日産自動車は、商用モデルの「アトラス」をフルモデルチェンジし、2.0tクラス(最大積載量 2t~4.6t)の2WD車を、2023年10月27日より発売することを発表した。価格は601万7000円から。
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●まとめ:月刊自家用車編集部
先進技術と運転支援技術を大幅に強化
「アトラス」は、いすゞ自動車株式会社の「エルフ」をベースに、日産自動車の車種として生産供給されているモデル。「インテリジェント エマージェンシーブレーキ」や「ビークルダイナミクスコントロール(VDC)」、「車線逸脱警報(LDW)」などの先進安全技術を全車に標準搭載するなど、安全性と燃費性能に優れた商用車として高い評価を得ている。
今回実施されるフルモデルチェンジでは、エクステリアを躍動感あるフロントデザインへ一新し、さらに先進技術と運転支援技術の充実が図られている。
安全装備の特徴ついて
今回、日産車として初めて、交差点での右左折時、衝突が避けられないと判断した際にブレーキ操作を行う「プリクラッシュブレーキ(PCB)」を全車標準装備するとともに、「全車速車間クルーズ(FACC)」、「レーンキープアシスト(LKA)」を日産商用車として初めてオプション選択可能とした。また、専用カメラでドライバーの状態を検知する「ドライバーステータスモニター(DSM)」と、異常時に車両の制御から停止まで行う「ドライバー異常時対応システム(EDSS)」もオプション選択することが可能。
―― レーンキープアシスト(左)、全車速間クルーズ(右)
―― プリクラッシュブレーキ
エクステリアの特徴について
キャビンの外観と構造を一新することで居住性や乗降性を向上。ヘッドランプに可変配光型LEDヘッドランプを標準採用することで、特徴的なシグネチャーランプ形状を実現している。同時にウインカーや灯火器類もあわせてLED化されたことで、夜間視認性の向上とランプの長寿命化が図られている。
ボディカラーにはカスタムグレード専用色として、上級感のあるダークカーキメタリックを新設定。合計5色をラインナップしている。
インテリアの特徴について
新設計のキャビンに合わせたインストルメントパネルを採用。運転支援機能の操作スイッチや操作頻度の高いスイッチ類はステアリングに配置するとともに、インストルメントパネルのスイッチ類は、操作性向上のため配置を最適化されている。シートやペダル位置、ステアリングホイールの径・角度・調整幅を見直すことで、様々な体格のドライバーが自然にドライビングポジションを取れるようになっている。
また、車両前面の視界を向上させ、室内空間の前方・側方の圧迫感を軽減。オートエアコンの採用で快適性向上と省電力化を実現している。
メカニズム&ボディ構造の特徴について
トランスミッションは9段デュアルクラッチトランスミッションを新規設定。スムースな変速と高い燃費性能を実現している。ATモードでは、勾配判定と走行低減演算が加わることで、最適なギヤを自動判定する機能も備わっている。
平ボディ完成車の荷台は、床・アオリの合板材質をゴムノキ合板から竹合板に変更。雨水の吸水乾燥による劣化や、雨水浸透による接着剤の劣化を抑えることで、高い劣化耐久性を獲得。また、市場での二次架装性を考慮し、ダンプ完成車のアオリ高を変更している。
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