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【長期テスト】トヨタ・カローラ(3) 北米仕様のカローラとの違い

積算4002km 編集長が一枚上手 20.0km/L

text:James Attwood(ジェームス・アトウッド)

【画像】トヨタ・カローラ・スポーツ 全55枚

translation:Kenji Nakajima(中嶋健治)


これまでの平均燃費が18.0km/Lを記録したことに喜んでいた。ところが、編集長のスティーブ・クロップリーは週末にトヨタ・カローラで800km以上の距離を走り、燃費は20.0km/Lを少し超えていたという。

筆者としてはハイブリッドを最大限効率的に使って走っていると思っていたのだけれど。AUTOCARの長距離運転の名手にアドバイスをもらってみよう。

積算5838km レンタカーは4ドアのカローラ

ある時レンタカーを予約しようとすると、いつもの車名表記が目に付いた。「トヨタ・カローラか同等車種」 この表記は車種を限定しない目的でしばしば用いられる。実際、そのクルマに当たることは珍しい。

ところが、アメリカ・ヒューストンのジョージ・ブッシュ・インターコンチネンタル空港で充てがわれたレンタカーが、本当にトヨタ・カローラだったことには驚いた。地域的には、トヨタのピックアップトラック、ダンドラの方を選ぶべきだったかもしれないが。

ちなみにアメリカで生産されるダンドラには、「テキサスの工場でテキサス人によって生産されている」 と書かれたステッカーが貼られ、トヨタのディーラーに並んでいる。

というわけでレンタカーとして借りたトヨタ・カローラは通常のガソリンエンジン・モデル。長期テストで走らせているハイブリッドと良い比較になった。

現地の道路や目的に合わせられた北米仕様

パワートレインは別として、2つのカローラには面白い違いがあった。長期テストのカローラ・スポーツはハッチバックで、装備の充実した英国のエクセルというトリムグレード。工場から新車の状態で届けられている。

一方でテキサスで借りたカローラは、セダン・ボディで、あまり大切には運転しないであろう、様々なドライバーによって1万6000km程を走り込んでいる。オプションもレンタカー仕様の最低限状態で、最もベーシックな内装を備えている程度。

インフォテインメント・システムのマップボタンを押すと、「マップ・アプリケーションがインストールされていません」 と表示されるほど。他メーカーのグローバルカーと同様に、トヨタ・カローラもそれぞれの地域の様々な需要に合わせて仕様が変えられているのだ。

パワーステアリングの重さも、英国で乗っているカローラ・スポーツより明確に軽い。サスペンションも柔らかい。

だとしても、トヨタ最新のTNGAアーキテクチャは、アメリカの地でも充分に機能していた。北米仕様のカローラは、軽快で運転しやすく、アメリカの道路にぴったりだった。

欧州仕様のカローラの方が、明らかに乗り心地もハンドリングも優れていると思う。テキサス州の高速道路はコンクリート舗装で、ひび割れや凹凸が大きく、英国の道路より状態が悪いことも違いに影響しているだろう。

パワートレインの相違は面白いものだった。テキサスのカローラは、1.8Lのガソリンエンジンで、レンタカーとしてはそれなりのもの。英国で乗っている2.0Lのガソリン・ハイブリッドと比較すると、特に加速感の荒々しさと息苦しさには、イライラさせられた。

小さくないハイブリッドとの違い

低速域から鋭い加速を求めると、実際のレスポンスを超えるノイズが沸き立ってしまう。アクセルペダルを戻すと、エンジンが停止し電気モーターでコースティングする静けさに、知らないうちに慣れていたのだ。

燃費の差も大きい。どちらのクルマにも同じ「エコドライビング」という項目がドライバー正面のディスプレイに表示してくれるから、比べやすかった。

英国で乗っているハイブリッドのカローラ・スポーツは、18.0km/L近い燃費は当たり前で、1回の満タンで800kmは走れる。一方でテキサスで借りたガソリンエンジンのカローラは、わずか13.8km/Lに留まった。

北米の方が英国よりガソリン価格は安い。1Lで85円程度だから、燃費が悪くても経済的な負担は相殺できる。だが、アメリカでも販売されているカローラ・ハイブリッドなら、もっと経済的に走れるということだ。環境にも優しいし、バーベキュー用に立派なお肉も買えるはず。

カローラのハイブリッドは走行性能に優れ、ドライバーが得られる喜びも大きいこともわかった。あまりにも大きな差で、同じカローラだとは思えないほど。

レンタカーのサイトに「トヨタ・カローラか同等車種」 と書かれていたことは正解かもしれない。筆者の知っているカローラ・スポーツとはかなり違っていたのだから。

テストデータ

気に入っているトコロ

シートヒーター:テキサス州には必要ないが、冬の英国の朝にはとてもありがたい。

気に入らないトコロ

インフォテインメント・システム:アップル・カープレイが搭載されておらず、英国でも北米でも不便だった。

テスト車について

モデル名:トヨタ・カローラ(カローラ・スポーツ)・エクセル2.0ハイブリッド(英国仕様)
新車価格:2万9075ポンド(386万円)
テスト車の価格:2万9870ポンド(397万円)

テストの記録

燃費:17.9km/L
故障:なし
出費:なし

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