オースチンA35のバンが名脇役
英国のコマ撮りアニメ「ウォレスとグルミット」と聞いて、真っ先に思い浮かぶのは?可愛い犬? 美味しそうなチーズ? 心が温まる友情に、英国らしさ満点のギャグ? この読者のようなクルマ好きなら、オースチンA35のバンも名脇役に加えるはず。
【画像】「ウォレスとグルミット」から飛び出た オースチンA35 同時期のワゴンたち モーリス・ミニも 全130枚
「質素で英国的でも、オースチンっぽさはないですが」。と笑顔で話すのは、このアニメのクリエイター、ニック・パーク氏。グレートブリテン島中西部、ランカシャー州のプレストンで生まれた彼は、1985年にアードマン・アニメーションズ社へ加わった。
「若い頃は、趣味で8mmフィルム・アニメを撮っていました。学生時代に、ウォレスとグルミットの撮影を始めたんです」。この作品へ目をつけたのが、アードマン社のピーター・ロード氏とデヴィッド・スプロクストン氏だった。
「ア・グランド・デイ・アウト(チーズ・ホリデー)の完成を、2人が手伝いたいと申し出てくれました」。果たして、23分の短編映画に要した制作時間は、7年だったという。
サンダーバード号のようなモジュールを計画
その後、1993年に「ザ・ロング・トラウザーズ(ペンギンに気をつけろ!)」、1995年に「ア・クローズ・シェーブ(危機一髪!)」が作られる。A35が初登場するのは、2005年の「ザ・クルーズ・オブ・ザ・ワーラビット(野菜畑で大ピンチ!)」だ。
可愛らしい見た目のバンは、地味なカラーリングで少し錆びていた。しかし、映画007のボンドカーばりに、仕掛けが満載。「野菜畑で大ピンチ!」では、ウォレスとグルミットは害獣駆除隊を結成し、業務内容に合わせてクルマは改造されていた。
ボンネット内には、ジョイスティックで操作する投げ縄が隠れている。リアには、ウサギを捕獲する巨大なドーム、「バンバック6000」が載っている。「バンに搭載できるモジュールを、沢山計画しました。サンダーバード号のようにね」。パークが振り返る。
しかし、多くはボツに。最終的に採用された装置は、エンジン始動用のロボットアームだった。「父は1960年代に、(1950年代の)フォード・ポピュラーに乗っていたんです。学校へ送ってもらう時、手回しのクランクでエンジンをかけていたんです」
格好良くないからカッコイイ
ニックはクルマに詳しいわけではないと話すが、彼が選ぶモデルは登場キャラクターにぴったりだ。「自分が初めて乗ったクルマは、ルノー4(キャトル)。ウォレスに雰囲気が似ていると聞いたことも、選んだ理由の1つです。しょっちゅう故障しましたけど」
「野菜畑で大ピンチ!」が公開される約10年前に、彼はA35を購入している。だが、それより以前の「ペンギンに気をつけろ!」では既に、小道具としてA35が登場してい
た。彼がクルマを買う前から、ウォレスの愛車はオースチンと決まっていたらしい。
「アメリカの製作会社、ドリームワークス・ピクチャーズ社と、野菜畑で大ピンチ!では仕事をしました。ある幹部から、格好良いアメリカのピックアップトラックなら、もっと良いんじゃない、と提案されたことがあります。的外れだと思いましたよ」
「カッコイイのは、格好良くないから。地味なアイテムを、ハリウッド級に消化させたい、というのがアイデアでした」
最新作はワイルド・スピードが参考?
「ウォレスとグルミット」シリーズには、追跡シーンが多い。「危機一髪!」には羊泥棒が登場するが、トラックで逃走する犯人を、犬のグルミットはトライアンフ・タイガーカブというバイクで追いかける。
「いくつかの映画を参考にしています」。とパークが説明する。2024年の最新作、「ヴェンジェンス・モスト・ファウル」では、「ワイルド・スピード」らしい。
「ギアチェンジやエンジンが高回転で回る感じ、カーチェイスのシーンなどは、あの雰囲気を意識しました。でも、スピードは時速4マイル(6km/h)くらい。どこまでクレイジーなシーンを作れるか、が問いですね」
「映画007をアレンジしたシーンもあります。その1つ、リブ・アンド・レット・ダイ(死ぬのは奴らだ)では、水路でスピードボートが疾走します。ボートがパトカーを飛び越える場面があって、僕たちも再現したいと考えたんですよ」
この続きは、「ウォレスとグルミット」のオースチンA35(2)にて。
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