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「こんなミニバン欲しかった!」軽より広いけど、大きすぎない。細かな機能性がグッと来る、快適車中泊を提供するキャンパー。

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「こんなミニバン欲しかった!」軽より広いけど、大きすぎない。細かな機能性がグッと来る、快適車中泊を提供するキャンパー。



「日常にも、旅にも使える」。そんな多目的な一台として注目を集めているのが、キャンピングカー広島が手がける「ポップ・コン Camper-R(キャンパーR)」である。ベース車両は日産NV200。コンパクトな全長約4.4mのボディに、快適な車中泊装備と乗用車としての使い勝手を見事に融合させたモデルだ。

→【写真 14枚】「すげぇぇぇ!」シンクや蛇口・コンロ使わないときは収納できる。機能性バツグンのキャンピングカー

●文:月刊自家用車編集部

ワゴンのように使えるキャンピングカー

Camper-Rの最大の特長は、キャンピングカーでありながらワゴン車のような自然な使い勝手を持つ点にある。乗車定員は5名で、セカンドシートには柔らかなボディホールド性を備えたモールドハイバックシートを採用。背中から後頭部までを包み込むように支え、長距離移動でも安心感のある座り心地を実現している。

さらに、このシートはベッド展開もスムーズ。レバーを引き、背もたれと座面をフラットに展開するだけで、車内いっぱいに広がる大人2人がゆったり休めるベッドスペースが完成する。ベッド用マットは3分割式で、しっかりとした厚みと張りを持ち、快適な眠りをサポートする仕様だ。

特徴的な「ダウンギャレー」システム

Camper-Rの象徴的な装備が、「ダウンギャレー」システムである。これはシンクや蛇口、コンロが一体となったギャレー設備を、使わない時にはベッド下に格納できるというもの。収納時にはまったく存在感を消し、車内スペースを最大限に有効活用できる。引き出すだけで簡単に調理が可能で、5リットルの清水タンクを2本、10リットルの排水タンクも装備。コンロは小型のカセットタイプで、ダウンギャレーボックス内にスマートに収まっている。

このシステムにより、日常使いでは乗用車として、旅先では快適なキャンピングカーとしてフレキシブルに利用できる点が、大人の「KURUMA」として高い支持を受ける理由の一つだ。

夏の車中泊を快適に──クールパッケージ

さらに注目したいのが、新たに用意された「クールパッケージ」だ。これは12V仕様のインバーター制御ルームクーラー「クールスター」を室内後部に装備するオプションで、最大2200Wの冷房能力を誇る。クーラーは室内右側壁面に設置され、ギャレーの利用にも支障をきたさない配置となっている。

電源は200Ah(100Ah×2)のリン酸鉄リチウムイオンサブバッテリーを標準で搭載。これに加え、走行充電、200Wフレキシブルソーラーパネル、AC100V外部入力の3系統からの充電が可能で、電力の心配なく冷房を使えるのがポイントだ。2025年5月以降の車両では、バッテリーの残量や充電状況をモニターで確認できるシステムも標準装備となった。

クーラーの室外機は車体後部の床下に収まる設計で、静音性と車内空間の確保を両立。ただしスペアタイヤの搭載は不可となるため、その点はあらかじめ理解しておきたい。

収納と快適性の両立

コンパクトな車内でも、収納の工夫は随所に見られる。セカンドシート後部の左側には収納BOX型のベッドベースを設置し、その内部を電装収納スペースとしても活用。後部左壁面にはカップホルダー付きラックがあり、小物の整理にも便利だ。また、このラックはポップアップルーフのベッドに上がる際のステップとしても機能する。

装備には、断熱材を封入したFRP製のフルトリム内装、抗菌クッションフロア、LED照明5点、USBコンセントやシガーソケット、AC100Vのコンセントなど、生活感のある細やかな仕様が整っている。プライバシーカーテンや脱着式のダイニングテーブルも標準で備え、昼はくつろぎのリビングに、夜は快適な寝室に変貌するマルチな空間だ。

ベース車両はNV200──4WDも選択可能に

ベース車の日産NV200は、ガソリンエンジンを搭載し、排気量は1597cc。最高出力は113馬力、最大トルクは15.3kgf・mを発生する。燃料タンクは55リットルで、2WD車はCVT仕様、4WD車は寒冷地仕様が標準装備となる。

特に注目すべきは、新たに設定された4WDモデルの存在だ。オートトルクコントロール(ATC)カップリングにより、滑りやすい路面では前輪のスリップに応じて後輪にトルクを自動配分。これにより雪道や悪路でも安定した走行が可能となっている。高速道路など通常走行時は後輪駆動を抑え、燃費効率を高める設計もポイントだ。

先進安全装備も充実しており、エマージェンシーブレーキや車線逸脱警報、標識検知、VDC(横滑り防止)、誤発進抑制などが標準で搭載される。長距離ドライブでも安心して使える一台に仕上がっている。

自分らしく選べるシートデザイン

Camper-Rでは、シートとベッドの色柄を好みに応じて選択可能。ブルー、ブラウン、チャコール、ダンディブラウン、ブラッキー、イエローなど6~7種のカラーコーディネートが用意されており、ボディカラーや自分のライフスタイルに合わせた室内デザインを楽しめるのも魅力の一つだ。

最後に──「大人のKURUMA」としての選択肢

ポップ・コン Camper-Rは、単なるキャンピングカーではない。乗用車のような使いやすさ、必要十分な旅の装備、暑さに対応する冷房機能、そして自分らしさを反映できるデザインの自由度。そのどれを取っても、コンパクトボディの限界を超えた仕上がりである。

普段使いのパートナーとして、週末の旅の相棒として。あなたのライフスタイルにフィットする一台──それがCamper-Rである。

文:月刊自家用車WEB 月刊自家用車編集部
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みんなのコメント

4件
  • チャコ
    実際に乗ってますが良いですよ。他のビルダーさんのNV200ベースで比較して標準装備面、価格、作り込みで一番充実してると思います。
    ただ6年前400万チョイで買えたのがベース車の安全装備追加等で現時点割高になってるのは痛いですが。後、日産がNV200生産終了検討してるのも残念です。
  • tpaypay191112
    全体的にいいと思うけど、運転席までの動線を塞いじゃってるのが惜しい改善点 だね。リアから入って運転席まで歩いて行ける動線がないとダメ。運転席まで行くのに雨が降ってても外へ出なければならなくなる。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

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