■「最新ハリアー」何が変わった?
トヨタを代表するプレミアムSUV「ハリアー」が2026年8月3日に一部改良を受けました。
最大のトピックは、純ガソリン車およびプラグインハイブリッド車が廃止され、2.5リッターハイブリッド(HEV)に一本化されたことです。
すでに「カローラ」シリーズや「ノア」、「ヴォクシー」もハイブリッド専用車種になるなど、純ガソリン車が姿を消し、HEVに集約されています。
ハリアーでは、HEVへの一本化とともに、「アクセサリーコンセント(AC100V・1500W/非常時給電システム+外部給電アタッチメント付/ラゲージ右側1個)」が全車に標準化され、キャンプなどのアウトドアや災害時などで走る蓄電池、移動式コンセント(電源)としても活用できるようになりました。
なお、メーカーオプションのスペアタイヤを選択すると、アクセサリーコンセントは装着できません。
一部改良は、カタログモデルの改良、アップデートがメインで、特別仕様車や限定車が追加されるケースが一般的で、ハリアーでは、特別仕様車の「Z“レザーパッケージ・ナイトシェード”」、「Z“ナイトシェード”」が一部改良を受けるとともに、随所にブラックアクセントが施され、特別感がさらに引き上げられました。
これらのナイトシェードに新たに特別装備されたのは、エクステリアの装備と加飾です。足元にはホイールナット(ブラック塗装)が用意されています。
外観は、フロントバンパーアッパーメッキモール(漆黒メッキ)、フロントミッドグリル(メッシュタイプ/艶あり黒塗装)、フロントバンパーロアメッキモール(漆黒メッキ)、フロントバンパーサイド(ブラック)、リヤバンパーメッキモール(漆黒メッキ)を特別装備。
ディテールもブラックで引き締められており、マフラーカッター(ブラックメッキ)、LEDリヤコンビネーションランプ(ブラックエクステンション)、ドアウインドゥフレームモールディング/ドアベルトモールディング/クォーターウインドゥモールディング(SUS/ブラック)、ドアミラー(サイドターンランプ部/ブラック加飾)、アウトサイドドアハンドル(カラード)となっています。
そのほか、全グレードを対象にヘッドライトの法規対応である「灯火器取付関連法規対応(UN-R48/08)」、タイヤ&ホイールの飛び出し規定や強度基準、制動や走行に関連する細部パーツの基準変更に伴う「適合措置走行装置関連法規対応」も盛り込まれました。
新しくなったハリアーについて、関東地方にあるトヨタディーラーの販売店スタッフに話を聞いてみました。
改良モデルでは、ニーズの高いハイブリッドへの一本化に対して賛同の声が多い一方で、ガソリン車を検討していた層からの反応は複雑なようです。
「これまでのハリアーはガソリン車が2~3割ほどを占めていました。今回HEVに一本化したことでエントリーグレードの価格が約68万円上がったため、潜在ユーザーや既存のガソリン車オーナー様からは『ちょっと手が届きにくくなった』という残念がるお声も、予想より多くいただいています」
かつてハリアーはエントリー価格の300万円切りにこだわっていた時代もありましたが、今や昔の話。現在ではプレミアムSUVとしての地位を確固たるものにしています。そうした背景もあり、高価格帯の特別仕様車であるナイトシェード系は非常に好調な滑り出しを見せているといいます。
「ナイトシェード系は価格が約15万円アップしていますが、最初からこのモデルを目当てにご来店されるお客様も多いです。一方で、カタログモデルも9万5700円値上がりしていますが、もともとHEV狙いのお客様が7~8割を占めていたこともあり、AC100V/1500Wアクセサリーコンセントの標準化などは『むしろ嬉しい装備追加』とおおむね歓迎されています」
全体の傾向としては、一部改良発表に伴って受注再開を待っていたユーザーが一斉に動き出している状況です。
「受注再開とほぼ同じタイミングで生産も始まっており、現在の納期は2~5か月程度となっています。ただ、特に人気が集まっているナイトシェード系を中心に、今後はさらに納期が延びていくことが考えられます」
※ ※ ※
一部改良に加え、法規対応まで施された今回のハリアー。気になるのは次期型(フルモデルチェンジ)のタイミングです。
ハリアーはこれまで、兄弟車である「RAV4」がフルモデルチェンジした約1年~1年半後に追従して進化するのが従来のパターンでした。RAV4が一足早く2025年12月にフルモデルチェンジしたため、これまでどおりならハリアーも2026年後半から2027年前半あたりが予想時期となります。
しかし、今回比較的大きな改良が入り、「現行型を売り続ける」公算が大きくなりました。そのため従来のサイクルは崩れ、次期ハリアーの登場は早くても2027年後半から2028年頃になると見られています。(塚田 勝弘)
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