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EVという意識ではなく、狙うは相棒感のあるキャラクター 『ホンダN-ONE e:』内外装デザイナーに聞く

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EVという意識ではなく、狙うは相棒感のあるキャラクター 『ホンダN-ONE e:』内外装デザイナーに聞く

ドア以外のボディパネルは専用

ホンダ軽自動車BEVの第2弾、『N-ONE e:』。そのデザインはN-ONEをモチーフとしながらも、ドア以外のボディパネルは専用になっているという。そこで内外装を担当したデザイナーにそのこだわりを聞いてみた。

【画像】狙うは相棒感のあるキャラクター!軽自動車のBEV『ホンダN-ONE e:』 全10枚

何気ない毎日を生き生きと活発にしてくれる、日常のパートナーであってほしいという思いを込めた『e: Daily Partner』というN-ONE e:のグランドコンセプト。

エクステリアを担当した奥本敏之さんは、「気負いなく身軽にクルマと接したい、乗りたい、それに乗ってどこでも行きたいという気持ちにさせたい」という思いでデザインしたという。

BEVをデザインする際は、どうしても低重心感を強調し、どっしりとしたスタンスを表現しがちだ。

「N-ONE e:はタイヤの四隅感をしっかりと持たせながらも重心を上げています。そうすることで、身軽な軽やかな感じを表現しました。気軽にクルマに接してもらい、『一緒に出かけるパートナー』にしたかったんです」

ある程度はBEVであることも意識しなかったのだろうか。奥本さんはBEVという意識でなく、「相棒感のあるキャラクターにするにはどうしたらいいか」を考えたという。その過程では様々なアイデアはあったようだ。

「どこかトゲトゲしかったり、ちょっと個性が強すぎたり。そこからたどり着いたのは、まず『丸目』でした。我々のヘリテージでもありますし、一番人の心に刺さるというか、キャラクターとして染み込んでくる感じです。それを大事にしようと思いました」

難しかった丸目から繋がる表情づくり

その丸目から繋がる表情づくりは、最もこだわったところ。実は若干ではあるが、以前販売されていた乗用車BEV『ホンダe』も意識したようだ。

「単純にモチーフだけを取り入れてしまうと、サイズの違いもあり、目つきが悪くなってしまうんです。しかも、ヘッドライトの上のボンネットの絞り方や角度をちょっとでも変えると、怒って見えたり、情けなく見えたり。そこでこの『まぶた』と呼んでいるヘッドライトの上の部分を何百回も調整して、表情が適切になるようにトライしました」

そんな表情決めの裏話を、奥本さんはこう話す。

「N-ONE e:は女性をメインに考えていますので、どちらかというと小柄の方の目線で見て愛らしく見えるように。スーパーワンは男性に向け、ちょっと高い位置から見ると精悍に見えるようにデザインしています」

N-ONE e:では本来、バックドアは変更しない予定だったという。しかし、フロントフェンダーからボンネットまわりのラインのボリューム感を変えたことで力強さは生まれたものの、その結果、バランスでリアが弱く見えてしまった。

「そこで、リアバンパーのロアを絞りながらタイヤを出し、スタンスを良くしながら、バックドアのエンブレムまわりに一番張りを付けることでぐっと重心を上げて見せています。バックドア変更は、デザインからお願いしました。ですからパネルだけでなくガラスも違います」

すっきりとした視界を意識したインテリア

インテリアについては、担当の森下秀一さんに聞いた。

「大事にしたのはすっきりとした視界です。そこで、ボンネットからインパネの上部にかけて面のよう見せることで表現しています」

軽自動車なので、空間が限られてしまう。通常は横基調で、インパネはドアの端まで一直線につなげ、そこに角を持たせてドアに繋がるようにしがち。そうすることで実寸が確保できるからだ。

しかしN-ONE e:は、その角を丸くしてインパネからドアパネルへの連続性を持たせるようにした。

「丸めるのは寸法を取る手法で敬遠されがちなんですが、あえてそこをつないだ方が視覚的には広く見えるんです。軽自動車はどうしても分厚くてやぼったい印象が出がちですが、ラウンドした四隅を感じさせない空間に薄いインパネを配することで、軽快さなどにもつなげています」

使い方を意識せず気軽に置ける

同時に使い勝手にもこだわりが見える。インパネは、使い方を意識せず気軽に置けるワイドなトレイを設置し、体の左右にはロングコンソールとロングポケットを用意。トートバッグや長財布なども置けるようになっている。

また、ユーティリティのあるところにはコントラストを付けることで、何を入れているかが瞬時にわかるように配慮。操作系に関してはスイッチ類を左手の届く範囲に集中的に配置することで、気軽に運転ができるようなレイアウトしいる。

N-ONE e:のすっきりとした内外装は、外連味なく見事にまとめられている。エクステリアはドアのみN-ONEと共通ながら見事に違和感なく仕上げられているし、インテリアはMM思想を見事に取り入れた。

軽自動車だからとあきらめを感じさせない内外装デザインは、秀逸といえるだろう。

文:AUTOCAR JAPAN AUTOCAR JAPAN
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