUVというスタイルが選ばれました。

 さらに、BEVが誰にとっても扱いやすい存在になるよう、バッテリーの温度管理も徹底的に煮詰められています。

 エアコン、バッテリー、モーター、車載充電器の冷熱システムを統合することで、車内の熱を最大限に活用し、年間を通しての快適性と、ロングドライブをこなせる航続距離、そしてバッテリー劣化に対する耐久性を両立しています。

 加えて、Google搭載の「NissanConnectインフォテインメントシステム」は、ルート検索時に充電スポットの提案もしてくれます。

 そのほかにも、日産のBEVフラッグシップである「アリア」と共通のプラットフォームや、新開発のEVパワートレインの採用、日産初となる調光パノラミックガラスルーフなど、日産肝いりの技術や装備がふんだんに投入されています。

■誰でもすぐに馴染める、自然なドライビングフィール

 一般公道での試乗を開始して、最初に感じたのは「とても自然な乗り味で、加減速のコントロールがしやすい」ということでした。

 アクセル操作に対するトルクのレスポンスや、ブレーキ操作時のフィーリング、減速度の出方などは、これまで内燃機関車やハイブリッド車に乗ってきた人でも自然に馴染めるものです。

 前走車との車間調整や、信号での緩やかな停止なども非常にコントロールしやすく感じられます。

 BEVの場合、BEVであることを誇示するかのようなフィーリングで、不自然に感じてしまうクルマも少なくありませんが、新型リーフは長年クルマを運転してきた多くの人が「自然だ」と感じ、すぐに馴染めるであろう仕上がりです。

 第一印象はかなり好印象でした。また、パドルシフトで回生量を調整できる回生ブレーキコントロールパドルにより、エンジンブレーキ感覚で回生ブレーキをコントロールできます。

 この点も、内燃機関車ユーザーにとって自然に受け入れられる好ポイントと言えるでしょう。

 こうした印象から、ワンペダル走行に慣れ親しんだBEVユーザーにとっては物足りなく感じるかもしれません。

 しかしリーフには、ワンペダル感覚での走行が可能な「e-Pedal Step」も採用されています。

 BEVユーザーの中には「基本的にアクセルペダルだけで、発進から加速、停止までをコントロールする」という人も多いため、BEVからの乗り換えユーザーにも対応できる操作感覚をしっかりと備えています。

 初めてのBEVでも、BEVベテランでも、どちらでも違和感なく馴染める運転フィーリングだと感じました。

■高速道路で見えた、プロパイロット2.0の実力

 高速道路に入り、次はオプション装備となる運転支援システム「プロパイロット2.0」を試してみました。

 プロパイロット2.0は、高速道路の同一車線内でハンズオフ走行が可能な運転支援システムです。

 実際に起動してみると、運転の上手い人が車線の中央をトレースしているかのように自然で、高速道路のカーブでもステアリング操作が穏やか。

 ドライバーの疲労を軽減するのはもちろん、同乗者に不快なGを与えない、非常に洗練された制御が印象的でした。

 特に驚かされたのは、車線変更時のスムーズさと扱いやすさです。ボタン操作ひとつで追い越しをサポートしてくれ、追い越し車線から走行車線に戻る際も、ウインカー操作によりステアリング操作をサポートしてくれます。

 このサポートが作動するまでの待ち時間も短く、高速道路走行時には積極的に使いたくなる完成度でした。これなら、長距離ドライブでの疲労はかなり軽減されるでしょう。

 一般道から高速道路まで、さまざまなシチュエーションで試乗した新型リーフは、総じて満足度の高い仕上がりでした。

 あえて言うなら、ステアリングセンター付近のインフォメーションと、フロントサイドウインドウ付近からの風切り音が少し気になる程度ですが、いずれも重箱の隅をつつくようなレベルの話です。

 特に風切り音については、全体の静粛性が高いからこそ気になってしまう、という印象でした。

 新型リーフは、充実した運転支援システムに加え、馴染みやすい運転フィーリング、そして充電プランまで提案してくれるナビゲーションなどが備わっています。

 今回の試乗でも非常に好感触で、「ぜひロングドライブでじっくり試してみたい」と思わせてくれる一台でした。(西川昇吾)

文:くるまのニュース 西川昇吾

こんな記事も読まれています

わずかな隙間がめちゃくちゃ重要だった! トラックのキャビンと荷室の間が空いているワケ
わずかな隙間がめちゃくちゃ重要だった! トラックのキャビンと荷室の間が空いているワケ
WEB CARTOP
王道・セレナから意外な輸入車まで…予算250万円で買えるミドル級ミニバン8選
王道・セレナから意外な輸入車まで…予算250万円で買えるミドル級ミニバン8選
グーネット
エアコンの風苦手な人ならヴェゼルしかない!! 感動モノの機能がスゲーぞ
エアコンの風苦手な人ならヴェゼルしかない!! 感動モノの機能がスゲーぞ
ベストカーWeb
あえて「TURBO III」は名乗らない!? スーパーワン専用「BULLDOG STYLE」のアツすぎるこだわり!
あえて「TURBO III」は名乗らない!? スーパーワン専用「BULLDOG STYLE」のアツすぎるこだわり!
ベストカーWeb
人気なのは“維持費が安いから”ってだけじゃない!ストリートを楽しむ新世代「250ccモタード&ネイキッド」3選
人気なのは“維持費が安いから”ってだけじゃない!ストリートを楽しむ新世代「250ccモタード&ネイキッド」3選
VAGUE
初夏のフランスの緑「ヴェール フォレ」鮮やかに、ルノー『カングー』限定車を発売 価格は439万円
初夏のフランスの緑「ヴェール フォレ」鮮やかに、ルノー『カングー』限定車を発売 価格は439万円
レスポンス
歴史とクラフツマンシップの結晶──新型ベントレー コンチネンタルGTCマリナー試乗記
歴史とクラフツマンシップの結晶──新型ベントレー コンチネンタルGTCマリナー試乗記
GQ JAPAN
触れるものすべてが極上──新型ベントレー コンチネンタルGTCマリナー試乗記
触れるものすべてが極上──新型ベントレー コンチネンタルGTCマリナー試乗記
GQ JAPAN
3年半ぶりに復活! ホンダ新型「インサイト」への“反響は”? 「お洒落なデザイン」「なぜSUVに?」と話題!550万円の3000台限定モデルへの反響とは
3年半ぶりに復活! ホンダ新型「インサイト」への“反響は”? 「お洒落なデザイン」「なぜSUVに?」と話題!550万円の3000台限定モデルへの反響とは
くるまのニュース
ポルシェジャパン、「911GT3 S/C」の予約受注開始 現行911唯一の2人乗りオープンカー
ポルシェジャパン、「911GT3 S/C」の予約受注開始 現行911唯一の2人乗りオープンカー
日刊自動車新聞
都電8500形水戸岡デザイン号で車庫見学付きツアー はとバス
都電8500形水戸岡デザイン号で車庫見学付きツアー はとバス
レスポンス
F1春休み期間にちょうどいい! マクラーレン&メルセデスがピレリタイヤテスト。「貴重な学びの機会」とノリス
F1春休み期間にちょうどいい! マクラーレン&メルセデスがピレリタイヤテスト。「貴重な学びの機会」とノリス
motorsport.com 日本版
ハンコックタイヤ「ダイナプロ AT2 エクストリーム」にホワイトレター4サイズを追加
ハンコックタイヤ「ダイナプロ AT2 エクストリーム」にホワイトレター4サイズを追加
レスポンス
“新型”5ドアスポーツカー ホンダ「 スーパーワン」登場で反響多し! 「シティターボIIの再来だ!」「遊び心が戻ってきた」意見も「もうちょい振り切ったスペックも…」の声も? 新EVスポーツが話題に
“新型”5ドアスポーツカー ホンダ「 スーパーワン」登場で反響多し! 「シティターボIIの再来だ!」「遊び心が戻ってきた」意見も「もうちょい振り切ったスペックも…」の声も? 新EVスポーツが話題に
くるまのニュース
ホンダ 新型「インサイト」ついに発売!EV×SUVで復活、航続距離は500km超
ホンダ 新型「インサイト」ついに発売!EV×SUVで復活、航続距離は500km超
グーネット
「サビた車が教えてくれた」 八丈島の過酷な塩害に挑む学生たち 無料点検で見えた“離島の切実な事情”とリピーター続出の理由
「サビた車が教えてくれた」 八丈島の過酷な塩害に挑む学生たち 無料点検で見えた“離島の切実な事情”とリピーター続出の理由
ベストカーWeb
【日産】長期ビジョンを示しRE-NISSANの次にくる商品戦略、構造改革方針を発表 次期GT-Rはあるのか?!
【日産】長期ビジョンを示しRE-NISSANの次にくる商品戦略、構造改革方針を発表 次期GT-Rはあるのか?!
Auto Prove
『21世紀の大君夫人』──ロマコメ×格差社会ものを成立させるIUとビョン・ウソクの表現力
『21世紀の大君夫人』──ロマコメ×格差社会ものを成立させるIUとビョン・ウソクの表現力
GQ JAPAN

みんなのコメント

9件
  • motorider
    CMで鈴木亮平氏が笑顔でべタ褒めしているから良いクルマなんだと思う。
  • kbx********
    最低地上高130mmのSUV?トヨタ、スズキのBEVと唯一差別化できるプロパイロット2.0。上級グレードでもオプションで40万以上。しかも最安438万のB5のSではオプション設定すらない。最安グレードは日産お得意のプロパイロット無印でさえオプションと予想。どう考えてbz4xやeビターラに対して価格競争力があるとは思えません。B7で見積もりをもらいましたが、選択肢から外れました。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

438 . 9万円 651 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

13 . 8万円 515 . 3万円

中古車を検索
日産 リーフの買取価格・査定相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

438 . 9万円 651 . 3万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

13 . 8万円 515 . 3万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村