F1第21戦サウジアラビアGPは、メルセデスのルイス・ハミルトンが優勝し、最終戦にマックス・フェルスタッペン(レッドブル)と同ポイントで臨む状況を作り出した。ハミルトンにとっては好結果で終えることができたと言えそうだが、彼は喜びよりもライバルのコース上での動きに苦言を呈している。
フェルスタッペンとハミルトンがコース上での動きを巡って口撃しあうのは、第19戦サンパウロGPが発端となっている。サンパウロGPでフェルスタッペンはハミルトンに対するディフェンスの結果、ハミルトンをコース外に押し出す形となってしまった。当然メルセデス側は不満を持っていたが、これは調査対象にもならず、ペナルティが出ることも無かった。
【VERの言い分】フェルスタッペン、サウジアラビアGPの裁定に不満「今のF1はレースよりペナルティが重要みたいだ」
レース後、メルセデスは一連の判断が前例となり、今後はポジションを守るためにコースオフする、ダーティな走りが許されるようになるのではないかと、懸念を表明していた。
そしてサウジアラビアGPでは、フェルスタッペンがハミルトンとのバトルの最中に、ターン1でランオフエリアへ飛び出して、結果的にポジションを守ることになったシーンが2度見られた。そしてフェルスタッペンに対しては、ポジションをハミルトンに譲るようにレースコントロールから指示が飛ぶことになった。
フェルスタッペンがポジションを譲ろうとした際のブレーキング行為にもペナルティが発生。ハミルトンはこうしたライバルのレースアプローチについて「限度を越えている」と批判を口にしていた。
それだけではなく、ハミルトンは『コース外でオーバーテイクやポジションキープはできない』というコンセンサスを他の全てのドライバーが理解している一方で、”ひとりだけ”それに当てはまっていないドライバーがいると、暗にフェルスタッペンの無理解をあげつらった。
「僕は自分のレースの仕方を変えたとは思っていない」
「今年、僕たちはいくつものインシデントを目にしてきた。ブラジルでもそうだった。僕らは白線の中でレースをすることになっているけど、スチュワードからの判断が明確になっていなくて、そうしたモノが許されてしまっている。それが続いているんだ」
「僕の知るかぎり、オーバーテイクやポジションのキープで、コース外を外れてもいいということはない。それは僕らドライバーみんなが良く理解していると思っているけど、それが”あるひとり”には当てはまっていないようだ」
「オーバーテイクするためにあらゆる手立てを講じていることが明らかだった。だから僕はコース上に留まり、トラブルに巻き込まれないように試みていた。できるだけインシデントを避けようとね」
サウジアラビアGPでのフェルスタッペンとの接触後、ハミルトンは無線で”クソッ、なんてクレイジーな奴だ”と不満をこぼしていた。
レース終了前の時点では、ハミルトンの結果次第ではフェルスタッペンのタイトル決定もありえた。そのためレース中に起きた接触によって、ライバルの戴冠が決まることを心配する瞬間があったのではないかと、ハミルトンは尋ねられた。
すると彼は「確かに、そういったシナリオがあのケースではあったと感じていた」と答えた。
「衝突を避けなければいけなかったのは、これが初めてのことじゃない。でもそうだね、あの瞬間はそうも感じたよ」
「ご存知のように熱くなっている時に言ったことは、後から見直すと違う感想を持ったりすることもある。でもあの瞬間はそう感じていた」
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