中古車を対象にしたスバルのサブスクプランが始まる
スバルの「アイサイト」といえば、日本における先進運転支援システムの代名詞。そのアイサイト付きのクルマを月額定額制で提供するサブスクリプションサービス「スバル サブスクプラン」(https://ec.subaru.jp/subscription/)がスタートしました。
特徴的なのは、今回のサブスクで対象となっているのが中古車だということ。
申し込みはインターネットで、まずは神奈川県と新潟県から始まっています。ラインナップの中心となっているのは1.6Lエンジンの「インプレッサ」や「XV」で、いずれも2018~2019年型の高年式な現行モデルです。
サブスクプランは12か月と24か月の2タイプが用意され、12ヶ月プランの利用料金は月額4万5870円~、24ヶ月プランは月額3万9820円~(いずれも消費税10%込)となっています。
もちろんサブスクなので各種税金や自動車保険料、メンテナンス費用も含まれているのは言うまでもありません。また、スバルの販売店が車両の引き渡しとメンテナンスを含めたサービスも担当するそうです。
最新ではないが、比較的新しいアイサイトを使える
サービスの目玉はアイサイト付きの中古車を定額利用できることですが、現時点のラインナップを見る限り、最新のアイサイト搭載車ではなくひと世代前のシステムが中心となっているようです。
それでもアイサイトの第3世代ともなれば、歩行者や自転車も検知できる衝突被害軽減ブレーキや渋滞時の停止までカバーする追従クルーズコントロール(ACC)など、はじめてのアイサイトと考えれば、十分に期待に応えてくれるといえるでしょう。
スバル車の下取り価格アップにつながる可能性も
前述した金額から計算すると1年間での利用料金は55万円ほどで、このクラスの先進運転支援システム&先進安全機能を備えた中古車を購入して1年で手放すよりはずっとお得です。生活環境が変わって、通勤通学などで急にクルマが必要になったというケースや、遠からずクルマが不要になることがわかっているならば、この手のサブスクサービスを利用することはトータルでのコスト削減が期待できます。
また、高年式のアイサイトを備えた中古車をサブスクサービスに利用するということは、スバル車のリセールバリューを高める効果もありそうです。いまもアイサイト装着車のリセールバリューは十分に高いといえますが、このサービスによって下取り価格が上がれば、スバル車のオーナーにもコストダウンメリットがもたらされる可能性があります。
文:山本晋也(自動車コミュニケータ・コラムニスト)
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