フェラーリF1は第11戦ハンガリーGPの初日の走行終了後、カルロス・サインツJr.のマシンに搭載されたパワーユニット(PU)から、看過できない幾つかのパラメーターが検知されたため、3基目のPUを投入することになった。
問題が確認されたのは初日夜。フェラーリはPUを取り外すことを決定し、そのパワーユニットをマラネロのファクトリーへと返送。さらなる分析を行なうことになった。
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このため、チームはサインツJr.に今シーズン3基目のPUを投入。深夜作業の制限(カーフュー)を破り、2日目に向けて準備を行なった。
サインツJr.が交換したコンポーネントは内燃エンジンとターボチャージャー、MGU-Hの3つ。これらは全て年間使用可能数が3基までと設定されているため、交換に伴うペナルティは無い。
サインツJr.は初日FP1では4番手、FP2では12番手タイムをマークしている。低速コーナーと中速コーナーを中心とするハンガロリンクのレイアウトが今季マシンにあまり適していないことが露わになったと語っている。
「残念だけど、ここに来る以前から僕らのパッケージはいくつかの弱点を抱えていることは分かっていた」と、サインツJr.は言う。
「ウチのマシンはこのサーキットのいくつかのコーナーでは、特に上手くいかないだろうと分かっていたし、初日の走行ではそれが証明されてしまった」
「モナコではプラクティスで10番手や11番手になることは無かった。残念だけど何か間違った方向に進んでいるとすぐに僕らはトップ10から外れてしまう」
「この結果は、ハンガロリンクのようなコースでは弱いということを示している。(好調だった)モナコじゃないんだ」
「ちょっとでもペースを改善できること、少なくとも中団でトップ争いをできることを願っている」
「でも簡単じゃない。アルピーヌはかなり速そうだし、マクラーレンやアストンマーチンもとても速そうだからね」
「中団争いはかなり混戦模様に思える。Q3に向けてはかなり面白いことになりそうだ」
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