1980年代から1990年代にかけてF1に参戦し、ツーリングカー界のレジェンドドライバーでもあるガブリエル・タルキーニが、ジェネシスの世界耐久選手権(WEC)ハイパーカープログラムに加わることとなった。
ヒョンデ傘下のラグジュアリーカーブランドであるジェネシスは、フランスのポール・リカールに拠点を構え、LMDhマシンを開発中。ジェネシス・マグマ・レーシングとして、2026年シーズンからWECハイパーカークラスに参戦することとなっている。
■ジェネシス、F1参入の可能性を検討も……WECを選んだ理由説明「耐久レースは、我々の使命だ」
F1で小規模チームを渡り歩いたタルキーニは、1994年にアルファロメオでイギリス・ツーリングカー選手権(BTCC)を、2009年にはセアトで世界ツーリングカー選手権(WTCC)を制した。2018年にBRCレーシングチームのヒョンデで世界ツーリングカーカップ(WTCR)を制した後も、59歳となる2021年までステアリングを握った。
そして現在63歳のタルキーニは、ジェネシスでスポーティングディレクターを務めることとなる。なおル・マン24時間レースには、1985年に一度だけ出走した経験がある。
「2021年にレースを辞めた時、私が知っている世界、つまりツーリングカーのモータースポーツに関わるというのは自然な流れだった」とタルキーニは語った。
「数多くのシーズンで成功を収めてきた私だが、ジェネシス・マグマ・レーシングに加入するのは新たな挑戦だ」
「WECについては学ぶことが沢山あるが、ドライバー、コーチ、チームマネージャーとしての経験を全て活かして来シーズンに備えたい」
今回ジェネシスが発表した人事はタルキーニだけではない。アウディの旧LMP1プログラムやフェラーリのル・マン・ハイパーカー(LMH)プログラムでエンジニアを務め、先月チップ・ガナッシ・レーシングからジェネシスに引き抜かれたジャスティン・テイラーがチーフエンジニアに任命された。
また元レーシングドライバーで、スイスのケッセル・レーシングのチームマネージャーを務めてきたアヌーク・アバディがジェネシスで同様の役職に就くこととなった。
チーム代表を務めるシリル・アビテブールは、3名の人事について次のように語った。
「アヌーク、ジャスティン、ガブリエルは、ジェネシス・マグマ・レーシングにとって素晴らしい仲間だ」
「彼らはみんな、モータースポーツで素晴らしい経験を積んでおり、今後数ヵ月の間に採用するチームメンバーの耐久レースに関する専門知識によってさらに補完されることになる」
テイラーとアバディは既に、今年のル・マンを皮切りに、IDECスポーツが運営するジェネシスの準備プログラムに参加している。
IDECは、ヒョンデ・モータースポーツと共にLMP2のオレカ・ギブソン07を走らせ、来年のハイパーカークラス参戦に向けた準備を進めており、IDECの親会社がポール・リカールで運営している工業団地にジェネシスの“レースベース”が設立された。
また1979年のF1世界チャンピオンであるジョディ・シェクターの甥にあたるウォーレンがコマーシャル、マーケティング、コミュニケーションを司るマネージャーに就任。チームのドライバープログラムアドバイザーには、2016年から2022年にかけてルノーの若手ドライバープログラムを運営していたミア・シャリズマンが採用された。
2024年末のプログラム立ち上げの際に発表されたように、ジェネシスはオレカのシャシーをベースにLMDhマシンGMR-001を開発しており、8月にはシェイクダウンを予定している。
ジェネシスのドライバーとして確定しているのは、アンドレ・ロッテラーとピポ・デラーニのふたり。ロッテラーはル・マンでジェイミー・チャドウィックやマティス・ジョベールと共にIDECからLMP2クラスを戦っている。
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
愛車管理はマイカーページで!
登録してお得なクーポンを獲得しよう
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
申込み最短3時間後に最大20社から
愛車の査定結果をWebでお知らせ!
店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!
みんなのコメント
ルノーF1時代に大口叩いてた方
大丈夫?